アサーティブコミュニケーション
アサーティブとは
アサーティブとは、AMAでは次のように定義しています。
自他尊重のストレートなコミュニケーションのこと。
他者の権利やニーズを尊重しながら、 自分の考えや感じていること、または要求を、明確に、直接的に正直に表現するコミュニケーションの行動スタイルです。
下図のように自分を尊重し、且つ相手も尊重するものです。
セルフコンセプト
あなたが通勤電車で立っていたら、すぐ後ろで赤ちゃんが「うんぎゃー」と大声で泣き出しました。あなたは、どう思いますか。
- うるさいと感じる
- 赤ちゃんは、どこか痛いところでもあるのかと心配する
- 赤ちゃんは泣くのが仕事、元気が一番とほほ笑む
感じ方は、人によってまちまちです。このように、赤ちゃんが泣くという同じインプットを受け取っても、セルフコンセプトによって行動(アウトプット)は異なります。
嫌われたら? 拒絶されたら?
例えば、上司から急に残業を頼まれたとします。今夜、あなたは以前からの大切な約束があり、断りたいと思っています。その際、上司から嫌われるのでは、あるいは上司を怒らせてしまうのではと心配しませんか。
その心配を作り出している張本人は誰でしょう?
あなた自身、 セルフコンセプ トです。
まず自分自身を知る
アサーティブになるには、自他ともに尊重しなければなりません。AMAのコース「アサーティブコミュニケーション」では、アセスメントや演習を通じて自分自身(セルフコンセプト)を知り、どのような自尊心を持っているかを把握します。自分を尊重できれば、相手に対しても尊重できるアサーティブな関りができるようになります。
アサーティブな表現の4ステップ
最後にアサーティブなコミュニケーションテクニックをご紹介します。
基本的事項
まず、以下の基本的な事項を意識してください。
- 「私」ステートメントを使用する
(「私」を主語にして自分の感じたことを率直に伝える。「相手」を主語にして決めつけた言い方をしない。) - 具体的な事実や説明をする
- 皮肉、極端な言葉や一般化する言葉を避ける
- はっきりと直接的に要求する
- 感情的な反応を引き起こす言葉を使わない
- 本当にしたくない時は同意しない
アサーティブな表現の4ステップ
基本的事項をしっかりとおさえて、次のステップで話してみてください。
- 現状
- 現状に対する自分の思い
- 要望
- 予想される結果
この4ステップを使って、会議によく遅刻するメンバーにアサーティブなコミュニケーションをとって話してみると、次のようになります。
1. 現状
「会議に8分遅刻したよね」 (客観的な事実のみ)
2. 現状に対する自分の思い
「私はまずいと思う。他の出席者に迷惑をかけていると私は思う」
3. 要望
「これからは少なくとも会議の5分前には行くようにしてほしい」
4. 予想される結果
「それなら、部の代表として安心して君を送り込める。もしまた遅れるようなら部門を代表する会議は、残念ながら君には頼めないね」
おすすめ研修コース
AMAの「アサーティブコミュニケーション」は、コミュニケーションテクニックだけでなく、セルフコンセプトや葛藤、実務での適応に関しても演習を通じて学ぶことができます。