社会人基礎力を高めるためにできること
社会人基礎力とは?
2024年もあと少し。今年の振り返りや2025年の目標を考え始めている方も多いのではないでしょうか。中には、専門スキルを磨き、さまざまな資格にチャレンジする方もいるかもしれません。一方で、専門スキルを支える基礎・土台となる「社会人基礎力」を高めることも大事になってきます。
社会人基礎力とは、経産省が2008年に提唱したもので、「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成されており、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」と定義されています。人生100年時代と言われる中で、よりその重要度が高まっているスキルです。
しかし、重要度が高まっているにも関わらず、この「社会人基礎力」を高めていくには乗り越えるべき課題がいくつか存在します。
企業が直面する課題
社員の社会人基礎力を向上させるにあたり、企業が直面している課題は大きく2つあります。
一つ目は定量化しづらい点です。IT関連の知識であれば、資格試験がある種の定量的な目安となってくれていますが、先述した社会人基礎力は定性的な部分が多く、定量化することが難しいスキルになります。はかりづらいスキルなので、人事担当の方も今後の研修計画を立てづらいスキルカテゴリーだと思いますが、その中でも解決策を講じていかなければいけない力です。
二つ目は、研修を受けても、学習内容がなかなか定着しない点です。研修を受けた社員の社会人基礎力が定着せず、学びっぱなしになってしまうこともあります。このような状況に対処するためには、学びを定着させるための具体的な研修プランを検討する必要があります。
社会人基礎力定着のためにできるととは?
知識の定着のためには、反復学習が効果的とされています。社会人基礎力についても例外ではありません。
そのため、研修を企画する人事担当者は、社員がどの時点で「習得した」と判断できるかの目標設定をし、定着するまで繰り返し学ぶ機会を提供することが求められます。
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