【PMBOKⓇガイド入門】第11回:ステークホルダー(その1)
【PMBOKⓇガイド入門】では、グローバルナレッジの講師が「PMP® BOOT CAMP(弊社のPMP®試験対策講座)」の中でお話ししている内容を、少しずつご紹介してまいります。
PMP®試験対策、PMBOK®ガイドに関する知識の修得、プロジェクトの現場でご活用頂けますと幸いです。
ステークホルダーは誰?
皆様は「ステークホルダー」という言葉を聞いて、真っ先にどなたの顔を思い浮かべますか?
システムインテグレーターとして社外のお客様を相手にしている方は、お客様の意思決定者かもしれません。社内のシステム部門で働いている方は、普段お話をしているユーザ部門の現場マネジャーかもしれません。
ステークホルダーはプロジェクトの利害関係者
ステークホルダーというと、つい自分よりも立場が上の方を連想しがちですが、そういった方々だけがステークホルダーではありません。
プロジェクトにおけるステークホルダーとは、「プロジェクトの利害関係者である」とまずは押さえて頂きたいと思います。
従って、お客様やユーザ部門だけでなく、委託先、自社メンバーはもちろんのこと、プロジェクトによっては社内のPMO的な役割を担う部門や法務部門もステークホルダーに名を連ねることになります。
不利益を被る人もステークホルダー
また「利害関係者」とある以上、プロジェクトによって不利益を被る人もステークホルダーに含まれることがあります。
たとえば、「社内業務効率化プロジェクト」を実施する場合、そのプロジェクトによって今まで自分が担当してきた仕事を失う可能性がある方々が出てくることもあります。そういった方々も含め、ステークホルダーと上手く渡り合っていくことが、プロジェクト成功の鍵の1つであることは言うまでもありません。
「ステークホルダーマネジメントで相手にするのは人なので、厳密な計画を立てても意味が無い」とお考えの方も多いかと思います。
しかしPMBOK®ガイドでは、ステークホルダーをきちんと特定した上で、その分析を行い、どのように対処していくかを最初に計画する必要があると述べています。
【PMBOKⓇガイド入門】第12回:ステークホルダー(その2)はこちら
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