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【PMBOK®ガイド第6版の変更点】第11回:プロジェクト・マネジャーの影響

【PMBOK®ガイド第6版の変更点】では、2017年9月にリリースされたPMBOK®ガイド第6版と第5版との主な変更点を数回にわたり紹介していきます。

 

 

プロジェクト・マネジャーの役割

PMBOK®Guide第6版の第3章は「プロジェクト・マネジャーの役割」を扱っています。

 

プロジェクト・マネジャーの影響の及ぶ範囲

そこでは、まずプロジェクト・マネジャーの影響の及ぶ範囲を取り上げています。

 

1.プロジェクト

第一はプロジェクトであり、これは当然のことです。ただし、「ステークホルダーの異なる意見を調整して合意する」といった内容も含まれています。さっそくたいへんな仕事が出てきたなという感じですが、これに留まりません。

 

プロジェクトの次の項目は組織です。そのひとつは他のプロジェクト・マネジャーとの交流です。資源の競合や資金の優先順位の問題などで影響関係にあるというわけです。

 

2.コンピテンシーの向上

組織への影響のもう一点が、「組織内のプロジェクトマネジメントのコンピテンシーの向上に寄与せよ」ということです。プロジェクト・マネジャーは自分のプロジェクトマネジメントのスキルを高めるだけではだめで、組織全体に浸透させよというわけです。研修の受講者に時折「上司のリスク・マネジメントに対する認識を改めさせてほしい」という方がいらっしゃいますが、それはプロジェクト・マネジャーであるなら、あなたの仕事だというわけです。

 

3.業界

次の項目は業界です。業界の動向を把握し、プロジェクトへの影響を見極めよということです。技術の動向だけでなく、プロジェクトマネジメント標準、品質標準にも通じている必要性にも言及しています。

 

4.専門分野

そして最後の項目が専門的分野です。「地域内、国内、グローバルにおいて、知識に関して貢献する」として、プロジェクトマネジメントに関するトレーニングなどに参加することを求めています。しかし、それだけでなく、分野にまたがる取組みとして、プロジェクトマネジメントの利点を組織に伝える略式の大使として機能することでの貢献も要求しています。

 

プロジェクトだけやっているのがプロジェクト・マネジャーではない、もっと視野を広くしてください、ということになると思います。

 

 

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中村 正明(なかむら まさあき)

中村 正明(なかむら まさあき)

トレノケート株式会社 / ラーニングサービス本部

   

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