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日本の正月、中国の春節

2月は1週間くらいお休みをとります。全員お休みをする予定です。

2009年1月の出来事でした。大規模プロジェクトでのトラブル対応をしていました。会社の総力を上げて対応することになり、全国から150人ほどの社員が集まりました。そのプロジェクトに開始当初から参画して下さっていたのが、ビジネスパートナーのK社(仮)です。K社は、中国や韓国の技術者を多く抱える会社でプロジェクトに早い段階から参画していたこともあり、とても重要な機能を担当してもらっていました。40名ほどの技術者が昼夜を問わず、献身的に力を尽くしてくださっていたことをよく憶えています。

私も含めて3人がK社の担当者とやりとりをする役割を担っていました。

2009年1月、プロジェクトは開発の真最中。トラブルプロジェクトだけあって、なかなか思うように進まない状況でした。そんな中、K社の担当者より相談を受けました。


「2月は1週間くらいお休みをとります。全員お休みをする予定です。」


一体、何を言い出しているんだ!?

頭の中はパニックです。他の2人も唖然としていました。落ち着いて詳しく話を聴いていくと、ようやく事情が呑み込めてきました。

どうやら、中国には日本の正月にあたる春節というものがあるそうです。この春節とは、旧正月にあたるものらしく一般的に長期のお休みを取得する文化だそうです。

全く知りませんでした。私だけでなく、他の2人も知らなかったようです。非常に驚きました。そして、如何に自分たちの物差しで物事を捉えているのかということを痛感する出来事でした。


プロジェクト・カレンダー

昨今では、日本の企業もどんどん国際化しています。日本人だけでプロジェクトを進めることも減っているのではないでしょうか。このような状況だからこそ、プロジェクトを進める際に考慮しなければならないことがあります。それは、「プロジェクト・カレンダー」です。

「プロジェクト・カレンダー」とは、プロジェクトの稼働日を表すものです。いつ働いて、いつ休むのかは、日本人なら日本のカレンダー通りと説明をしなくてもある程度察してもらえますが、多種多様な人々と仕事をする場合はこうはいきません。だからこそ、このプロジェクト・カレンダーはとても重要な役割を果たします。プロジェクトとして、いつ働いて、いつ休むのかを、予め定義することで共通認識を持つことができます。これにより、突然の事態に備えることができます。

当たり前のようなことに感じられることですが、意外と盲点ですので意識なさってはいかがでしょうか。

ちなみに、K社とのその後はどうなったかというと、相談をした結果、40名ほどの方々が時期をずらして交代で休暇を取得頂くこととなりました。


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山内 翼(やまうち たすく)

山内 翼(やまうち たすく)

トレノケート株式会社 ラーニングサービス本部 / 人材教育コンサルタント / PMI®認定PMP® CPCC(CertifiedProffesionalCoactiveCoach:CTI認定コーアクティブ・コーチ)/一般財団法人 日本教育推進財団 認定 コミュニケーション・トレーナー他 2002年よりIT系企業にて15年間、Webデザイナー、プログラマ、システムエンジニア、マネジメントとしてチームリーダー、プロジェクトマネージャ(PM)、プロジェクト・マネジメント・オフィス(PMO)を実施。その他、社内人材育成を推進。社内教育の企画立案/運営/講師を担当。 2017年より現職。プロジェクトマネジメント系・ヒューマン系講師としてIT業界に限らず幅広く人材育成支援に当たっている。

   
 

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