
【PMBOK®ガイド第6版の変更点】第13回:新たに登場した「ツールと技法」7つ(その2)
【PMBOK®ガイド第6版の変更点】では、2017年9月にリリースされたPMBOK®ガイド第6版と第5版との主な変更点を数回にわたり紹介していきます。
第9回では、「ツールと技法のグループ分け」について紹介しましたが、今回は2回にわたり第6版で新たに登場した「ツールと技法」のうち7つを紹介します。
【PMBOK®ガイド第6版の変更点】第9回:ツールと技法のグループ分け
「ツールと技法」のうち7つ
4.プロンプト・リスト
促進リスト、あるいは刺激リストとでも訳せるでしょうか。このような一般的な名称をつけたので複数個所に登場するのかと思いきや、リスクの特定プロセスにしか出てきません。リスクを特定するために、リスク区分のリストがあらかじめ準備してあると、リスクをもれなく特定するのを促進・刺激できるというわけです。リスク・ブレークダウン・ストラクチャーの最下位もプロンプト・リストとして活用できます。内容を見ると、第5版と異なったことを言っているわけではありません。
5.デザイン・フォー・エックス
品質のマネジメント・プロセスのみに登場します。DfXという略称でも呼ばれています。Xのためにデザインするということで、Xには、信頼性、展開、組立て、製造、コスト、サービス、使い勝手、安全性、および品質などのプロダクト開発のさまざまな側面がはいります。設計における特定の側面を最適化し、品質の向上に資することができます。
6.感情的知性
チームのマネジメント・プロセスのツールと技法に登場します。自他の個人的感情だけでなく、集団の共感度も特定して評価およびマネジメントする能力のことです。チームは、感情的知性を働かせて緊張を減らし、連携を強化することができます。
7.イテレーション・バーンダウン・チャート
これは、アジャイルで使われている用語ですが、PMBOK®Guide第6版では、スケジュールのコントロール・プロセスに出てきます。イテレーション(繰返し)の中の残作業を追跡し、分析するためのチャートです。
第6版で新たに登場した「ツールと技法」のうち7つをご紹介しました。
アジャイルなどの最新動向を取り入れるとともに、人間関係やチーム、ステークホルダーの側面にも力を入れているのがPMBOK®Guide第6版であるということが、新たに登場したツールと技法からも見えてくるのではないでしょうか。
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