自分と違う行動スタイルの人へのアプローチを変えるコツ
「どうもあの人とはうまが合わない。」そんなお悩み、ありますよね。
仕事上、うまくやっていきたいが、考え方が合わずなかなか難しい……ということもあるかと思います。
どうすればスムーズにコミュニケーションを取ることができるのでしょうか。
そこで今回は、
【自分と違う行動スタイルの人へのアプローチを変えるコツ】をお伝えします。
※この記事は、DiSC(R)行動スタイル分析を活用した下記コースをご受講いただいた方向けに、研修での学びを実践に活かすヒントをご紹介したものです。
DiSC (行動スタイル分析)ベーシック編
受講済みの皆様は、ぜひ、お手元に「DiSCアセスメント結果のレポート(ワークプレイス・
プロファイル)」をご準備のうえお読みください。
▼DiSC(R)行動スタイル分析アセスメントについてはこちらの記事をご参照ください
DiSC(R)行動スタイル分析アセスメントを受けてみた結果
https://blog.trainocate.co.jp/blog/disctest_009
目次[非表示]
- 1. 行動スタイル分析アセスメント DiSC(R)とは?
- 2. 自分と違う行動スタイルの人、どうすればうまくいく?
- 2.1. 1:自分の行動スタイルの特徴を再確認する
- 2.2. 2:職場で関係性を改善したい人を決める
- 2.3. 3:その人はどの行動スタイルなのか仮説を立てる
- 2.4. 4:仮で想定した行動スタイルの特徴を確認する
- 2.5. 5:自問自答して、リフレーミング(視点を変える)する
- 2.6. 6:どう対応していけば良いかを考える
- 2.7. 7:行動計画を立て実践する
- 3. おすすめのトレーニング
行動スタイル分析アセスメント DiSC(R)とは?
この記事は、DiSC(R)行動スタイル分析の考え方をベースにしていますので、まず、DiSC(R)についてご紹介しますね。
DiSC(R)とは、1920年代に提唱されたDiSC理論をベースにした行動スタイルの分析ツールです。人の基本的な行動スタイルを下記4つに分類し、どのスタイルの傾向が強いかを判定します。
自身や他者の行動スタイルを理解することにより「職場のコミュニケーションの改善」「コンフリクト(争い・対立)の減少」「部下の効果的な育成」などの効果が期待されるため、チームビルディングに役立てることが推奨されています。
それぞれのスタイルの概要は下記のとおりです。
- Dスタイル <主導>:直感的で決断が速い
意志が強く、勝気でチャレンジ精神に富み、行動的で結果をすぐに求める傾向がある
- iスタイル<感化>:楽観的で社交的
いろいろなチームに加わり、アイディアを分かち合い、人々を励ましたり楽しませることを好む
- Sスタイル<安定>:思いやりがあり、協力的
人助けが好きで、表立つことなく働くことを好み、一貫性があり予測可能な範囲で行動し、聞き上手
- Cスタイル<慎重>:緻密で正確
仕事の質を高めることを重視して、計画性をもって系統だった手順で作業することを好み、間違いのないように何度も確認する
※参考・引用:HRD株式会社 Webサイトより https://www.hrd-inc.co.jp/ptn/disc.html
図は上記HRD社Webサイトを参考にトレノケートが作成
※「DiSC(R)」、「Everything DiSC(R)」は米国John Wiley & Sons社の登録商標です。
日本語版開発及び、総販売代理権はHRD株式会社が所有しています。
※DiSC(R)の詳細については下記HRD株式会社の資料をご参照ください。
DiSC(R)とは(Webサイト)
DiSC(R)ご紹介資料(PDF)
自分と違う行動スタイルの人、どうすればうまくいく?
これまで、あまりうまくいっていなかった相手と良好な関係を築くためには、
自身のアプローチを変える必要があります。
では、どうすればよいのでしょうか。
それには「リフレーミング(視点を変える)」が効果的です。
ぜひ下記の7つのステップをお試しください。
1:自分の行動スタイルの特徴を再確認する
まず、自分自身の行動スタイルの特徴をつかみます。
自分が大事にしていること、モチベーション要因は何か。また、ストレスに感じることは何か……等、普段の行動から、自身の特徴についてイメージしてみましょう。
また、上記でご紹介したDiSC(R)の4つのタイプを見て、どのタイプに当てはまるかをイメージしてみてください。
DiSC (行動スタイル分析)ベーシック編コース受講済みでワークプレイス・プロファイルをお持ちの方は、記載されているご自身の行動スタイルの特徴を、改めて読み込んでください。
2:職場で関係性を改善したい人を決める
普段の業務において、「もう少しうまくやっていきたい」と思う人を具体的にイメージします。
3:その人はどの行動スタイルなのか仮説を立てる
その人の普段の言動から、どういった行動スタイルの方なのか(どのような価値観やモチベーション要因を持っていそうか)、イメージします。
こちらも上記のDiSC(R)の4つのタイプを見て、どのタイプに当てはまるかをイメージしてみてください。
ワークプレイス・プロファイルをお持ちの方は、そこで紹介されている行動スタイルを読み込み、その人の普段の言動と照らし合わせて、どのタイプなのか仮説を立てます。研修でお伝えした「他のスタイルの見分け方の原則」を思い出しながらイメージしてみてください。
4:仮で想定した行動スタイルの特徴を確認する
上記の4つのタイプの概要から、その方の特徴をイメージします。
ワークプレイス・プロファイルをお持ちの方は、記載の特徴をよく読み、「あなたにとってはこのように見えるかもしれません」と書かれている記述を読み込み、「他の行動スタイルの人から見ると、肯定的に見えるのかも?」と想像してみてください。
5:自問自答して、リフレーミング(視点を変える)する
さて、ここがポイントです。
行動スタイルをよく読み込み、下記2つについて考えてみましょう。
・自分にとって理解が難しいこと
・自分にとって理解できること
自分にとって難しいことは認めつつ、「自分とは違う、相手の行動スタイルの特徴が、チームで成果を出すために役立つのはどんな場面か?」という視点で自問自答することが重要です。
そうすることで、相手の強みや良い点が見えやすくなります。
つまりリフレーミング(視点を変えること)がしやすくなります。
6:どう対応していけば良いかを考える
リフレーミングして、相手の強みや良い点も認識したうえで、
どう対応していくと、より良好なコミュニケーションが取れそうか考えてみましょう。
ワークプレイス・プロファイルをお持ちの方は、そこに記載されている「より効果的に接するための対応策」を再確認し、行動してみたいと思える対応策を選択します。
ここまでの手順で自分を客観視し、さらに相手の行動スタイルに対するリフレーミングができていれば、自分が取り組みたいと思える対応策が、より見つけやすくなっているはずです。
7:行動計画を立て実践する
その方へのアプローチについて、具体的な行動を計画し、実践してください。
ワークプレイス・プロファイルをお持ちの方は、そこに記載された対応策を参考にしてください。
実践した後は、学習のサイクルを回して、実践した結果のフォローアップ
(効果を発揮したあなたのアプローチ、今後のさらなる関係構築のための課題)を考えてみてください。
おすすめのトレーニング
チームワークの構築に課題をお持ちのプロジェクト・マネジャーやリーダーの方へ。行動スタイル分析アセスメントを活用したトレーニングでリーダーシップの育成をご支援します。
■DiSC(行動スタイル分析) ベーシック編~自己理解・他者理解・他者適応、自分の行動スタイルを知り関係構築に活かす~
効果的なチームビルディングの土台となる、自己理解、他者理解、他者適応の基礎を学べるコースです。
まず受講前に自分の行動スタイルについてアセスメントを実施します。コースでは個人別のアセスメント結果を参照しながら、自己理解、他者理解、他者適応の基礎を学びます。自分の行動スタイルと、他者の行動スタイルの特徴を把握し、相手と良好な関係を築くために、どのようなアプローチが効果的なのかを演習を通じて学習していきます。
■【PDU対象】プロジェクト・マネジャーの基本行動 ベーシック編 アセスメント無し ~プロジェクト・マネジャーに求められる状況に応じたリーダーシップを学ぶ~
上記の「DiSC(R)(行動スタイル分析)ベーシック編」の後にご受講いただくことを前提としたコースです。
初めてチームを任された新任プロジェクト・マネジャーが現場で直面する課題を解決するために必須となる、ピープルマネジメントの基本スキルを学習します。
チーム内外のステークホルダーと良好な関係を築くために役立つ対人関係スキルを学び、チームビルディングに役立てられるようにします。
■【PDU対象】DiSC (行動スタイル分析)マネジメント編 ~自分のマネジメントスタイルの強みと課題を知り、部下のニーズに合わせた効果的な適応方法を学ぶ~
上記の「DiSC(R)(行動スタイル分析)ベーシック編」の後にご受講いただくことを前提としたコースです。
自分の行動スタイルと、部下の行動スタイルの特徴を把握し、相手と良好な関係を築くために、どのようなアプローチが効果的なのかを体験するコースです。自分の強みと課題を把握し、部下のニーズに合わせた適応方法を学ぶことで、より効果的なマネジメントが可能になります。