IT基礎系新入社員研修のつまずきどころとその改善策~講師へのアンケート調査結果から考える~
新入社員研修においては、一般的なPCスキルでも学生時代の修得度合いに個人差があり、研修中に苦労することがあるようです。
そこでこの度、新入社員研修前までに身につけておいてほしいスキルについてトレノケート講師(ITエンジニア向け社員研修担当)にアンケート調査をしました。研修前までに身につけたいスキル・知識情報をまとめることで、新入社員研修をより効果的にする条件を考えていきます。
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新入社員研修講師への調査結果
「新卒エンジニアが研修前に身につけておきたいPCスキル」
2020年9月、IT企業各社の新入社員研修終了後、トレノケート講師向けに、新卒エンジニアが研修前に身につけておいたほうがよいPCスキルに関してアンケート調査を行いました。
さらに、以前から「研修前に新卒者のスキル差を埋めるために、オンラインで受講できる動画コンテンツがあるとよい」という意見があがっていたため、どのようなコンテンツがあるとよいか、あわせて講師からアイデアを集めしました。
講師から意見の出項目は以下の通りです。人事、企業担当者の方々は、ぜひご参考となさってください。
- タイピング
- PCショートカットキー
- スクリーンショットの取り方
- Officeアプリ基本操作
- ファイルとフォルダ(ディレクトリ)
- コマンドプロンプト
- タスクマネージャ、サービスなどなど
学校で学習しているだろうと思えるものから、扱ったことがあるかどうかは学部などによるだろうなと思えるものまでありますね。
タイピングは、講師が受講者の様子を見て個人差を感じる項目のようです。
スクリーンショットのとりかたは、オンラインで研修をする場合に、質問対応などで必要となります。
ファイルやフォルダに関する知識は、スマホをメインとしている学生にとって、その概念から理解を始める必要があるようです。
新入社員は何故つまずくのか
基本的なPC操作に慣れておらずペースが遅れてしまう
受講者により、研修受講開始時点でのPC操作への慣れに個人差があります。例えば、Java研修時にアプリケーションのインストールを行うことがありますが、その際、PC操作に慣れていない方は、手間取ってしまい、講師の個別サポートが必要になることがあります。
また、タイピングが追い付かない、作業指示についていかれない、などが起きてしまう可能性があるようです。
ITリテラシーに関する事前準備をせずに新入社員研修に参加してしまう
ITを苦手と感じている受講者が、事前準備をせずに新入社員研修を受講してしまうことで、初期段階でつまずくケースがあるようです。
内定時から入社までの事前準備可能な期間に、PC操作に慣れたり、簡単なプログラミングを経験してみたりといった事前準備をすることで、つまずきを回避できることもあります。
IT/プログラミングの新入社員研修前の準備策
上記のような課題を解決するため、トレノケートでは、新入社員研修受講前に知っておいていただきたい内容を、eラーニングパッケージとしてまとめました。
「新入社員研修準備パック」というものです。
PCの基本操作、IT基礎知識習得、楽しいプログラミング体験 を意識して作成しており、研修でのつまずきを回避・軽減するコンテンツです。
研修もオンラインが増え、受講方法も変化しています。そのような環境のなかで、これまで以上に新入社員研修の効果を上げるために、講師からの意見をもとに学習項目をまとめました。
受講者のIT基礎知識を確認する
以下のIT用語のうち、どのくらいの項目の意味が分かるでしょうか?
弊社インターンの大学生で調査したところ、「隠しファイル」や「タスクマネージャ」などを知りませんでした。
「これくらいは知っているであろう」との前提で話を進めてしまうと、研修の理解不足につながります。
「新入社員研修準備パック」では、これらの用語確認をし、実際にハンズオンでPC操作して確認することで理解を深めるようにしました。
トレノケートの新入社員研修
社会人へのマインドシフトを促すビジネス研修、ITエンジニアの素地を作るIT研修を提供しています。知識の修得だけでなく現場力を養成する実践的な研修を行います。
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