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【PMの心得】プロジェクト・マネジャーは、気になったことには必ず手を打て

 

「メンバーから報告が上がってこない」「なかなか計画通りに進まない」……
プロジェクトの現場では、このような課題が溢れています。
シリーズ「PMの心得」では、現場で悩みを抱えるプロジェクト・マネジャーの皆様へ、
プロジェクトを成功に導くコツをご紹介します。

 

プロジェクト失敗の要因、いつから気づいていた?

プロジェクトに失敗した場合には、その原因を明確にした上で、教訓化する必要があります。PMBOK®ガイドでたいへん強調しているところです。

さらにその上で、その要因にプロジェクトの途中で気づいていたかを究明してください。
そうすると、かなりの確率で気付いていたことが多いのです。

「気づいていたのに手を打たなかった。」
「手を打たないとまずいと考えていたにもかかわらず何もしなかった。」

とお話くださるプロジェクト・マネジャーの方に数多く出会いました。

気になったことには必ず手を打っておく

「要件定義工程で、顧客の要件を吸い上げきれていないと懸念を抱いていたのに、次の工程に進んでしまった。」
「インタフェースに誤りがあるのではと思いつつ、確認しないまま放置した。」
「重要な話をお客様が誤解している可能性があると気づいていたのに、会いに行かなかった。」

これらは、その場で行動を起こしていれば大きな問題にはならなかったのに、見過ごしたため後の工程の大きな手戻りになってしまい、プロジェクトの成功に大きなマイナス要因となってしまった事態の例です。

「忙しかった」と言い訳をする方もいらっしゃるのですが、「プロジェクト・マネジャーは、自らをヒマにしろ」で書いたように「忙しかった」はプロジェクト・マネジャーの言い訳としては通りません。「忙しくないようにした上で、気づいたことには前もって対処する」がプロジェクト・マネジャーの心得です。

この点を頭の中に叩き込んでおくだけでも行動が変わります。


おすすめコース

【PDU対象】プロジェクト・マネジャーのためのリスク・マネジメント ~プロアクティブな対処でプロジェクトを成功に導く~
本文に書いたことをリスク・マネジメントの言葉で表現すると、「リスクに気づいていたにもかかわらず、対策を取らなかった」ということになります。「リスクに気づくこと」「気づいた大きなリスクには対策を講じること」が、リスク・マネジメントの根幹です。その具体的行動を学ぶ研修です。

 

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