【PMBOK®ガイド第6版の変更点】第12回:新たに登場した「ツールと技法」7つ(その1)
【PMBOK®ガイド第6版の変更点】では、2017年9月にリリースされたPMBOK®ガイド第6版と第5版との主な変更点を数回にわたり紹介していきます。
第9回では、「ツールと技法のグループ分け」について紹介しましたが、今回は2回にわたり第6版で新たに登場した「ツールと技法」のうち7つを紹介します。
【PMBOK®ガイド第6版の変更点】第9回:ツールと技法のグループ分け
【PMBOK®ガイド第6版の変更点】第13回:新たに登場した「ツールと技法」7つ(その2)
「ツールと技法」のうち7つ
1.教訓登録簿
これは、第6回で紹介しました。教訓登録簿は、プロジェクトの初期にプロジェクト知識のマネジメント・プロセスのアウトプットとして生成されます。その後プロジェクトを通して、多くのプロセスのインプットとして使われ、アウトプットとして更新されます。知識は、ビデオ、写真や絵、音などでも蓄積されます。プロジェクトやフェーズの最後に、教訓登録簿の内容は、教訓レボジトリーと呼ばれる組織のプロセス資産に移されます。
2.前提条件ログ
プロジェクト・ライフサイクル全体での前提条件および制約条件を記録するために使用します。ビジネス・ケースによって特定されるハイレベルの戦略的および業務上の前提条件および制約条件が、プロジェクトの立上げ前に特定されます。それは、プロジェクト憲章の作成プロセスでプロジェクト憲章に反映されるとともに、前提条件ログに記述されます。下位レベルのアクティビティおよびタスクの前提条件は、プロジェクト全体を通じて生成されます。
3.政治的な気づき
プロジェクト環境だけでなく、組織の政治的環境に基づいたコミュニケーション計画を策定するためには、政治的な気づき・認識が役に立ちます。組織の戦略を理解し、権力と影響力握っているのは誰かを知り、これらのステークホルダーとのコミュニケーション力を磨くことが政治的な気づきにつながります。
次回は、プロンプト・リスト、デザイン・フォー・エックス、感情的知性などを紹介する予定です。
【PMBOK®ガイド第6版の変更点】第13回:新たに登場した「ツールと技法」7つ(その2)
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