【PMBOK®ガイド入門】第6回: プロジェクト・マネジャーの責任とコンピテンシー
【PMBOKⓇガイド入門】では、グローバルナレッジの講師が「PMP® BOOT CAMP(弊社のPMP®試験対策講座)」の中でお話ししている内容を、少しずつご紹介してまいります。
PMP®試験対策、PMBOK®ガイドに関する知識の修得、プロジェクトの現場でご活用頂けますと幸いです。
プロジェクト・マネジャーの責任
「プロジェクト・マネジャーの責任」「プロジェクト・マネジャーに必要とされるコンピテンシー」と言われて、皆様は何を思い浮かべるでしょうか。たとえば、「ニーズを満たす責任」とか、「特定分野のスキル」といったものが挙げられます。
プロジェクト・マネージャーにはニーズを満たす責任がある
プロジェクトを実施するには、人もお金も時間もかかります。そこまでしてやるからには何かしらの要望=ニーズがあるわけです。プロジェクト・マネジャーはプロジェクトの最高責任者ですから、当然そのニーズを満たす責任があります。従ってプロジェクト・マネジャーは、担当するプロジェクトで扱う領域に関して、ある程度のスキルを保持しておく必要があります。
プロジェクト・マネージャーは専門領域で経験を積む
たとえばIT系プロジェクトのプロジェクト・マネジャーであれば、得手不得手はあるかと思いますが、プログラミング、データベース、ネットワークといったIT分野に関するスキルを保持しておく必要があります。
IT分野でのプロジェクト・マネジメント経験が豊富な方であれば、今までとは違う職場環境で仕事をしたとしても(多々苦労はあると思いますが)、それなりにプロジェクトを率いることができるのではないでしょうか。
実際、システムインテグレーターで業務系ソフトウェアの開発を担当していた人が、メーカーに転職して組込み系ソフトウェアの開発に携わるようになった、といった話を耳にすることもあります。
しかし、今まで全くかかわったことのない領域、たとえばIT系のプロジェクト・マネジャーを担当していた人が、道路建設や発電所建設のプロジェクト・マネジャーとして即戦力として働く、というのはあまり現実的ではありません。
やはり自分の専門領域で経験を積んだ上で、プロジェクト・マネジャーとして活躍する、というのが自然な流れかと思います。
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