未経験から人材育成の最前線へ - アイレット株式会社 人材育成のご担当者へインタビュー
人材育成に関わる方、人材育成に興味がある方、あるいは、ご自身の学びや成長について関心の高い方にとって役立つちょっとした話を音声メディア 「Voicy」で配信している田中淳子の「人材育成」応援ラジオ。
その中で、アイレット様の人材育成ご担当者の方と対談させていただき、人材育成の現場のお話について様々お伺いしました。
#222【企業事例】中途入社者対象の充実したオンボーディング施策。中途入社者が直面する課題や悩みを素早く把握、解決するための取り組みを積極的に導入。【インタビュー:渡部みなほ様(アイレット株式会社)】
#223 【企業事例】新卒社員が組織に馴染み、活躍できる人材に成長する支援を会社全体で行う。【インタビュー:桑原里奈様(アイレット株式会社)】
この記事では、対談に登場いただいたアイレット様とはどのような企業かのご紹介に加えて、どのような想いで人材育成にあたっていらっしゃるのか?など、対談とは別の角度にてインタビューさせていただきました。
対談のご出演者
桑原里奈(くわはらりな)様
コーポレート統括本部 人財戦略セクション 新卒育成グループ グループリーダー
- グループマネージメント業務
- 新卒入社社員の受け入れ関連 (立ち上げ、新入社員面談、オリエンテーション、メンター制度など)
- 研修 (入社時研修、年次研修等各種研修の企画・制作・講師)
- 新卒3ヵ年育成指針策定
- 社外認定取得推進
- 資格取得推進
渡部みなほ(わたべみなほ)様
コーポレート統括本部 人財戦略セクション 人事企画グループ
- 全社の研修体系作りや内製研修の企画・制作・講師(特に新卒研修、メンター研修など)
- 新卒3年間のコミュニケーションや年間振り返り研修の企画・制作・講師
- 中途入社社員のオンボーディング体制づくり(立ち上げ、新入社員面談、オリエンテーション、メンター制度の立ち上げ・運営など)
- 社員からの相談窓口対応、社内交流促進、メンタルチェックbot
- 資格取得推進
出演の背景
- 今回、対談への出演をご承諾いただいた理由やきっかけについて教えて下さい。
田中さんが主催されている「マナビのミライ・ラボ」に、他社の人材育成担当の方たちと一緒に参加させていただいていて、そこでお声がけいただいたことがきっかけです。「マナビのミライ・ラボ」では、毎回田中さんから話題提供いただいたり、他社さんの取り組みを伺ったりする中で、いつも多くの刺激をいただいています。自社の取り組みについてもお話しすることで、様々な反応やフィードバックがいただけるので、Voicyでもお話ししてみたいと思いました。
- 普段から、田中の人材育成関連のコミュニティにご参加いただいていたのですね。ありがとうございます!Voicyの人材育成ラジオに関しては、どのように活用されていらっしゃいますか?
普段から朝の支度をしながら拝聴しており、様々なテーマがある中で、「これは社員にも役立ちそう」と感じたものを時々社内共有しています。メンターを務めている社員同士で話す学習会での話題として取り上げたり、人事内でのアウトプット会で共有したりしています。もっと範囲の広いものでは、社内のナレッジ共有ツールに記事として内容をまとめて公開したりすることもあります。思わぬ部署の社員から「いいね」などのリアクションがつくこともあり、シェアしてよかったなと感じることもしばしばです。
- 個人で聞いてくださるだけではなく、社内でも共有いただいているとは、ありがとうございます。もし、お気に入りやおすすめしたい放送回がありましたら教えて下さい。
以下の二つが特に印象に残っています
アイレット株式会社について
- 貴社について、ご紹介いただけますでしょうか。
2003年に設立したアイレットは、AWS(Amazon Web Services)の導入や運用・保守の代行サービスである『cloudpack』をメイン事業に成長を続けている企業で、2017年2月にさらなる成長を求めKDDIグループに加わりました。
システム開発会社として始まった当社は、AWSやクラウドの潜在的なパワーにいち早く気づき、「クラウド」という言葉自体があまり知られていなかった頃から、数多くのノウハウを蓄えてきました。 2013年に日本初の「AWS プレミアコンサルティングパートナー(現 AWS プレミアティアサービスパートナー)」の1社として認定されてから現在まで、スタートアップ企業から大企業まで2,500社を超える導入実績を誇り、規模や業種を問わず幅広いお客様のビジネス発展をご支援しています。
2019年10月には、世界を視野に入れ、アイレット株式会社、Rackspace Hosting Inc.(現在はRackspace Technology, Inc. に社名変更)、KDDI株式会社の3社にてマルチクラウドのマネージドサービスを日本市場へ提供する目的として業務提携を行いRackspace事業部を立ち上げました。
今後さらにお客様のニーズにお応えできるクラウドソリューションを提供すべく、新技術の習得・サービス化、スキルの継続的な向上、ならびにサービスの品質向上に手を緩めることなく真摯に取り組んでいます。
オフィスは、社員の働きやすさを重視して、東京本社を虎ノ門ヒルズ、名古屋オフィスを大名古屋ビルヂング、大阪オフィスをグランフロント大阪 に構え、高いレベルで事業の成長を目指しています。
東京本社の一室。ガラス張りの会議室からは、東京タワーも見える
- AWSをはじめ、クラウドに非常にお強い企業様である印象です。
次に、トレノケートについて記憶に残るエピソードがありましたら教えて下さい。
トレノケート様には、毎年入社時新卒研修にて「ビジネス研修」「IT研修」をご協力いただいており、今年で6年目となります。アイレットの新卒育成方針についても情報連携は日々させていただいており、よりアイレットにフィットした研修カリキュラムをご提供いただいております。
2020年の新卒研修の際に、新型コロナウィルス感染拡大(緊急事態宣言)に伴い、研修開始直前に対面研修からオンライン開催に切り替わった際に、時間が差し迫った中でも、準備や運営方法の大幅な変更等にご協力いただき、大きなトラブルなく新入社員研修を実施出来たことが印象に残っています。
- ありがとうございます。まさかの新入社員研修時期の流行でしたので、時期を繰り下げるわけにもいかない事情もおありでしたね。弊社としても、現在はオンラインでの研修開催が主流となりました。
お二人のこれまでと、これから
- それでは次に、対談にご参加いただいたお二方について、より詳しく教えてください。
渡部様
私は2019年の春に入社して、今年で5年目となります。日本語教師からの転職で人事は未経験だったのですが、教員としての経験を買われ、研修などの推進に取り組んできました。
非エンジニア向けにIT試験の知識についてわかりやすく解説した「非エンジニア向け勉強会」を企画、実施した際には特に過去の教員経験が活きたと思います。
また、この仕事を通して一人ひとりのことを考えること、人が集まる場が好きだとと改めて感じています。
私は業務の中でも制度や規定などのような大きな枠組みを作るようなものより、一人ひとりとの関わりや対話が好きで、向いていると思っています。
同僚にも面談で聞いた話を「よく覚えているね」と言われたり、ご本人に「あの時の話していたあれ、まだやっているんですか?」などと話すと、「え?覚えててくれたんですか!」と言われたりするのですが、それは私にとっては割と当たり前の感覚だったりします。
そんな一人ひとりへの関心や、私自身も初めての転職で戸惑ったことがある経験から、様々な使命感が生まれているように感じます。
そうした「やらなくちゃ、やったらいいんじゃないか?」がどんどん実現しているのも、今の仕事の面白さですね。
桑原様
私は2017年の秋に入社しました。今年で6年目ですね。私も人事未経験で、以前は保育士の仕事をしていました。最初は、中途や新卒採用がメインの業務だったのですが、それまで会社の中になかった新卒の研修体系全般を0から作りたい、という願望が芽生え、採用した新卒社員の研修企画設計へシフトチェンジしました。現在は新卒育成などの推進を中心に行っています。
新卒社員が活躍している様子を目にしたり、上長や事業部長方から耳にしたりすると、とてもやりがいを感じます。また、新卒3年離職率が低く、定着率が上がっていることも嬉しいですね。
つい先日(2023年4月)、国家資格のキャリアコンサルタントを取得しました!
- お二人とも、前職までは人事未経験だったのですね!大変活躍されているご様子ですが、会社として、また個人として今後さらにチャレンジされたいことはありますか?
桑原様
会社としては新卒社員へのキャリアサポート体制の構築強化や、会社の次世代を担う人材を輩出できるように、人間力と技術力を兼ね備えた人材の育成に取り組んでいきます。
個人としては、セルフキャリアドッグなど、新卒社員一人一人のキャリアに寄り添い支援ができるような仕組みを作ることと、現場社員とのより密接な新卒育成連携強化を行っていきたいです。
渡部様
会社としては、社内、チーム、上司・部下間のコミュニケーションを円滑に、風通しの良い状態を作るために、伝え方・話し方、有意義な1on1にするための考え方などの教育を開始予定です。ほかに、オンボーディング研修やアサーティブ研修、ストレングスファインダーの活用も計画しています。
個人としても色々ありますが、社員一人ひとりの強みや得意をもっと生かせるように、それらを生かすことが当たり前になるようなチームづくりや運営が、どのチームでもできるようなサポートがしたいです。また、働くことで得られる幸せや一人ひとりの働きがいの大切さを考えられるようなワークショップを開き、社員一人ひとりが幸せに働けるようなサポートがしたいですね。そのためにも、心理的安全性を体系的に学ぶことや、ワークショップデザイナーになることを目標にしています。
- どれも、会社がさらに素晴らしくなるような取り組みです。お二人から見て、アイレット様の魅力はどのような点でしょうか?
渡部様
チャレンジしやすい会社だと思います。やりたいと手を挙げれば、やらせてもらえることが多いですし、ある程度の裁量を持って、自分で考えて仕事ができます。
環境面では、リモートワークでも支障なく業務できるよう整備されていて快適に仕事ができます。
桑原様
チャレンジしやすい、は本当にその通りだと思います。私自身は人材育成は未経験からのスタートでしたが、一連の人材育成の経験をチャレンジさせてもらえて、上司の指導力の高さもあり、自信がつきました。
資格や勉強に関しても、仕事以外でもチャレンジしたいことがあれば応援してもらえます。
「チャレンジしやすい」が一番の特徴なのですね。伺っていて、貴社の原動力にもなっていそうと感じました!
アイレット様では新卒社員・中途社員ともに採用募集中とのことですので、応募を考えている方に向けて、メッセージをお願いします。
桑原様
アイレットの新卒採用の目的は「アイレットの次世代を担うメンバーを見つけること」です。
すでに現場ではAWSのトップエンジニアに選ばれている新卒社員もいるので、そういった活躍を耳にするのはとても嬉しいです。
年齢に関係なく自分次第でいくらでもチャレンジができ、若いうちから飛躍的な成長を遂げられるアイレットは、エンジニアにとって最高の環境だと思います。
渡部様
社員が1,000名近くなり、会社も大きくなりましたが、チャレンジングなカルチャーは健在です。KDDIグループである大きな安心感の元、堅実に、でも、気持ちはチャレンジングに行きたい!という方にぜひ来ていただきたいです。
私も教員から人事へ、全くの異業種での転職でした。未経験でも学びながらチャレンジできるので、新たな領域に挑戦をしてみたいという方にも向いていると思います。
中途採用 https://www.iret.co.jp/recruit/
新卒採用 https://www.iret.co.jp/newgraduate/
- ご回答、ありがとうございました!
参考情報
収録の現場の様子や、対談の一部をアイレット様のオウンドメディア iret.media にてご紹介いただきました。
こちらもぜひご覧ください。
音声プラットフォーム「Voicy」の収録現場に密着!人事担当者が語る人材育成施策の数々とは
お二人と田中淳子の対談放送はこちら
渡部様:特にオンボーディング施策を中心に、メンター制度などについてお話いただいています。
桑原様:新卒新入社員の育成を中心に、内定者フォローから社内面談などについてお話いただいています。