【現資格ホルダー向けQ&Aを追記】 Cisco認定資格試験の変更点まとめ(2020年2月24日~)
(最終更新:2020.04.15 - 継続教育プログラム対応コース案内を掲載)
2020年の2月24日より、シスコ技術者認定の体系が変更となります。
各所からの情報をまとめました。
【COVID-19の流行に伴う認定への影響】
全認定の有効期限が6ヶ月(180日)延長 (2020年3月16日現在)
CCIEのラボ東京試験会場がオープンしました(2020年9月23日現在)
最新情報は下記URLをご確認下さい。
【新認定対応コースを開始しました】
Cisco認定トレーニング総合ページ
https://www.trainocate.co.jp/reference/cisco/index.html
Cisco集合研修一覧
https://www.trainocate.co.jp/reference/cisco/ciscolist/course.html
コースフロー
https://www.trainocate.co.jp/reference/flow/index.html#cisco
Cisco継続教育プログラム
https://www.trainocate.co.jp/reference/cisco/ce-program.html
目次[非表示]
- 1. 【お知らせ】7/28 無料セミナー開催
- 2. 主な変更点
- 2.1. 1.Cisco DevNet資格の新設
- 2.2. 2.従来の各種CCNA試験が1つに統一
- 2.3. 3.従来のProfessional資格(CCNPなど)の変更
- 2.4. 4.CCIE試験の変更
- 3. 認定取得済の方へのQ&A
- 3.1. Q1:チャレンジ途中の資格はどうなるのか
- 3.2. Q2:取得済の資格はどうなるのか
- 3.2.1. アソシエイトレベル (CCNA)
- 3.2.2. プロフェッショナルレベル (CCNP, CCDP)
- 3.2.3. エキスパートレベル (CCIE, CCDE)
- 3.3. Q3:今後の更新はどうすればいいのか
【お知らせ】7/28 無料セミナー開催
CCNA、CCNPへの近道 ~新認定のポイントを解説~
https://globalknowledge.smktg.jp/public/seminar/view/899
新しい技術者認定で、どのような知識・スキルが必要とされるかを解説します。2020年2月3日に開催したセミナーに最新情報を加えました。
※セミナーレポートはこちら
【セミナ―内容】
- 新シスコ技術者認定の体系
- 新コースの内容紹介(CCNA CCNP Enterprise)
RESTful API概要とCisco DevNet
https://globalknowledge.smktg.jp/public/seminar/view/900
Cisco DevNetを基に今後のネットワークエンジニアに求められるスキルや、CLIに代わってWebシステムで多く使われているREST APIについて解説します。
※新試験全体像について、詳しくはシスコ社のWebをご確認ください。
主な変更点
大きくは下記4点です。 (目次をクリックでジャンプします)
1.Cisco DevNet資格の新設
以下の資格が新設されます。
- Cisco Certified DevNet Associate
- Cisco Certified DevNet Specialist
- Cisco Certified DevNet Professional
DevNet認定プログラムは、プロレベルのソフトウェア開発者、DevOpsのエンジニア、オートメーションスペシャリスト、およびその他のソフトウェア専門家のスキルを検証します。 このプログラムは、新しい種類のITプロフェッショナルのための重要な技術スキルを認定し、ネットワーク、モノのインターネット(IoT)、DevOps、およびWebexのためのアプリケーション、自動化、およびインフラストラクチャの可能性を組織に取り入れます。
2.従来の各種CCNA試験が1つに統一
現在のエントリレベルの資格であるCCENT (Cisco Certified Entry Networking Technician) と各カテゴリごとに分かれているCCNA(Cisco Certified Network Associate)は、
CCNA Cyber Ops を除き
、2020年2月24日から、CCNA(200-301)というただひとつの試験に統一される予定です。
https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications/associate/ccna.html
下記のようにカテゴリ毎に分割して存在しているAssociate資格、およびCCENTは廃止となります。
- CCDA
- CCNA Cloud
- CCNA Collaboration
- CCNA Data Center
- CCNA Industrial
- CCNA Routing & Switching
- CCNA Security
- CCNA Service Provider
- CCNA Wireless
* 2019/7/24 修正:「すべてのカテゴリのCCNAが1つに統一」と表記していましたが、ただしくは、CCNA Cyber Ops のみ現状維持となります。
3.従来のProfessional資格(CCNPなど)の変更
Professional資格は以下3点が変更点です。
https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications/professional.html
- カテゴリの変更:Professional資格は、2月24日からは次の5種類に変更
- 前提資格の廃止:CCNA未取得者でも該当試験に合格することで、CCNPとして認定
- 対応試験の変更:DevNet以外の各CCNP資格は、2種類の試験に合格することで取得 (現在は3種類)
<新しい資格の種類>
- CCNP Enterprise
- CCNP Data Center
- CCNP Security
- CCNP Service Provider
- CCNP Collaboration
- Cisco Certified DevNet Professional
<新しい試験>
1. コアテクノロジー試験(各カテゴリ毎に1種類のみ存在)
2. Concentration試験(※)のうち1つ
※各カテゴリ内の専門分野試験。複数種類用意される中の1つに合格すれば良い。またConcentration試験に合格することで、その専門分野のSpecialistとしても認定される。
例えば、CCNP Enterpriseの試験では、次のような試験があります。
https://www.cisco.com/c/en/us/training-events/training-certifications/certifications/professional/ccnp-enterprise.html
この中で、例えば下記2つの試験に合格することで、以下として認定されます。
<試験>
● 350-401 ENCOR (コア試験)
● 300-410 ENARSI (Concentration試験)
<取得できる資格>
◎CCNP Enterprise
◎ENARSI Specialist(名称は未確定。concentration試験のSpecialistとしても認定されます。)
4.CCIE試験の変更
参考:https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications/expert.html
原則、CCNPと同じカテゴリのCCIE試験となります。
ただしEnterpriseだけはEnterprise InfrastructureとEnterprise Wirelessに分割されます。
- CCIE Enterprise Infrastructure
- CCIE Enterprise Wireless
- CCIE Data Center
- CCIE Security
- CCIE Service Provider
- CCIE Collaboration
取得要件の詳細はそれぞれのCCIE資格名にリンクしている試験説明のページをご覧ください。
一例として、従来のCCIE Routing & Switchingに相当する、CCIE Enterprise Infrastructureについて記載します。
筆記試験:CCNP Enterprise のコア試験、350-401 ENCOR
ラボ試験:CCIE Enterprise Infrastructure v1.0 (8時間のラボ試験)
設計、実装、オートメーション、最適化のすべてのライフサイクルが問われます。
3時間:設計試験(コンフィグはしない、多岐選択などの問題)
5時間:設定試験(CCNP EnterpriseのすべてのConcentration内容を実践できる能力が問われます)
認定取得済の方へのQ&A
今回の認定制度の変更でもっとも影響を受けるのは、資格にチャレンジしている途中の方とCCENT認定のみを受けている方です。次に影響を受ける方は、現在すでに資格を取得済みの方で、その現在の認定の期限が迫っており2019年~2020年中に更新が必要である方です。
そこで、現在チャレンジ途中の認定や、認定を更新するときにどうすればよいのかをまとめました。
Q1:チャレンジ途中の資格はどうなるのか
CCNA認定を目指しCCENTの試験に合格された方、CCNP認定を目指してROUTEあるいはSWITCHなどの試験を受験途中(一部に合格されている方)は、以下の対応が必要です。
CCENT
この認定は廃止されるため、CCENTのみお持ちの方は以降認定の更新が出来ません。
そのため取得済のCCENTの認定期限が過ぎた場合、Cisco認定技術者ではなくなります。
新しい制度でCCNAを取得したい場合は、CCNA(200-301)の受験が必要です。
CCNA対応コース
200-301 Implementing and Administering Cisco Solutions (CCNA) v1
CCNP受験途中
新試験とのミックスが許可されています。ただし、その場合は新しい技術内容試験となるため、現在の試験体系である2020/2/23までに各技術カテゴリでCCNP認定を取得しておくことをお勧めします。
なお、CCNPで新旧試験のミックスをお考えの方は、下記マイグレーションツールを使って詳細を確認できます
https://www.cisco.com/c/en/us/training-events/training-certifications/certifications/professional/ccnp-migration-tools.html
Q2:取得済の資格はどうなるのか
以下の新規技術カテゴリにマッチする2020/2/24時点で有効なCCNA/CCNP/CCIE認定をお持ちの方は、以下のように新しい資格に移行されます。
なお、有効期限は現在の資格の認定日から3年間となります。(移行したタイミングから3年間ではありません)
例)認定日: 2019/2/1 → 認定失効日: 2022/2/1
アソシエイトレベル (CCNA)
1つのCCNAに統合されるため、現在CCNA R&Sなどを取得している場合は、技術分野に関わらず、全て新しいCCNAに移行します
プロフェッショナルレベル (CCNP, CCDP)
新しいCCNPは5種類となります。現在の認定に対応したCCNPへの移行になります。例えば、CCNP R&Sの場合はCCNP Enterpriseとなります。
現在の資格
|
新しい資格
|
CCNP Routing Switching |
CCNP Enterprise
|
CCNP Data Center
|
CCNP Data Center
|
CCNP Security
|
CCNP Security
|
CCNP Service Provider
|
CCNP Service Provider
|
CCNP Collaboration
|
CCNP Collaboration
|
エキスパートレベル (CCIE, CCDE)
プロフェッショナルと同様、現在の認定に対応したCCIEへ移行します。CCIE R&Sの場合は、CCIE Enterprise Infrastructure になります。
Q3:今後の更新はどうすればいいのか
大きくは3パターンの方法があります。
- 対応する試験に合格する
- 上位の試験に合格する (下位の認定は自動で更新になります)
- 継続教育プログラムを利用する
3について補足します。試験を受けずに資格を更新できる「継続教育プログラム」は、これまでCCIE、CCDEしか利用できませんでしたが、2/24以降はCCNA、CCNPも対象になります。
|
現在の制度
|
2020/2/24以降
|
---|---|---|
CCIE
|
100クレジットで更新 |
120クレジットで更新 |
CCNP
|
対象外
|
80クレジットで更新
|
CCNA
|
対象外
|
30クレジットで更新
|
費用
|
$300
|
$0
|
有効期限
|
2年
|
3年
|
*情報のアップデートおよび対応する研修コースのお知らせは随時本記事に追加予定です。*
トレノケートのCisco関連トレーニング
シスコ認定トレーニング
https://www.trainocate.co.jp/reference/cisco/index.html
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シスコ継続教育プログラムは、シスコ技術者認定保有者向けのプログラムです。
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CCNA 試験対策コース CCNA BOOT CAMP®
https://www.trainocate.co.jp/reference/cisco/ciscotopics/ccna/index.html
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