【PMBOKⓇガイド入門】第3回:プロジェクトマネジメントとは?
【PMBOKⓇガイド入門】では、グローバルナレッジの講師が「PMP® BOOT CAMP(弊社のPMP®試験対策講座)」の中でお話ししている内容を、少しずつご紹介してまいります。
PMP®試験対策、PMBOK®ガイドに関する知識の修得、プロジェクトの現場でご活用頂けますと幸いです。
プロジェクトマネジメントとは何か
言うまでもないことですが、「マネジメント:management」は、「マネージ:manage」の名詞形です。
「manage」という言葉には本来「なんとかやっていく、なんとかやり遂げる」と意味があります。すなわち、プロジェクトを「なんとかやり遂げる」のがプロジェクトマネジメントということになります。
プロジェクトの背景にあるもの
要求事項
プロジェクトには、人もお金も時間もかかります。
何かしら実現したいこと、要求事項がプロジェクトの背景にあるからこそ、人やお金や時間をつぎ込むことができるのです。
たとえば、「新製品を投入して、ライバル社からシェアを奪還したい」とか「オートメーション化を進めて、業務を効率化したい」といった要求事項があるとしたら、その要求事項を満たすために行うのがプロジェクトであり、それをなんとかやり遂げるのがプロジェクトマネジメントということになります。
制約条件
そして、プロジェクトには様々な制約条件があります。
たとえば、自動車の開発であれば、「他社を凌駕するため、従来車の2倍の燃費効率を実現しなければならない」といったスコープ上の制約、「今年中には市場に投入する」といったスケジュール上の制約、「開発にかけられる予算はX億円まで」といったコスト上の制約があります。
これらの制約バランスを取って最適解を見つけ出し、それを実現しなければなりません。これもプロジェクトマネジメントの重要な要素です。
いかがですか。ちょっと考えただけでも、プロジェクトを「なんとかやり遂げる=マネジメントする」のがいかに大変なことかイメージできますよね。
第1回のコラムにも書きましたが、プロジェクトをやり遂げるための良い実務慣行をまとめたものが、PMBOK®ガイドということになります。
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