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オンラインで実施する新入社員向けITインフラ研修 ~伴走型メンタリングサービスの活用事例~

少子高齢化による労働力の減少や人材確保の難化、新卒一括採用の限界など、さまざまな環境変化の中で、エンジニアの採用や育成にも柔軟な対応が求められています。

特に、ネットワークやセキュリティなどのITインフラを担当するエンジニアの育成においては、従来、多くの機器を準備し、受講者を研修会場に集めて実施する必要がありました。こうした課題を解決するため、トレノケートでは新たな研修手法としてeラーニングとメンターフォローによる「伴走型メンタリングサービス を提供しています。

現在、「伴走型メンタリングサービス」ではITインフラ分野の教材を強化しており、オンライン上での学習進捗管理、ラボ演習、質問対応、振り返り会などを通じて、自宅やオフィスからでも参加可能な研修環境を整えています。本サービスにおけるITインフラ研修プランをご紹介します。

目次

  1. ITインフラの従来の研修の課題とオンライン化のニーズ
    1. ネットワークからセキュリティ、クラウドまでのひとまとまりの研修が提供可能に
    2. 研修会場に足を運べない受講者の対応
  2. ITインフラ研修の導入例
    1. ITインフラエンジニア向け研修 
    2. 情報システム部門のエンジニア向け研修 
    3. IT企画などビジネスパーソン向けの研修
  3. ITインフラコースのラインアップ
  4. ITインフラ教材に関する疑問の解消方法 
    1. コースごとの勉強会
    2. 添削課題による理解度チェック
    3. ラボ演習による体験的な理解
  5. ポテンシャル採用のエンジニア育成に最適のサービス
    1. 伴走型メンタリングサービス

 

 

 ITインフラの従来の研修の課題とオンライン化のニーズ 

従来、ITインフラの研修といえば、会場に受講者が集まり、用意されたネットワーク機器を使って演習を行うスタイルが一般的でした。

トレノケートの「伴走型メンタリングサービス」では、ブラウザから操作できるクラウドラボ環境を整備しており、すべてのコースで演習を実施できるようになっています。

 

ネットワークからセキュリティ、クラウドまでのひとまとまりの研修が提供可能に 

ネットワークからセキュリティ、クラウドまで、ITインフラ分野を網羅した一貫した研修をオンラインで提供することが可能になりました。
従来のITインフラ系eラーニングは、動画視聴と確認テストが中心で、ラボ演習付きのものは特定分野に限られているのが現状です。

「伴走型メンタリングサービス」のITインフラ研修では、いつでも気軽に受講を開始でき、複数分野にわたる学習を一つのパッケージで提供しています。
受講者は、eラーニングで知識を習得し、クラウドラボで実践的な演習に取り組むことができます。
さらに、疑問点があれば、仮想オフィスを通じていつでもメンターに質問できる環境を整えています。
 

研修会場に足を運べない受講者の対応

全国各地の拠点で採用された人材など、研修会場に足を運べない受講者への対応は、これまで大きな課題となっていました。
自宅から研修を受講するためには、以下のような複数の条件を満たす必要があります。
 

・受講者が自宅にPCとインターネット環境を備えていること

・ラボ演習に取り組める実践的な教材が用意されていること

・学習を支援するメンターが常時サポートできる体制があること

・研修の進捗や状況を管理するマネージャーがいること

これらの条件を満たすために、弊社ではeラーニングに加えて「仮想オフィス」を導入しています。
オンライン上で気軽に声をかけられるメンターの存在は、受講者にとって大きな安心感につながり、学習意欲の維持・向上にも効果を発揮します。

 

ITインフラ研修の導入例

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「伴走型メンタリングサービス」を活用したITインフラ研修は、さまざまな場面でご利用いただいています。
ここでは、その導入事例の一部をご紹介します。

 

ITインフラエンジニア向け研修

これからITインフラ部門に配属されるIT未経験者を対象に研修を行っています。
ITインフラには専門用語が多いため、eラーニングだけでなく、複数回にわたってメンター主導の勉強会を開催し、専門用語の理解を深めていただきます。
 

情報システム部門のエンジニア向け研修

企業の情報システム部門で求められる知識やスキルには、ITインフラ分野も含まれます。

当社では、新入社員だけでなく、他部門から情報システム部門へ異動された方を対象とした研修も実施しています。また、上流工程、プログラミング、データベースなどの研修もあわせて実施し、受講者には総合的なITスキルを習得していただきます。

 

IT企画などビジネスパーソン向けの研修

当社では、エンジニアだけでなく、IT企画やIT製品の企画に携わるビジネスパーソン向けの研修も実施しています。ITの素養として、エンジニアと円滑にコミュニケーションを取るための知識や、エンジニアの業務を具体的にイメージできる体験の提供を重視しています。

ITとビジネスをつなぐ人材の重要性を踏まえ、配属後の業務内容に応じた柔軟なカリキュラムを編成しています。

 

ITインフラコースのラインアップ

「伴走型メンタリングサービス」が提供できるeラーニングコースを紹介します。当サービスではITインフラの研修を強化しており、今後もラインアップは追加していく予定です。
 

ITインフラコースのラインアップ

「伴走型メンタリングサービス」が現在提供しているITインフラコースのラインアップは以下のものがあります。

「基礎からはじめるネットワーク」
複雑化するITシステムに関わるITエンジニアにおいて、コンピュータネットワークに関する知識は職務を問わず必須知識となっています。本コースでは基本用語を理解し業務で円滑なコミュニケーションを取ることを目標に、ITインフラを支える主要なネットワーク技術について短期間で学習します。

「基礎からはじめるセキュリティ」
本コースでは、セキュリティ実装に関連する要素技術を理解し、現在広く提供されているセキュリティ製品・サービスに合わせて体系的に解説することで、実務に即したセキュリティソリューションの提案に必要な知識を修得します。
また、組織の一員として必要な基礎的なセキュリティ知識や考え方を身につけることができます。

「コンピュータネットワーク技術」
情報通信が発達した現在では、いたるところでネットワークが使用されています。本コースでは、LAN、WAN、インターネットなどのネットワークを支える要素となる技術を基礎から学び、そこから展開されるサービスやそれを提供するシステムを、現在の利用形態に即して総合的に解説していきます。

「実務でつかえるLinux 入門編」
本コースでは、Linuxの基本的な操作方法を学習します。オンライン上のラボ(仮想マシン)を使い演習を行いますので、Linux未経験の方も自分のペースで学習することができます。本コースを受講することで、Linuxで構成されたサーバーを構築・運用するための基本的な知識を修得できます。

「さわってわかるクラウド入門編」
本コースでは、クラウドコンピューティングの概要とパブリッククラウドで提供される基本的なサービスについて学びます。
Amazon Web Services, Microsoft Azure, Google Cloud Platformの基本的なサービスを題材に、各クラウドサービスの役割と使用方法について解説および実習で理解を深めます。講義60%、演習40%で構成されるeラーニングです。

事前に研修スケジュールを作成し、それに基づいて学習の進捗を管理していきます。
上記の5コースを受講する場合、フルタイムでの受講が可能であれば、おおよそ12日間程度のスケジュールとなります。
 

ITインフラ教材に関する疑問の解消方法

アプリケーション分野の研修と比べると、ITインフラ研修では受講者からの質問が少ない傾向があります。しかし、これは必ずしも理解が進んでいるというわけではなく、実際には疑問を抱えたまま受講しているケースも少なくありません。

そこで、当社では「伴走型メンタリングサービス」を通じて、受講者のつまずきを早期に発見し、理解度の向上を支援しています。具体的には、以下のようなサポートを実施しています。

 

コースごとの勉強会

受講者の進捗を確認し、グループ単位で勉強会を実施しています。eラーニングで一度学んだ内容でも、理解が不十分だったり、時間の経過とともに忘れてしまったりすることがあります。そのため、勉強会では内容をより丁寧かつ具体的に説明しています。

また、メンターが受講者に問いかけながら一緒に考える時間も重視しています。「基礎からはじめるネットワーク」ではサブネットマスクを、「基礎からはじめるセキュリティ」では共通鍵と公開鍵など、受講者がつまずきやすいテーマを中心に取り上げています。
 

添削課題による理解度チェック

各コースには添削課題を設けており、あえて模範解答は公開していません。受講者は課題に取り組む過程で教材を振り返り、自力で回答を考えることが求められます。必要に応じてメンターへの質問も可能です。

添削課題を学習のマイルストーンと位置づけ、メンターが直接内容を確認することで、理解の定着やつまずきの有無を丁寧にチェックしています。
 

ラボ演習による体験的な理解

ITインフラコースでは、ブラウザ上で操作可能なラボ環境を提供しています。受講者は演習資料に沿って操作を行い、実践を通じて理解を深めます。

ラボ演習では、操作ミスや資料の読み落としなどによるつまずきが起きやすいため、メンターが状況を見ながら適切に声をかけ、必要に応じてフォローを行います。受講者が最後までやりきることで、自信の獲得にもつながります。

このように、当社ではeラーニング形式のITインフラ教材においても、受講者のモチベーションを維持しながら、理解を深められるよう、充実したメンタリングサービスを提供しています。

 

ポテンシャル採用のエンジニア育成に最適のサービス

本記事でご紹介したポイントを自社内ですべて満たすのは容易ではありません。そこで当社では、eラーニングとメンタリングを組み合わせた「伴走型メンタリングサービス」を提供し、受講者がいつでも1か月以上の研修を開始できる体制を整えています。
 

伴走型メンタリングサービス

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伴走型メンタリングサービスとは:メンターが仮想オフィスで常時対応し、さまざまなサポートを提供しながら研修を進めるサービスです。受講者はeラーニングをベースに学習を進めながら、「勉強会」「スキルチェック」「添削課題」「声かけ」など、メンターとの多様なコミュニケーションを通じて理解を深めていきます。 

「伴走型メンタリングサービス」では、エンジニア向け研修を毎月開始することが可能です。カリキュラムも柔軟にカスタマイズできますので、ぜひお気軽にご相談ください。
 
▼伴走型メンタリングサービスはこちら
 

小原隆義(おはらたかよし)

トレノケート株式会社 TRAINOCAMP推進室 伴走型メンタリングサービス責任者/Webエンジニア。トレノケートに入社後、法人向けのオンライン研修サービスである「伴走型メンタリングサービス」を立ち上げ責任者を務める。新人エンジニアの育成プログラムの設計、開発、お客様の課題解決のご支援を担当。eラーニングコンテンツの開発チームを作り、内製化。オリジナルコンテンツを企画、開発している。著書は、『PHPしっかり入門教室 使える力が身につく、仕組みからわかる』(翔泳社)。新規事業に従事し、新しい人材育成の形を模索している。

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