新シスコ認定と認定トレーニング セミナーレポート
シスコ技術者認定は、2020年2月24日から大きく変更されます。
新認定のポイントと対応するトレーニングの変更点についてご紹介します。
【2020.2.10】
新型コロナウイルスの世界的流行に伴い、CCIE試験改定が2月24日から4月27日に延期されます。詳細は下記のCiscoWebサイトの発表をご覧ください
https://learningnetwork.cisco.com/docs/DOC-37947
※サイトが閲覧できない方はアカウントの作成後、ログインをお願いいたします。
※本記事は、2020年2月3日に弊社にて開催した無料セミナー
「どう変わる? 新シスコ認定トレーニング」の内容をまとめています。
スピーカー: シスコシステムズ認定インストラクター 日鷹仁司
目次[非表示]
- 1. 新シスコ技術者認定の主な変更点
- 2. 新シスコ技術者認定対応トレーニングコース
- 2.1. CCNA
- 2.2. CCNP Enterprise
- 2.3. ENARSI
- 3. 旧CCNP試験を途中まで合格していたら?
- 4. CCIE Enterprise Infrastructure
- 5. シスコ技術者認定 再認定ポリシー
- 6. ご参加者からのご質問(一部抜粋)
- 7. 本セミナー資料をSlideShareで公開しています。
新シスコ技術者認定の主な変更点
2020年2月24日より変更されるシスコ技術者認定の主な変更点は、次のとおりです。
- DevNetが新たな認定として登場
- 前提条件が排除 (CCNP xxx 認定には CCNA xxx認定取得が必須など)
- CCENTは終了、CCNAは1つに (CCNA Cyber Opsは現状維持)
- CCNPは5つのテクノロジーカテゴリーに変更
- CCIEの各テクノロジーの筆記試験がCCNPのコア試験と同じ試験に
詳細は、次のブログをご参照ください。
【現資格ホルダー向けQ&Aを追記】 Cisco認定資格試験の変更点まとめ(2020年2月24日~)
https://blog.trainocate.co.jp/blog/cisco-cert-change-2019_017
新シスコ技術者認定対応トレーニングコース
各認定のトレーニングコースの変更点を紹介します。シスコ認定のCCNAとCCNP対応コースは、ともに8日間で、講師による講義5日間と受講者の自習3日間の構成です。
弊社では2020年夏に講義5日間と自習の3日間を合わせて8日間前後で、現在提供しているBOOT CAMP形式*のコースとして提供予定です。
*BOOT CAMP形式とは、講義、演習、確認問題集、試験で構成され、効果的に資格取得できるプログラムです。
BOOT CAMPの詳細はこちらをご参照ください。
CCNA
CCNAは、テクノロジーカテゴリーが一つになったことで範囲は広くなりました。弊社では、3月より本コースを提供しています。
Implementing and Administering Cisco Solutions (CCNA) v1
コースの内容は下記のとおりです。緑色になっている項目は自習です。赤字は従来のCCNA Routing and Switching認定になかった項目です。無線LANやセキュリティなどが追加されています。
CCNP Enterprise
CCNP Enterprise認定は、下記のとおりです。前提条件のCCNA認定が廃止され、3科目試験合格から2科目になります。
新試験のENCORは従来のROUTEとSWITCHを合わせ内容で、ENARSIはTSHOOTに近い内容と予想されます。そのため、ENCOR(コア試験)、ENARSI(コンセントレーション試験)を取るのが従来のCCNP R&Sに近いと思います。
弊社では、3月よりENCOR、ENARSI認定対応コースを提供しています。
Implementing and Operating Cisco Enterprise Network Core Technologies (ENCOR) v1
Implementing Cisco Enterprise Advanced Routing and Services (ENARSI) v1
ENCOR
ENCORのコース内容についても見ていきます。緑色になっている項目は自習です。赤字は従来のCCNP Routing and Switching認定になかった項目です。特筆すべきことは、30章にPythonプログラミング基礎があります。今までのCCNPを持っている人でも、合格はなかなか難しいと思われます。
ENARSI
ENARSIも同様に、緑色になっている項目は自習です。赤字は従来のCCNP Routing and Switching認定になかった項目です。MPLSなどが増えています。
ENARSIに関しては、シスコ社が日本語化を予定していません。そのため、弊社では演習ガイドやその他資料を日本語化して提供予定です。
旧CCNP試験を途中まで合格していたら?
現在CCNP受験中の方に対する救済策も用意されています。詳細はこちらの記事をご覧ください。
シスコ資格体系変更に備える: CCNP R&S受験途中の人はどうすればいい?合格済試験別の3パターン
https://blog.trainocate.co.jp/blog/cisco-cert-ccnp_015
また、どの試験を受ければ良いかは
シスコ社のWeb
(外部リンク)より参照できます。
CCIE Enterprise Infrastructure
CCIE Enterprise Infrastructure認定を取るには、筆記試験 ENCOR (350-401)とラボ試験 8時間の合格が必要です。ラボ試験の内容は下記のとおりです。赤字が従来のCCIE Routing and Switching認定になかった項目です。
シスコ技術者認定 再認定ポリシー
これまでは、認定の期限が切れると再受験する必要がありましたが、2月24日以降、継続教育プログラムがすべての認定レベルで適応されます。
クレジットを獲得するには、認定されたコースを受講する、もしくはシスコ社のイベントに参加する方法があります。
再認定ポリシーの詳細はこちらをご参照ください。(外部リンク・シスコ社Webサイト)
認定コース以外にも、弊社のオリジナルコースでもクレジットが取得できるものがあります。但し、現時点ではCCIE、CCDEのみが対象です。
ご参加者からのご質問(一部抜粋)
Q: 2月24日以降にコースを受講した後、継続教育プログラムのクレジットをどのタイミングで登録を行えばよいのか。
A: 2月24日以降の継続教育プログラムについて、詳細な手続きは発表されていないため、現時点ではわかりません。
Q: BOOT CAMPはどのくらいの価格で提供する予定なのか
A: まだ決定していません。7月頃にはご案内予定です。
Q: Specialist認定のトレーニングを行っていますか。
A: 新認定では、CCNPの一つひとつの試験に合格することで、自動的にSpecialistとして認定されます。そして、同じカテゴリの内のコア試験とコンセントレーション試験に合格することで、そのカテゴリのCCNPとしても追加認定されます。
本セミナー資料をSlideShareで公開しています。
「どう変わる? 新シスコ認定トレーニング ~CCNAとCCNP Enterprise~」セミナー資料
トレノケートのCisco関連トレーニング
シスコ認定トレーニング
https://www.trainocate.co.jp/reference/cisco/index.html
トレノケートは日本で唯一のプラチナラーニングパートナーとして、シスコ認定コースをはじめ、お客様のご要望を受けて開発した速習コース、Cisco Merakiなどプロダクトに特化したコース、CCIEにチャレンジされる方向けのコースなど幅広く提供しています。
シスコ継続教育プログラム
https://www.trainocate.co.jp/reference/cisco/ce-program.html
シスコ継続教育プログラムは、シスコ技術者認定保有者向けのプログラムです。
シスコが定めたCE(Continuing Education)クレジットを満たすことで、試験を受けることなくシスコ技術者認定を更新できます。
CCNA 試験対策コース CCNA BOOT CAMP®
https://www.trainocate.co.jp/reference/cisco/ciscotopics/ccna/index.html
Cisco Certified Network Associate(CCNA)とは、シスコシステムズ社が実施するシスコ技術者認定です。
CCNAに合格することでITの幅広い基礎知識を修得し、ネットワークの管理に必要なスキルを保持していることを証明できます。
エントリーレベルのネットワークエンジニアをはじめ、すべてのITキャリアの方におすすめです。