【PMBOK®ガイド入門】第21回:プロジェクトマネジメント・知識エリア (その1)
【PMBOKⓇガイド入門】では、グローバルナレッジの講師が「PMP® BOOT CAMP(弊社のPMP®試験対策講座)」の中でお話ししている内容を、少しずつご紹介してまいります。
PMP®試験対策、PMBOK®ガイドに関する知識の修得、プロジェクトの現場でご活用頂けますと幸いです。
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プロジェクトマネジメント47のプロセス
まず前回の記事でお伝えした内容を簡単に復習しておきましょう。
- PMBOK®ガイド第5版では47のプロセスが規定されている。
- それらのプロセスは5個のプロジェクトマネジメント・プロセス群と10個のプロジェクトマネジメント・知識エリアに区分けされる。
- もう少し具体的に言うと、横5列(プロセス群)×縦10行(知識エリア)のマス目の中に、47のプロセスが配置されている。
前回のコラムでは、5個のプロジェクトマネジメント・プロセス群についてお伝えしました。今回は10個のプロジェクトマネジメント・知識エリアのうち、前半5個についてお伝えします。
プロジェクトマネジメント・知識エリア前半5つ
プロジェクト統合マネジメント
プロジェクトにおける要求事項を満たすために不可欠な、統一、集約、明確化、統合的な処置を行うプロセスから成ります。たとえば、変更を受け付ける窓口を一本化したり(変更マネジメントの一部)、成果物の版管理の仕方を明確にしたり(コンフィギュレーションマネジメントの一部)・・・といったことができていないと、プロジェクトが混乱に陥り、要求事項を満たせなくなってしまう恐れがあります。
プロジェクト・スコープ・マネジメント
プロジェクトを成功させるために必要な全ての作業を明確にするためのプロセスから成ります。たとえばプロジェクトにおける除外事項や、責任分界点を定めておかないと、プロジェクト関係者間で認識齟齬が起こり、思わぬ作業漏れが出てしまう恐れがあります。
プロジェクト・タイム・マネジメント
プロジェクトを所定の期間内に完了させるために必要なプロセスから成ります。実現可能なスケジュールを立てるのはもちろんのこと、どのように進捗管理を行うのかを明確にしておかないと、遅れの発見が遅れて、プロジェクトの進捗に悪影響を及ぼす恐れがあります。
プロジェクト・コスト・マネジメント
プロジェクトを承認済みの予算内で完了させるために必要なプロセスから成ります。「トータルでいくらかかるのか?」を明確にしておくのはもちろん重要ですが、「いつ、どのくらいコストが出ていくのか」を明確にしておかないと、コスト超過に陥ってしまう恐れがあります。
プロジェクト品質マネジメント
品質方針、品質目標、品質に対する責任等を決定するプロセスから成ります。たとえば出来上がった成果物に対してテストを行ったとしても、その結果を判断する基準(品質目標)がなければ、成果物の出来の良し悪しを判断することが困難になってしまいます。
次回はプロジェクトマネジメント・知識エリア後半5つについて解説します。
【PMBOK®ガイド入門】第22回:プロジェクトマネジメント・知識エリア(その2)
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