PowerAppsで何ができるの?5つの特徴と必要知識
はじめまして! Office 365 おじさん こと、目代昌幸(もくだい まさゆき)です。
Office 365 周辺のコースを担当しています。よろしくお願いします。
本ブログではPowerAppsの説明とコースの紹介をさせていただきます。
PowerAppsとは
PowerApps は Office 365 や Microsoft 365 を契約することで利用可能(単体契約も、もちろん可能)な、Webアプリ作成プラットフォームサービスです。
マイクロソフトのメッセージを引用すると「PowerApps は、カスタム ソフトウェア開発に時間やコストをかけることなく、データに接続し、Web とモバイル全体で動作するカスタム ビジネス アプリを構築および使用するためのサービスです。」となります。
マイクロソフトは「Power Platform」というキーワードで業務アプリケーション開発のプラットフォームを提供しています。このひとつが PowerApps です。
PowerAppsの特徴5つ
1.開発環境はWebブラウザで完結(MacでもOK!)
最新のブラウザであれば、EdgeじゃなくてもChromeでもFirefox でも問題ありません。
2.アプリケーション利用時のユーザー認証はOffice 365 にお任せ
シングルサインオン(SSO)の構築は不要
3.データは色々選択可能
OneDriveに置いたExcelやCSVファイル、SharePointリスト、AzureのDBはもちろん、DB2 や Oracle などの3rdパーティ製データとも接続可能
4.各種データベースと接続でき、既存のレポーティングシステムを利用可能
個人的おススメはPowerBIです!
5.基本的にはAccess のフォームを作るように、Excel の関数を扱うようにアプリを作成
なので、プログラミング言語を新たに習得するよりは学習コストがかかりません。
開発環境はWebブラウザで完結ですし、高度なプログラミング知識も不要です。
Office 365、Microsoft 365 を契約している組織であればすぐに始められます。
お試しをしてみるには、無料で利用できる コミュニティプランをお勧めします。
コミュニティプラン
マイクロソフト社のページにジャンプします。
https://powerapps.microsoft.com/ja-jp/communityplan/
本当に簡単なの?必要な前提知識やスキル
普段の業務で感じている「ちょっとした手間を解決するツールを自分たちで作れる」と考えるとワクワクしてきますよね。
簡単に始められるから PowerApps は誰でもアプリケーション開発ができる素晴らしい環境ですが、「誰でも開発ができる」と言うと少し語弊があるかもしれません。
必要な前提条件として考えられるのは、
• 実現したい業務プロセスに対する理解
• 扱うデータの連携についての知識
• 多少のOffice ソフトウェアの操作知識
となるでしょう。
特定のプログラム言語に精通する必要は無いですが、実際にはアプリケーション開発、業務設計、データ定義などのプログラミング的思考はある程度必要となります。
コースタイトルにある「ローコーディング」というキーワードは、ここでは「ソースコードを書かない」という意図でタイトルに使用しました。
ソースコードは書かなくても立派なアプリケーションを作れる環境を提供するものと考えてください。
自分たちでアプリを作れる
少しハードルを上げましたが、それでも簡単にチャレンジできることは確かです。
自分たちでアプリを作れるとしたらどうでしょうか?ベンダーに発注する手間や費用が浮きます!(その分自分たちの残業が増えないように注意してください)
ベンダーに発注しなくても、ユーザー部門が主体となって自分たちが必要なツールを必要と思ったときにとりあえず作ってみることができる。それが PowerApps の魅力です。
ひとつ注意すべき点としては自分たちで作れるからと言って、IT部門に相談なしに作るのはお勧めしません。
むしろ作ろうと思っていることを相談すべきです。IT部門は業務アプリケーションのプロです。自分たちが思ってもいなかった問題点を指摘してくれるでしょうし、社内にあるもっと良いツールを教えてくれるかもしれません。
少なくともひと言「こういうアプリを作ろうと思っているんだ」と相談して組織全体でどんなツールがあるのか把握できる環境を整えましょう。
PowerApps で何を作るべきか?
ユーザー部門の「ちょっとしたツール」作りから始めるのが良いでしょう。
重厚長大なアプリケーション開発もできなくはないでしょうが、むしろ業務の隙間を埋める、現場でちょっとの手間を解決するアプリを「現場の人間が」直接解決する手法として活用するのが良いでしょう。
例えば・・・
• 紙に記入して、本部へFAXやメール添付していた書類を、スマホ入力してリアルタイムに集計まで終わらせる。
• 事務所に戻らないとできなかった報告処理をスマホで入力する画面を作って、直帰する。
など、最初は小さなところから作ってみるのをお勧めします。
コースの紹介~1日でPowerAppsアプリの概要を学ぶ~
環境が無料で手に入り、ブラウザのみで始められるといっても、何から始めればよいか分かりませんよね。
そこで当社ではマイクロソフト社のご協力のもと、1日でPowerAppsアプリの概要を学習するコースを新設しました。
本コース「PowerAppsで実践する業務アプリのローコード開発ハンズオン」は、下記内容を1日で体験していただくハンズオンラボです。
• キャンパスアプリの作成、デザイン
• Common Data Service の利用
• PowerApps モデル駆動型アプリ の作成
• Microsoft Flow の作成
「業務用PCを各メーカーから、従業員が好きなものを選んで発注する」というストーリーに沿って演習をすすめます。
スペックで比較して好きなPCを上司に申請、上司が承認したらIT部門にメールが届き、到着予定を申請者に連絡するまでの各処理を PowerApps、Common Data Service、 Flow を使って実現します。
1日ですべてを体験するには、少々ボリュームが大きいのですが、終日みっちりPowerApps、Flowを体験できる機会ですので是非お申し込みください
おわりに
PowerAppsの魅力をお伝えしようと思ったらずいぶん長いブログになってしまいました。FlowやPowerBIについてもっともっと語りたいことがありますので、機会があればまた改めて投稿したいと思います。
PowerAppsはまだ始まったばかりのサービスで企業においては様子見、情報収集のフェーズかもしれません。実際、PowerAppsやMicrosoft Flow、PowerBIなどのMicrosoft 365 関連サービスは日々進歩し、機能の追加や画面の変更なども頻繁に起きています。
ですがこの進歩が数年たてば鈍化して「枯れる」サービスになるということはクラウドサービスではありえないでしょう。日々進化するためには自分たちも情報を日々キャッチアップする必要があります。
まだサービスが始まった今のタイミングであれば覚えることもあまり多くなくてすみます。
この機会にPowerAppsなどのMicrosoft 365 サービスに触れて、将来のアップデートにぜひ備えてください。
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【視聴時間】約1時間46分
オンラインセミナー録画視聴:Power Platform の開発戦略
Power Platform を使った業務アプリ開発に、これからチャレンジしたい方必見!
Microsoft Power Platform には、ローコードでアプリケーション開発をする際に必要な機能が準備されています。
しかし製品のコンセプトや基礎を体系的に学習する機会がないまま開発を進めようとすると、疑問点にぶつかり、スムーズに先に進めないこともあるでしょう。
本セミナーでは、Power Platformによる業務アプリの開発・管理・展開について、3つのポイントに絞って解説します。
また、最新のMicrosoft認定トレーニング・資格の情報や自習に使える無料の学習ソースなどもご紹介いたします。
トレノケートのMicrosoft Power Platformのトレーニング
トレノケートでは、Microsoft Power Platformのトレーニングをご用意しています。ぜひご受講をご検討ください!
https://www.trainocate.co.jp/reference/ms/mstopics/power.html
Microsoft認定トレーニング
トレノケートは、2002年にMicrosoftのラーニングソリューション分野において、日本で初めてラーニング部門のゴールドパートナーに認定されました。以降、 Microsoft認定資格対応研修、Windows Server 研修、Microsoft Azure 研修など幅広い分野で多数の最新コースラインナップを提供し続けています。