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【PMP®合格体験記】第10回:プロジェクト・マネジャーを目指す皆様へ

3ヶ月でPMP®に合格!?

プロジェクトマネジメントのコースを担当している講師が、PMP®に合格するまでの道のりを綴ります。

 

長らくお付き合い頂きましたこのコラムも、今回で最終回となります。連載をお読みくださいました皆様、本当にありがとうございました。

 

今回は少し趣向を変えて、今後プロジェクト・マネジャーを目指したい、キャリアを築いていきたい という方向けにお話をさせて頂きたいと思います。

 

前回の記事はこちら≫ 【PMP®合格体験記】第9回:PMP®資格の継続

 

 

初めてプロジェクト・マネージャーになったら

初めてプロジェクトを率いる立場になったら、皆様はどうしますか?


先輩社員の教えを受けたり、過去のプロジェクトのテンプレートを再利用したり、所属する業界の標準的なやり方に従ったりしながら、プロジェクトを進めていくのが最も一般的ではないかと思います。

 

PMBOK®ガイドを活用する

ぜひそこで活用していただきたいのが、PMBOK®ガイドや、PMBOK®ガイドを元にした参考書・解説書などです。


これまでのコラムでご紹介してきたとおり、PMBOK®ガイドには、世界中からのフィードバックを受けて、良い実務慣行が集約されています。また定期的に改定が行われています。従って、皆様のプロジェクトに有用な情報が含まれています!

 

PMBOK®ガイドを元にした参考書籍を活用する

PMBOK®ガイドそのものについては、「抽象的で実際のプロジェクトには適用しにくい」という意見も時々伺いますが、そのような場合には、PMBOK®ガイドを元にした参考書籍などをご参考にして頂ければと思います。

 

 

PMBOK®ガイドを元にしたわかりやすい書籍

比較的簡単で読みやすい書籍をご紹介します。定期的に改定が行われ、PMBOK®ガイド第5版にも対応しています。


書籍:「プロジェクトマネジメント標準PMBOK入門」(オーム社)

 

 

プロジェクトで得た知識を証明する

そして、「自分がプロジェクトで得た知識を資格という形で証明しておきたい」とお考えになりましたら、ぜひPMP®資格の取得をご検討ください。


これまでのコラムでPMP®資格に関して述べてきたので、詳細な説明は省きますが、PMP®資格は、皆様がキャリアを形成していく上で、非常に有用な武器の1つになる資格です。

 

 

末筆になりましたが、最後までお付き合い頂いた皆様、本当にありがとうございました。
皆様の今後のご活躍と、皆様が携わっておられるプロジェクトの成功を祈念して、このコラムを終えたいと思います。

 

 

PMP®用語解説

記事中のPMP®用語を解説します。

 

組織のプロセス資産と組織体の環境要因

PMP®試験で頻出する概念です。

 

本文内の「過去のプロジェクトのテンプレート」が組織のプロセス資産に、「所属する業界の標準的なやり方」が組織体の環境要因に、それぞれ該当します。

 

組織のプロセス資産とは、母体組織が保持しており、プロジェクト遂行に使用される資産のことを言います。プロジェクトから追加、更新されることがあります。

 

テンプレートは、まさしく組織のプロセス資産の典型例の1つです。組織体の環境要因とは、プロジェクトに影響を与えることはあっても、基本的にはプロジェクトのコントロール外にあります。本文で挙げた例のほかに典型的なものとして、「政治情勢」「市場の状況」などがあります。

 

 

横山 昇(よこやま のぼる)

横山 昇(よこやま のぼる)

トレノケート株式会社 講師。PMI®認定PMP® (Project Management Professional)。大手物流企業の社内SEを皮切りに、大手SIer、ITベンチャー企業数社を経て、現職に至る。 現在は、若手向けのプロジェクト入門コースから、プロジェクトマネジメントの基礎コース、応用コースまで対応。 「楽しくなければ、身につくはずのものも身につかない」をモットーに、日々明るく楽しい研修になるよう心掛けている。 趣味は旅行。「きれいな景色と温泉とトレッキングとローカル線」を求める渋い旅が好き。
   

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