Active Directoryマイグレーション:アップグレード準備【Windows移行特集2】
この記事は2014年5月30日に作成されました。 |
Active Directory マイグレーションは、大きく分けて「アップグレード」と「移行」の2つの方法があります。今回は、アップグレードと移行の選択基準を紹介しましょう。
Windows移行特集記事一覧
【2】 Active Directoryマイグレーション:アップグレード準備
【3】 Active Directory マイグレーション:アップグレード手順
【4】 Active Directory マイグレーション:ADMT
【5】 ユーザー・グループの移行
【6】 サーバー役割の移行
マイグレーション方法の選択
アップグレードと移行のどちらを選択するかは、既存のドメイン環境が適切かどうかを基準に考えます。
アップグレードが適切なケース
既存のドメイン構造やアカウント情報が適切な場合は、アップグレードが適切です。アップグレードにより、ドメイン環境を維持しつつ、新しいActive Directoryの機能を利用できます。
移行が適切なケース
一方、既存のドメイン構造を変更したい、あるいはアカウントを新規に作り直したいという場合は、新規にドメインを構築し、既存のドメイン情報をそこへ移行します。
マイグレーションのリスク
アップグレードと移行には、それぞれリスクがあります。
アップグレードのリスク
アップグレードの最大のリスクは、アップグレード後は元のドメインに戻せないことです。アップグレードに失敗した場合は、全ドメインコントローラーのデータベースをバックアップから復元する必要があります。
移行のリスク
移行のリスクは、アプリケーション固有の情報が移行できなかったり、不要な情報が追加されたりすることです。そのため、アプリケーションの事前検証や、不要な情報の削除が必要です。
アップグレードの手順
Active Directory ドメインをアップグレードする手順は、次の図のとおりです。
具体的な手順は次回に紹介します。次回をお楽しみに!
Windows マイグレーション関連コースのご案内
Active Directory アップグレードの詳細に関しては、以下のコースで解説しています。