ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)
シンガポールではダイバーシティをいつ学ぶ?
多民族国家であるシンガポールでは、ダイバーシティについて初めて学ぶのはいつでしょうか。
小学校1年生の理科の授業で学びます。
「もの」には、生物と無生物がありますという感じで教えていくそうです。
ダイバーシティとは
そもそも、ダイバーシティとは何でしょうか。
ダイバーシティ(diversity)の語源はラテン語で、次の3つの言葉で構成されています。
(di:離れて)+(vers:向く、方向転換する)+(ity:こと、状態)
このことから、別々にいろいろな方向に向いている 状態 と理解することができます。
ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)
近年、ダイバーシティ単体だけではなくダイバーシティ&インクルージョン(D&I)もよく耳にします。インクルージョン(Inclusion)には、受容するという 能動的な行動 を意味しています。
ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)は、下図のように多様性という栄養をインクルーシブリーダーシップによって取り込んで、社員満足やイノベーションという花を咲かせる、つまり成果を上げることとイメージしていただくとわかりやすいと思います。
ダイバーシティを阻害するもの
小さな不公平(マイクロメッセージ)
ダイバーシティを阻害する要因として、小さな不公平(マイクロメッセージ)があります。
小さな不公平とは、メッセージで送られる一般に無意識で且つ否定的なシグナルであり、受け手は軽視されていると感じる場合があります。
例えば
- 男性は「くん」、女性は「さん」
- 次のインド赴任者はやはり体育会系の男ですよね
- 男がお茶出しするとお客さんが違和感をもつよ
- 草食系男子を鍛えて即戦力にしてくれませんか
- 外国人を活用しよう
その他の阻害要因である「無意識の偏見」についてこちらをご参照ください。
「彼女はいるの?」
近年では、LGBTにも配慮しなければなりません。13人に1人はLGBTと言われています。
例えば、若い男性社員に、「彼女はいるの?」と聞くのも良くないことです。彼にとって、パートナーが異性の女性とは限らないからです。
LGBTについてはこちらをご参照ください。
AMAのおすすめ研修コース
【PDU対象】ダイバーシティ&インクルージョン(D&I) ~ 多様性を尊重し、価値を生み出すインクルーシブリーダーシップ ~