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DXに欠かせない生成AI 必要な人材・スキルの考え方

この記事では、昨今、企業において重要な取り組みであるDXと生成AIについてまとめています。DXとは何か、生成AIDXの関係、DXにおける生成AIならではの特徴など、今後DXを推進する方やDXで生成AIの利用を考えている方のご参考になれば何よりです。

DXとは

生成AIとDXの関係について触れる前に、DXについてここでおさらいです。
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)のDX白書2023では、DXは下記の通り定義されています。

「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」

生成AIという技術を活用することで、製品やサービス、ビジネスモデルを変革することもでき、その過程においては生成AIを組織で利用するにあたって、組織としての環境の整備が必要になってきます。

一見すると、“データとデジタル技術を活用” の部分において、生成AIが関連しているだけに見えるかもしれませんが、DXの取り組み全体に関わっています。

 

<参考・引用>

DX白書2023 第3部 企業DXの戦略 (IPA 独立行政法人情報処理推進機構)

 

生成AIの社会に与えるインパクト

生成AIの登場後、経済産業省ではデジタル時代の人材政策に関する検討会を行いました。

その結果、「 生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキルの考え方 」をまとめています。その中に生成AIが社会に与えるインパクトとして、下記が挙げられています。

 

生成 AI は、使いやすさにより年代を問わず大きく広まる

生成 AIの中でも、一般的にテキスト生成AIと呼ばれるものは、テキストを使用して会話調で生成AIを利用することができます。このため、年代を問わずに利用しやすいという点が特徴です。つまり、デジタル技術の中でも利用にあたってのハードルが低いとも言えます。デジタル弱者という言葉があるくらい、これまではデジタルの利用を諦めていた人も、生成AIの利用のしやすさにより、今後利用をし、そのすそ野が大きく広がる可能性があります。

どなたでも気軽に利用できるテキスト生成AIの詳細については、こちらの記事をご参照ください。

テキスト生成AIを理解しよう!すぐにトライできるツールも紹介

 

生成 AI の技術は、今後、ほぼ全ての仕事に影響をもたらす

2023 年 3 月 17 日にOpenAI とペンシルバニア大の論文「GPTs are GPTs(General Purpose Technologies)」が発表されました。この論文では、生成AIの技術である大規模言語モデルは、「インターネットやトランジスタ、エンジン、電気などに匹敵する数十年に一度の技術であり、米国の労働者のうち 80%が言語モデルの影響を受ける」と予測されている、とのことです。また、また Access Partnership の調査によると、今後、日本の全労働力のうち、約 70%の労働人口層が AI の影響を受けると予測されている、とも言われています。

前述の年代を問わずに利用しやすいという点が、これらの見解の背景にはあるのではないかということが推察できます。

 

生成AIは、様々な課題解決に寄与する可能性

これまで人が考えて、手を動かしていた業務として、文章の作成や要約、分析、提案などがあります。このような業務は、多かれ少なかれ、幅広い職種に共通して存在し得る業務ですが、生成 AI はこれらに代替する可能性があります。

実際に生成AIがどのように利用されているのかの事例については、こちらの記事をご参照ください。

生成AIの活用事例を紹介!各企業や業界での活用方法をチェックしよう

 

 

生成 AI 時代の DX 推進に必要な人材・スキルの考え⽅

先にご紹介した「生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキルの考え方」では、そのポイントを3つ挙げています。
それぞれ、どのような内容かをご紹介します。

 

  1. マインド・スタンス(変化をいとわず学び続ける)やデジタルリテラシー(倫理、知識の体系的理解等)
  2. 言語を使って対話する以上は必要となる、指示(プロンプト)の習熟、言語化の能力、対話力(日本語力含む)等
  3. 経験を通じて培われる、「問いを立てる力」・「仮説を立てる力・検証する力」等
     

マインド・スタンス(変化をいとわず学び続ける)や
デジタルリテラシー(倫理、知識の体系的理解等)

生成AIの利用にあたってのマインド・スタンスは、DXの推進に必要なマインド・スタンスやデジタルリテラシーと本質的には変わりませんが、生成AIならではの特徴があります。下記のDXリテラシー標準と照らし合わせてみましょう。

 

<参考:DXリテラシー標準の全体像>

DXリテラシー標準の全体像 <引用元>:IPA 独立行政法人情報処理推進機構 デジタルスキル標準 ver1.1(2023年8月) を元に当社独自に編集

 

こちらが考慮すべき特徴です。

  • 生成 AI を、「問いを立てる」「仮説を立てる・検証する」等のビジネスパーソンとしてのスキルと掛け合わせること
  • 生成 AI 利用において、期待しない結果となりうることや、著作権等の権利侵害・情報漏えい、倫理的な問題等に注意することが必要であること
  • 生成 AI の登場・普及による生活やビジネスへの影響や近い将来の身近な変化にアンテナを張りながら、変化をいとわず学び続けていること
  • 生成 AI の仕組みや生成 AI のメリット・デメリットなどの基本的な知識を学ぶこと
  • 企業はガイドラインの整備に加えて、従業員が理解して安心して生成 AI を使える組織文化の育成が
    必要となること

 

照らし合わせてみると、確かに本質的には違いがないようです。しかし、生成AIならではのリスクとして、権利侵害や情報漏洩、倫理的な問題というのは、生成AI以外のDXの取り組みに比べるとより重要なのではないでしょうか。


言語を使って対話する以上は必要となる、指示(プロンプト)の習熟、言語化の能力、対話力(日本語力含む)等

人間が言語を使って生成 AI と対話する(会話調で生成AIを利用する)ことは、スキルとして、指示(プロンプト)の習熟や言語化の能力、対話力(日本語力含む)が重要となります。

人間同士のコミュニケーションに置き換えて考えてみましょう。たとえば、とある上司が部下に指示をする時に「あれやっといて」や「この資料は、いつものようにまとめておいて」と伝えたとします。人間の上司・部下であれば、、「あれ」や「いつもの」という言葉を経験から推測し、対応ができるかもしれません。もし、指示を受けた部下の経験がなければ、このような指示では、部下は期待した行動や成果を出すことができません。生成AIも同じことが言えます。

生成AIに指示をする側の人が適切な指示をすることができないと、期待した結果を生成AIは返すことができないため、この点についてはスキルアップをしていく必要があります。

 

【おすすめのトレーニング】

1日で学ぶプロンプトエンジニアリング

生成AIに対する「質問」や「指示」の仕方、すなわち「プロンプトエンジニアリング」を講義と演習を通して、基本から応用までを学ぶことを目的としています。対話型生成AIサービスの応答精度を高める方法や、ビジネス適用を検討する際にどのようにプロンプトエンジニアリングを活用できるかを学ぶことが出来ます。

 

経験を通じて培われる、「問いを立てる力」・「仮説を立てる力・検証する力」等

生成 AI を効果的に利用するためには、どのような場面で 生成AI を利用するべきなのかを、利用する人が判断できる力が必要になります。実際に利用する際には、どのように問いかけると期待する結果を生成AI返してくれるか、を考えるのも利用する人です。また、生成AIがつくりだした情報の利用についても、同様に利用する人の判断が重要になります。

 

生成AIは会話調で利用できるため、利用のハードルは低くなっていますが、効果的に利用していくためには、利用する人の判断や思考が重要になります。この点から、繰り返し生成AIを利用することを通して、また他者の利用方法などを参考にして、力を養っていくことが必要です。

 

まとめ

生成AIとDXの関係において、必要な人材・スキルの本質的なこと変わりませんが、生成AIならではの特徴を理解することが大切ということが分かりました。今後、生成AIの利用がますます広がっていくことを考えると、先ずは生成AIの基本やデジタルの基本をしっかりと身に付けておくことが大切なのではないでしょうか。

生成AIやデジタルについて、はじめて学習する方にもおすすめのトレーニングを2つご紹介します。

 

ChatGPTで学ぶ生成AIビジネス活用 ~仕事の生産性を高めるAIチャット入門~

この研修では、最新のAI技術、ChatGPTという新しいAIツールを上手に使えるようになるためのものです。話題のChatGPTが初めての方や、もっと活用したいと考える方にピッタリです。
「ChatGPTをどう始めたらいいのか?」、「使ってみたが、思ったような答えが出てこない」、「これをどうやって仕事に使うのか?」などの疑問を解消します。ChatGPTの概要から、基本の使い方、そして、使い方のコツや具体的なビジネスでの活用方法まで、丁寧にお伝えします。この研修を受けることで、ChatGPTを仕事の強い味方に変えることができます。あなたの仕事の生産性を高める新たな一歩を、この研修から始めましょう。

 

ビジネスパーソンのためのITリテラシー入門 ~ITパスポート試験対応~

ITパスポート試験のシラバス6.0に沿って、ストラテジ(経営戦略、マーケティング、財務、法務など)の知識、プロジェクトマネジメントの知識、IT(セキュリティ、ネットワークなど)の知識など幅広い分野の総合的知識を学習します。デジタルリテラシーとして習得すべきポイントや、自己学習では賄いきれない範囲をコンパクトにまとめてご説明します。また、単元ごとに練習問題を取り入れ、学びを整理しつつ進めていきます。

 

トレノケートのAI研修

トレノケートでは上記の他にも生成AIの基礎知識習得のための研修・eラーニングをご用意しています。


1日で学ぶプロンプトエンジニアリング

AIに対する「質問」や「指示」の仕方、すなわち「プロンプトエンジニアリング」を講義と演習を通して、基本から応用までを学ぶことを目的としています。対話型生成AIサービスの応答精度を高める方法や、ビジネス適用を検討する際にどのようにプロンプトエンジニアリングを活用できるかを学ぶことが出来ます。


【eラーニング】生成AI早わかり~ChatGPTとその他の生成AIサービスの概要~

ChatGPTに代表されるような生成AIの概要とビジネスへの利用方法を初学者に分かりやすく解説します。

 

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