【PMBOK®ガイド入門】第19回:プロジェクトマネジメント・プロセス(その2)
【PMBOKⓇガイド入門】では、グローバルナレッジの講師が「PMP® BOOT CAMP(弊社のPMP®試験対策講座)」の中でお話ししている内容を、少しずつご紹介してまいります。
PMP®試験対策、PMBOK®ガイドに関する知識の修得、プロジェクトの現場でご活用頂けますと幸いです。
【PMBOK®ガイド入門】第18回:プロジェクトマネジメント・プロセス(その1)はこちら
PMBOK®ガイド第5版には47のプロセスが規定されている
前回のコラムでお伝えした通り、プロジェクトのプロセスは大きく以下の2つに分けることができます。
- プロジェクトマネジメント・プロセス
- プロダクト指向プロセス
前回の繰り返しになりますが、PMBOK®ガイドで規定しているのは前者です。
そしてPMBOK®ガイドの最新第5版には、全部で47のプロセスが規定されています。
その中には「WBS作成」「スケジュール作成」といった、プロジェクトに携わったことがある方であれば、多かれ少なかれご経験があると思われるプロセスもあれば、「コミュニケーション・マネジメント計画」「ステークホルダー・エンゲージメント・マネジメント」のように、具体的にどのようなことを行うのか、ちょっとイメージが沸きにくいプロセスもあります。
もちろん、「どのようなプロジェクトであっても、PMBOK®ガイドに定められている47のプロセスを一律に適用しなければならない」ということではありません。
ここから述べることは筆者の私見ですが、あくまでガイドですので、いわば「旅行のガイドブック」と同じです。旅行のガイドブックを購入したとして、そこに載っている全ての名所・旧跡を訪ね歩いたり、そこに載っている全ての美味しいお店に行ったりする・・・のは難しいのではないでしょうか。どうしても行きたいところを最優先にし、そうでないところは時間に余裕があれば行く、といったような判断をなさるのではないでしょうか。
それと同様、PMBOK®ガイドに関しても、「今回のプロジェクトではこのプロセスは念入りにやらねばならない」「このプロセスは実施しない」という判断があって当然だと考えますが、読者の皆様は如何でしょうか?
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