【人材開発用語集】報連相
人材開発に関する用語をトレノケートの講師がわかりやすく解説します。
報連相
組織がうまく回るようにするコミュニケーションの中でも最も大事とされているものの一つが「報連相」であり、報告・連絡・相談のことを指す。
- 報告:自分の業務の進行状況や成果など自分の行動の結果を伝えるもの。中間報告や完了報告など。
- 連絡:自分が入手した情報を他者と共有すること。自分の意見や推測を差し挟まずに行う。
- 相談:判断に迷い、悩んだ時に他者に尋ねること。「どうしましょう?」より「こうしたいと思いますが、よろしいですか?」といった提案型の相談が求められることが多い。
コラム
報連相では、特に、報告と連絡の違いが分かりづらいという人が多く、何かいいたとえ話はないかと考えて、思いついたのが、「牛乳を買う」というストーリーです。
ある時、お母さんから「牛乳を買ってきて!いつものね」と頼まれたとしましょう。これがお母さんからの「指示」です。子どもは、牛乳を買いに行ったものの、「いつもの牛乳が見つからず、別のブランドの牛乳が同じ値段で売っているのを見つけました。早速お母さんに電話し、「別のブランドの牛乳ならあるのだけど、同じ値段だから、こちらを買って帰ろうと思う。いいかな?」と問い合わせます。これが「相談」です。
無事牛乳を買って帰り、「はい、お母さん、牛乳を買ってきました」。これは「報告」。
さらに、家族全員に、「冷蔵庫に新しい牛乳が入っているからね。賞味期限は、来週の月曜までだから」と知らせるのが「連絡」です。
私が考えた、渾身のたとえ話。2018年の新入社員研修でさっそく使ってみたところ、「牛乳の例、わかりやすかったです!」というコメントがたくさん寄せられました。さて、このたとえ話、皆様の評価は、いかがでしょうか?
文責:田中淳子/国家資格キャリアコンサルタント
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