【PMBOK®ガイド入門】第5回:プロダクト・ライフサイクル
【PMBOKⓇガイド入門】では、グローバルナレッジの講師が「PMP® BOOT CAMP(弊社のPMP®試験対策講座)」の中でお話ししている内容を、少しずつご紹介してまいります。
PMP®試験対策、PMBOK®ガイドに関する知識の修得、プロジェクトの現場でご活用頂けますと幸いです。
このコラムの第2回で、プロジェクトと定常業務に関してお話しをさせて頂きました。この2つをお忘れの方は、第2回のコラムをお読みいただいた後、今回のコラムをお読みいただければ幸いです。
プロダクト・ライフサイクルとは?
今回のタイトルである「プロダクト・ライフサイクル」とは、たとえば新製品の開発に始まり、開発した製品の製造・販売、そして製品が世の中から退場するまでの一連のサイクルのことを表しています。ここでは、皆さんが仕事の合間や休憩時間につまんだりする「お菓子」を例に考えてみましょう。
- 製菓メーカーで、新しいお菓子を開発するプロジェクトが立ち上がる。
- 無事に開発が終わり、工場で生産ラインに載って大量生産が始まる。
- ちょっと売れ行きが芳しくないので、パッケージを変更する。
- しかし売れ行きが回復しないので、生産を止める。販売店の陳列棚からも撤去する。
上記のような一連の流れをプロダクト・ライフサイクルと言います。
1.が「プロジェクトである」という点は、読者の皆様も疑いの余地が無いかと思います。
見落としがちですが、3.もプロジェクトです(プロジェクトの定義をお忘れの方は、第2回のコラムをご参照ください)。
ここではお菓子を例に挙げましたが、製品が世に出された後も改善のためのプロジェクトが実施されることは多々あります。たとえば、ソフトウェアのマイナーバージョンアップや、車のマイナーチェンジなどがこれにあたります。
また、お菓子の例だとあまりピンと来ないかもしれませんが、4で撤収のプロジェクトが必要になることもあります。たとえば、定期購読専門の雑誌を休刊する場合、読者へのお知らせ、返金、あるいは他の雑誌に乗り換えてもらえるよう読者を誘導する、といった対応が必要になります。こういった一連の業務もプロジェクトにあたります。
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