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マイクロソフト公式カリキュラムのテキストを入手するには

トレノケートでは、マイクロソフト公式トレーニング「マイクロソフト公式カリキュラム(Microsoft Official Curriculum: MOC)」を提供しています。今回は、MOCで使われる教材の提供形態を紹介します。

目次[非表示]

  1. 1. マイクロソフト公式カリキュラムとは
  2. 2. 受講テキスト: MS Learn
  3. 3. 演習ガイド: GitHub
  4. 4. MOC受講の意味
    1. 4.1. メリット1: 演習環境の提供
    2. 4.2. メリット2: クラス内での会話
  5. 5. みなさまのご参加をお待ちしています
  6. 6. マイクロソフト認定トレーニング

マイクロソフト公式カリキュラムとは

マイクロソフト公式カリキュラム(MOC)は、マイクロソフトから提供された教材を使って、マイクロソフト認定トレーナー(Microsoft Certified Trainer: MCT)が実施します。どのような教育コースがあるのかは以下のページをご覧ください。
マイクロソフト認定トレーニング 

多くの教育コースと同様、MOCはテキストを使って講師が説明し、ガイドに従って演習を実施します。

この時使うテキストは、製本テキストとして提供されていましたが、後に電子書籍になり、現在は「MS Learn(Microsoft Learn)」と呼ばれるWebサイトに移行しています。ただし、演習環境がAzureに移行してから演習ガイドは別に提供されています。

 

受講テキスト: MS Learn

2022年10月、電子書籍からMS Learn(Microsoft Learn)への移行が行なわれました。MS LearnはふつうのWebサイトで、誰でも無料でアクセスできます。
https://learn.microsoft.com/training/


MS Learnは、Microsoftアカウントでサインインすることで、進捗管理が可能になります。また、MCP(マイクロソフト認定プログラム)資格の情報と連携することもできます。

MOCを受講すると、トレーニング会社固有のパラメーター付きのURLが発行されます。しかし、テキストの内容自体はパラメーターがあってもなくても変わりません。たとえば「Microsoft Azureの基礎(Microsoft Azure Fundamentals)」のテキストは以下で提供されます。

「コース AZ-900T00: Microsoft Azure の基礎」


受講予定の方から、「予習しておきたいので、テキストを先にもらえないか」と言われることがあります。通常、トレノケートの定期開催コースでは、テキストの先行手配はしません。しかし、MS Learnなら、コースコードさえ分かっていれば事前にテキストを読むことができます。事前にテキストに目を通すことで、より高い学習効果が得られるでしょう。

また、MS Learnにはフィードバックレポート機能があり、ページ下部の「問題を報告」から、内容の間違いや翻訳の問題を指摘することができます。

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演習ガイド: GitHub

演習ガイドはMS Learnではなく、GitHub上で提供されます(一部例外もあります)。GitHubは、ソースコード管理サービスで、オープンソースプロジェクトでよく使われています。

GitHubは、誰でも自由にアクセスできる公開サイトと、アクセスユーザーを限定したプライベートサイトがあります。MOC演習ガイドは公開サイトにあるので、誰でも無料で参照できます。

ほとんどのソースコード管理サービスと同様、GitHubには修正履歴を表示する機能や、バグ修正を依頼する機能があります。演習ガイドにミスがあった場合は気軽に修正を依頼できます(数日で修正されることが多いようです)。

テキストと違い、演習ガイドのURLは公開されていないため、ここには書きませんが、検索エンジンのクロールを禁止しているわけではないようで、主要な検索サイトからは簡単に発見できます。

演習用の環境(たとえば演習用仮想マシン)は提供されませんが、最近のMOCの演習はAzureで実施するので、Azureの契約さえあれば演習もすべて実行できます。コースによりますが、おおむね1日あたり10ドル程度を見ておけば十分でしょう。

また、一部のコースではシミュレーターが提供されたり、「サンドボックス」と呼ばれる無料Azure環境が使えたりします。いずれも追加料金はかかりません。サンドボックスの利用にはMicrosoftアカウントが必要ですが、誰でも無料で作成できます。

 

MOC受講の意味

このように、テキストも演習ガイドも無料で提供され、必要なら数千円で演習を行なうこともできます。サンドボックスで演習が提供される場合は、演習も無料です。これで、1日あたり数万円の料金を払ってMOCを受講する意味はあるのでしょうか。

メリット1: 演習環境の提供

最近のMOCでは、演習にAzureを使います。トレノケートなど、トレーニングベンダーでMOCを受講すると、「Azure Pass」または「リモートラボ」が提供されます(両方提供される場合もあります)。

Azure Passは、「Student Pass」とも呼ばれ、期間と金額を制限したAzureの利用権です。

Azureを使った演習は、1日あたりざっと10ドルくらい消費するようです。通常、Azure Passは30日間有効な100ドルの利用権を含むので、5日コースを受講してもだいぶ余るはずです。余った分は自由にお使いいただけます。

「リモートラボ」は、Webブラウザーから利用する演習用仮想マシンです。HTTPS接続のみを使うため、会社のネットワークポリシーにより、インターネットの利用が制限されている場合でも、利用できることが多いようです。

もっとも、先に紹介したとおり、シミュレーターやAzureサンドボックスの提供により、このメリットは少々怪しくなってきました。

メリット2: クラス内での会話

本当に重要なことは講師の説明とクラス内での会話です。

講師は、テキストの内容を読み上げるだけでなく、具体的な利用例や現実のビジネスとの関わりを説明することで理解を助けます。また、受講者はいつでも講師に質問ができます。トレノケートには、受講者の質問を歓迎しない講師はいません。

「講義内容から外れるのではないか」「理解できないのは自分のせいではないか」となどと心配する必要もありません。「初歩的な質問ですが」という前置きも不要です。本題と外れる場合は、講義終了後などにお時間をいただく可能性はありますが、その判断は講師がするので、受講者が遠慮することはありません。

また、一部のMOCではグループ演習があります。グループで話し合うことは1人ではできません。定期開催コースでは、さまざまなバックグラウンドを持つ人が集まります。専門分野の違う人と話をすることは、視野を広げ、理解を深めるはずです。

みなさまのご参加をお待ちしています

MOCのテキストや演習ガイドは誰でも無料で利用できます。しかし、私たちの提供するトレーニングの価値はテキストでも演習ガイドでもありません。講師と受講者のコミュニケーションこそが価値だと考えています。どうぞ、遠慮なく話しかけていただければ幸いです。

 

Microsoft認定トレーニング

トレノケートは、2002年にMicrosoftのラーニングソリューション分野において、日本で初めてラーニング部門のゴールドパートナーに認定されました。以降、 Microsoft認定資格対応研修Windows Server 研修Microsoft Azure 研修など幅広い分野で多数の最新コースラインナップを提供し続けています。

Microsoft認定トレーニングについて

横山 哲也(よこやま てつや)

トレノケート株式会社 講師。Microsoft Certified Trainer/Microsoft Certified: Azure Solutions Architect Expert/Microsoft Certified: Azure Administrator Associate/ Microsoft Certified: Azure Fundamentals/Microsoft MVP: Cloud and Datacenter Management(2003年-2018年)/EXIN Cloud Computing Foundation/ AWS 認定クラウドプラクティショナー。1994年から現在まで、Windows Serverの全てのバージョンでコースを担当。2005年からはサーバー仮想化、2014年からMicrosoft Azure関連コースを担当。現在は、AzureとWindows Server 2016を中心に教育コースを実施しているほか、新規コースの企画・開発も担当している。趣味は写真、好きなサービスは「Active Directoryドメインサービス」、好きなアイドルは「まなみのりさ」。

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