【PMBOKⓇガイド入門】第12回:ステークホルダー(その2)
【PMBOKⓇガイド入門】では、グローバルナレッジの講師が「PMP® BOOT CAMP(弊社のPMP®試験対策講座)」の中でお話ししている内容を、少しずつご紹介してまいります。
PMP®試験対策、PMBOK®ガイドに関する知識の修得、プロジェクトの現場でご活用頂けますと幸いです。
【PMBOKⓇガイド入門】第11回:ステークホルダー(その1)はこちら
ステークスホルダーの定義
ご存知の方も多いかと思うのですが、PMBOK®ガイドは1996年以降4年に1回改定されます。現在の最新版は2012年に刊行された第5版です。
第4版から第5版へ改定される際に、ステークホルダーの定義も変更されています。第5版では、ステークホルダーは以下のように定義されています。
ステークホルダーとは、プロジェクトの意思決定、アクティビティ、成果に影響したり、影響されたり、あるいは自ら影響されると感じる個人、グループ、または組織である。
第5版で変更になったのは「自ら影響されると感じる」が入った点です。
すなわち、「影響を受けるかもしれないと感じている」人やグループもステークホルダーとして定義しています。「実際には影響を受けなかったとしても」です。
なぜ、このように定義が変更されたのでしょうか?
皆様の周囲に、自分に関係あるなしに関わらず、やたらと首を突っ込みたがる人はいませんか?
そういった方が、組織の中で権力を持っていて、(実際には関係が無いにも関わらず)「自分にも関係があるかもしれない」と考えて、プロジェクトの抵抗勢力に回ってしまったとしたら、如何でしょうか?
プロジェクトの成否に大きく影響すること間違いありませんよね。このようなことが起こり得るので、PMBOK®ガイド第5版では、ステークホルダーの定義に若干の変更が加えられています。
ステークホルダーマネジメントの定石として、PMBOK®ガイドでは「ステークホルダーを特定し、分析した上で、ステークホルダーにどうなってほしいかを明確にし、そうなってもらうためにどのようにステークホルダーマネジメントをしていくか(ステークホルダーとどうお付き合いをしていくか)を決める」というやり方を提示しています。
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