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【AWS入門】AWS Technical Essentialsでクラウドの基礎を学ぼう!実践演習でAWSインフラ構築を体験

皆さんこんにちは。 AWS 認定インストラクターの海老原です。
 
AWS Certified Cloud Practitioner 資格を取得したものの、まだ実際に AWS 環境を触ったことがないという方や、上位資格に挑戦したいけど基礎をしっかり固めたいと感じている方に向けて、演習を通じて実践的に学べるトレーニング「AWS Technical Essentials」を紹介します。
 
また、 普段AWSを利用しているものの、自信を持てない方にも、このコースはスキルの確認や基礎を再確認する絶好の機会です。
 
本記事では、クラウドやアマゾン ウェブ サービス (AWS) の基礎を学びたい方に向けて、AWS 認定インストラクターがAWS Technical Essentials という演習中心の AWS 認定トレーニングの魅力を詳しく紹介していきます。
 

目次[非表示]

  1. AWS Technical Essentialsとは
  2. AWSのコアサービスをハンズオンで学ぶ充実のトレーニング
    1. モジュール1:AWS 入門(Amazon Web Services の紹介)
    2. モジュール2:コンピューティング
    3. モジュール3:ネットワーク
    4. モジュール4:ストレージ
    5. モジュール5:データベース
    6. モジュール6:モニタリング、ロードバランシング、スケーリング
    7. モジュール7:コースのまとめ
  3. 本コース2つの魅力 
    1. 充実のラボ環境
    2. 自宅で学べる
    3. 本コースをオンラインにてご受講いただく際の注意
  4. トレノケートのAWS研修(AWS認定トレーニング)

AWS Technical Essentialsとは 

AWS Technical Essentials(TESS)は、AWSの基本概念、クラウドコンピューティング、ストレージ、ネットワーキングの基礎を1日で効率的に学べる演習中心の AWS認定トレーニング コースです。
このコースは、 AWS Cloud Practitioner Essentials や AWS Certified Cloud Practitioner 試験で学んだ知識をベースにしていますが、事前にそれらを学んでいない方でも、演習実施に必要な各サービスの概要を説明します
そのため、基礎知識がなくても研修に参加して学びを深めることが可能です。さらに、 AWS Technical Essentials を受講後に AWS Cloud Practitioner Essentials を受けるという順序でも問題ありません。
 
このコースの前身は、日本でのみ提供されていた AWS認定のハンズオントレーニング でした。その後、AWSのクラウド移行に必要な知識を実践的に学べるトレーニングとして、世界共通の AWS Practical Startup Workshop へと発展しました。このワークショップは、短期間でAWSの基礎を効果的に学べる内容となっており、幅広い受講者に利用されています。
 
2022年には、この AWS Practical Startup Workshop をベースに、最新のベストプラクティスに対応した内容へとリニューアルされ、現在の AWS Technical Essentials が提供されています。実際のAWS環境を使用した演習を通じて、クラウドの基礎を実践的に体験できる内容です。
 
演習環境やテキスト内容は随時アップデートされるため、この記事の内容は2024年9月時点の情報です。
 

AWSのコアサービスをハンズオンで学ぶ充実のトレーニング

 
本コースでは、クラウド上で動作するアプリケーションをコンピューティング、ストレージ、データベース、可用性の確保といったトピックごとに実際に構築していくことにより AWS サービスへの理解を深めていきます。
 

モジュール1:AWS 入門(Amazon Web Services の紹介)

 
このモジュールでは、 AWS のサービスや用語、基本概念を学びます。 AWSマネジメントコンソール の操作方法や、 AWS Identity and Access Management (IAM) の基本的なセキュリティ概念についても確認します。
 

ラボ1:AWS Identity and Access Management の紹介

 
このラボでは、 IAM の基本設定を体験します。事前に設定されたサンプルユーザーを使用して、 IAM の設定確認 、 グループ管理を行います。ユーザーやグループ、ポリシーの管理方法を学び、ユーザーを特定のグループに追加してアクセス許可を継承する操作も体験します。さらに、IAMサインイン URL を利用して異なるユーザーでログインし、各ユーザーのアクセスレベルをテストします。
 
IAM はアクセス管理の要ですが、座学だけでは理解が難しい部分が多く、実際の操作が重要です。企業から提供されるIAMユーザーは権限が制限されていることが多く、個人で契約されたAWSアカウントでもサンプルユーザーが用意されていないため、十分な検証ができないことがあります。このラボを通じて、IAMの実務的な設定や操作を体験できます。
 
この演習は、 AWS Certified Cloud Practitioner 試験や AWS Certified Solutions Architect – Associate 試験対策としても非常に有効です。
 

モジュール2:コンピューティング

このモジュールでは、AWS の代表的なコンピューティングサービスである仮想マシン、コンテナ技術、サーバーレスコンピューティングについて確認します。

演習では、仮想マシンサービスである Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) 上にアプリケーションをデプロイします。

ただし、 EC2 を利用するにはネットワークの設定が必要となるため、次のモジュールでネットワークサービスについて確認してからラボを進めます。

 

モジュール3:ネットワーク

このモジュールでは、仮想プライベートクラウドを構成する Amazon Virtual Private Cloud (Amazon VPC)及び、VPC に関連する各種ネットワークオプションサービスについて確認します。
 

ラボ2:VPC の作成と Amazon EC2 インスタンス上でウェブアプリケーションの起動

このラボでは、まず VPC(仮想プライベートクラウド)を作成し、外部接続用の インターネットゲートウェイ を構築します。続いて、ルートテーブルの設定を行い、セキュリティグループを作成して外部からのアクセスを制御します。これにより、安全なネットワーク環境を整え、インターネット経由での通信を可能にします。
 
次に、 Amazon EC2 インスタンス を起動し、アプリケーションをデプロイします。最後に、ブラウザを使ってアプリケーションの動作を確認し、正常にアクセスできることを確認します。
 

モジュール4:ストレージ

このモジュールでは、代表的な AWS のストレージサービスについて確認します。
システム構築・移行を行う際に必要な代表的なサービスを確認したあと、演習では Amazon Simple Storage Service (Amazon S3)に EC2 内部のストレージからデータを配置移行を想定して演習を行っていきます。
Amazon S3 は、大変高い耐久性を実現可能で、リージョン全体で分散構成されているフルマネージドなオブジェクトストレージです。
 
 

モジュール5:データベース

このモジュールでは、代表的なデータベースサービス及び、 AWS のマネージドデーターベースを利用するメリットについて確認します。  

ラボ3:Amazon S3 バケットと DynamoDB テーブルを使用するようにウェブアプリケーションを設定する

 
このラボでは、アプリケーションが Amazon S3 に保存された画像と Amazon DynamoDB に保存されたデータを使用できるようにアプリケーションを設定します。まず S3バケット を作成し、アプリケーション内で利用される画像をアップロード。次に DynamoDB テーブル を作成し、アプリケーションのデータを管理します。最後に、アプリケーションインターフェイスを使用して S3 と DynamoDB の設定を確認し、データが正しく表示されることをテストします。
 
従来は Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) を使用してオンプレミスのリレーショナルデータベースを移行していましたが、 現在の AWS Technical Essentials では、NoSQL の DynamoDB を容易に体験できるラボ環境が提供されているため、DynamoDB との通信をアプリケーションで実際に試すことができ、受講者は RDB とは異なるスケーラブルなデータ管理の体験が可能です。
 
 

モジュール6:モニタリング、ロードバランシング、スケーリング

このモジュールでは、EC2インスタンスを活用したワークロードの可用性を向上するために併せて使われることの多い、Amazon CloudWatch のモニタリング機能 、Elastic Load Balancing 、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) の Auto Scaling について確認します。

ラボ4:アプリケーションの高可用性を設定する

 
このラボでは、Application Load Balancer と Auto Scaling グループを設定し、アプリケーションの高可用性を実現します。ロードバランサーを通じて複数のアベイラビリティゾーンにトラフィックを分散させ、Auto Scaling グループにより、負荷に応じて EC2 インスタンスが自動的にスケールアウト・スケールインされる仕組みを体験します。
 
ラボ3までで、リージョンレベルでのデータ保全は達成されていますが、EC2 インスタンスは単一のアベイラビリティゾーンにしか存在せず、単一障害点が残ったままでした。このラボでは、アベイラビリティゾーンレベルでの障害に耐えられるように、EC2 インスタンスを複数のアベイラビリティゾーンに展開し、さらに負荷テストを通してインスタンスの動的なスケーリングを確認します。
 

モジュール7:コースのまとめ

1日のまとめです。
• ラボ1 :IAM の設定と管理を体験しました。
• ラボ2 :アプリケーションを EC2 上に移行しました。
• ラボ3 :データを Amazon S3 や DynamoDB に移行し、モダナイゼーションを行いました。
• ラボ4 :アプリケーションをマルチ アベイラビリティゾーン構成に変更し、高可用性とスケーリングを体験しました。
 

本コース2つの魅力

充実のラボ環境

前身コースでは、演習環境はコース期間中しか利用できず、コース終了後も研修センターの空き状況に応じて、遅くまで残って挑戦する受講者の姿が見られました。現在の AWS Technical Essentials では、コース終了後も演習に挑戦したいという声に応え、約1ヶ月間何度でもラボに挑戦できる環境を提供しています。
 
以前は、一日中ラボを進める形式で、最後の演習で失敗し、環境が復旧できなくなった受講者が、残りの時間で一からやり直すケースも見られました(最終的には無事に完成されていました)。しかし、現在のラボは各演習が独立しており、途中から始めても問題なく進行できます。
 

自宅で学べる

さらに、コロナ禍以降、トレノケートではオンラインライブ形式も導入され、自宅から快適にコースを受講できるようになりました。2024年には、90%以上の受講者がオンラインで AWS Technical Essentials を受講しています。
 

本コースをオンラインにてご受講いただく際の注意点

トレノケートの会場で開催される集合研修では、演習用のPCが準備されていますが、オンラインライブ形式の研修では、ご自身の PC を使用して演習環境に接続していただきます。この際、社給PC や VPN 経由で接続される方が、ネットワークやブラウザの制限によって演習に支障をきたすケースが増えています。特に、セキュリティ設定の厳しい企業にお勤めの方はご注意ください。

研修中は講師がトラブルシューティングをサポートしますが、スムーズな進行のために、演習は私有PCでの実施を推奨しています。

また、「研修参加は社給PC のみ」といった要件がある方も、複数端末接続での受講が可能ですのでご安心ください。例えば、「座学部分は社給PC で参加し、演習部分は私有PCで行う」といった形で柔軟に対応できます。
 

トレノケートのAWS研修(AWS認定トレーニング)

トレノケートのAWS認定トレーニングでは、AWS社の厳格なテクニカルスキル及びティーチングスキルチェックに合格した認定トレーナーがコースを担当します。AWS初心者向けの研修や、AWS認定資格を目指す人向けの研修をご提供し、皆様のAWS知識修得のサポートをいたします。
トレノケートのAWS研修(AWS認定トレーニング)はこちら


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海老原 寛之(えびはら ひろゆき)

トレノケート株式会社 講師。AWS認定インストラクター(AAI) ,Microsoft 認定トレーナー(MCT),JAF公認審判員(オフィシャル),Copilot for Microsoft 365 Technical Champion。 独立系SIer 10年(アプリケーションエンジニア、サーバエンジニア、インフラエンジニア)、独立系Management Services Provider 3年(サービス企画、クラウドエバンジェリスト、プリセールスエンジニア)を経て、現在は各種クラウドコースを担当。 AWS Authorized Instructor Award 2021/2022 受賞 著書『ポケットスタディ AWS認定SysOpsアドミニストレーターアソシエイト』(秀和システム)。共著書『AWS認定試験対策 AWS クラウドプラクティショナー』(SBクリエイティブ社)。

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