「創造性」と「協働力」を学ぶ - Glovalue イベントレポート
いつの日か、ロボットに仕事を取られてしまう日が来るかもしれない...
近頃の人工知能などのニュースと共に、そんな不安の声を耳にすることも出てきました。
しかし、IT化が進む現代だからこそ、機械にはできない人間ならではの能力をより発揮できる時代になってきているのではないでしょうか?
そんなAIやロボットに代替されない力、「共創」をテーマにしたイベントを2017年7月14日に開催いたしました。
<目次>
- イベント概要
- 第一部:創造性を発揮するには
- 第二部:ワールドカフェ
- 第三部:協働力を養うには ~協働的リーダーシップ~
[イベント概要]
日時:2017年7月14日(金) 午後
場所:TKPガーデンシティお茶の水
共創の要素である、創造性(クリエイティビティ)と他社との協働力(クリエイティビティ)を身に着けられる2つのセミナーと、話し合いの手法である「ワールドカフェ」の体験を行いました。
第一部:創造性を発揮するには
トップバッターはグローバルナレッジマネジメントセンターのマスタートレーナー、宮浦 豊 講師。
演習やワークが中心にセッションが進み、参加者の皆さんの意見交換も盛んです。
創造性を発揮するためのポイント
- 新しい価値を生み出すためには、垂直思考から水平思考への切替が重要
■ 垂直思考:ロジカルシンキング。論理的に筋道を立てて考える
■ 水平思考:ラテラルシンキング。異なる視点や新しい組み合わせを考える
- 視点を変えることで、解決策も変化する。これを「フォーカスの再定義」という
「視点を変える」ための演習をいくつか行う中で、もっとも盛り上がったのが、「ランダムワード」のワーク。これは新しいアイディアを作り上げていくための手段で、適当に選んだ言葉と、自分が取り組んでいるテーマとを無理やりにでも結び付けて、アイディアを生み出します。
今回のワークでは、指定したランダムワードからさらに連想して言葉をいくつか出し、お題と結びつける方法で行います。
職場でも取り入れたい!との声が多く上がりました。
お題:画期的なATM ∔ ランダムワード:AKB48 では、「選挙の投票ができるATM」や「ATMの方が会いに来てくれる」など、斬新なアイディアが飛び出しました。
第二部:ワールドカフェ
続けて、創造性を広げる話し合いの手法の1つとして、「ワールドカフェ」の体験です。
メンバーの組み合わせを変えながら小グループで話し合いを続けることにより、あたかも参加者全員が話し合っているような効果が得られます。
今回のお題は「働き方改革の実現」。
初めて体験する!という方がほとんどの中、メモがびっしり埋まるほどのアイディアが集まりました。
第三部:協働力を養うには ~協働的リーダーシップ~
最後のセッションの担当は、池照 佳代 講師。コーチングやマネジメントスキルの講師を行う傍ら、人事制度の設計支援なども行っています。
よりよいアイディアを出し、それを実現することはひとりぼっちではできません。優れたチームを作るリーダーになるためのセッションは、こちらもワークを中心ににぎやかに進みます。
協働力を発揮するためのポイント
- 協働とは、同じ目的のために協力して働くこと
- 優れたチームの協働に必要な要素
1.目的・目標の共有
2.プロセスの共有
3.当事者意識
- 協働的リーダーシップは、インタラクションが多く求められる場合に特に力を発揮する
- 協働力を養うためには、場・関係(信頼)・意味づくりが重要
「信頼作り」のヒントとして、「自分なりの感謝の伝え方」を参加者同士で交換します。
2人と意見交換することで、感謝の示し方の引き出しが1つから3つに増えました。
どのセッションもワークや演習の割合がかなり多くありましたが、みなさん積極的に議論を交わされていて、全体を通して非常に活気があったイベントでした。
「普段交流のない他社の方の意見は刺激になった」というお声も。イベントでお伝えした以上のものをお持ち帰りいただけたようです!
(宣伝) このイベントで一部をご体験いただいた「創造性(クリエイティビティ)」「協働的リーダーシップ」は、2日間の研修としてもご提供しています。