DX人材の育成方法とスキル要件とは?ビジネス変革に必要なステップを解説
デジタルトランスフォーメーション(DX)は、今日のビジネスで避けて通れないテーマです。しかし、成功するDXは適切な人材が存在すること、すなわちDX人材の育成から始まります。この記事では、DX人材のスキル要件と育成方法に焦点を当て、ビジネス変革を実現するための具体的なステップを紹介します。
目次[非表示]
- 1. DX人材とは?
- 2. DX人材のスキル要件
- 3. DX人材育成のステップ
DX人材とは?
DX人材とはDXを推進する人材、すなわち、デジタル技術を活用してビジネスモデルやプロセスを変革し、新たな価値を創出することができる人材です。
DX人材が社内に存在することで、単に新しい技術を導入するだけではなく、ビジネスモデルの変革やそのために必要な組織文化の変化といった、企業のデジタル変革をリードすることが可能です。
今後ITやデジタルの活用でさらに変化が激しくなる市場で企業が競争上の優位を保ち、持続的に成長をしていくためには、DX人材を適切に育成していくことが必要不可欠です。
経済産業省とIPAが発表している「DX推進スキル標準」では、ビジネスアーキテクト、データサイエンティスト、デザイナー、ソフトウェアエンジニア、サイバーセキュリティ専門家の5つを代表的な人材類型として定義しています。全ての役割で、デジタルスキルに加え、ビジネスの理解とDXへのマインドセットが必要です。
DX人材のスキル要件
DX人材には、大きく分けると以下のようなスキルが求められます。
- デジタルスキル: テクノロジーの理解と活用能力
- 戦略・マネジメントスキル: ビジネスモデルの理解やリーダーシップ
- コミュニケーションスキル: チーム内外での効果的なコミュニケーションを行う能力
- 問題解決スキル: 複雑な課題を発見し、解決する能力
「DX推進スキル標準」では、人材のタイプ別に、さらに細かく必要スキルやその重要度を定義しています。
DX推進スキル標準について、詳しくはこちら
https://www.ipa.go.jp/jinzai/skill-standard/dss/about_dss-p.html
また、DXに取り組む組織の全員が身につけるべき知識やマインドとして、「DXリテラシー標準」も定義されています。これら2つを合わせて「デジタルスキル標準」と呼びます。
DX人材育成のステップ
DX人材を育成するために、いきなり研修・トレーニングを探すことからはじめるのは得策ではありません。まずは、自社の方向性を決め、それに沿った人材像や現状の課題の解決にあたる方が、結果的には近道となります。
- 企業のDX戦略の策定:まずは、企業としてDXを通じてどのような目標を達成したいのか、方向性を定めます。
- DX人材像の定義:自社のDX戦略に基づき、必要となる人材を検討します。
- スキルギャップ分析:個々の現在スキルと素養を可視化し、育成の方向性を定めます。
- 研修計画の策定:DX推進に必要な知識とスキルを身につけるための教育プログラムを設計します。
- 研修実施: 理論だけでなく、実践的なトレーニングを通じてスキルを習得します。
- モニタリング:DXを取り巻く環境は常に進化するため、継続的な学習とスキルの評価が必要です。
また、DXを推進するためには、変化やリスク、チャレンジに寛容な組織文化を構築したり、社員のマインドセットの醸成が合わせて必要なケースもあります。
2の「DX人材像の定義」 や3の「スキルギャップ分析」については、デジタルスキル標準を参考にすることが可能です。
トレノケートでは、4の「研修計画の策定」に役立てていただけるコースマップを公開しています。コースマップではDX推進スキル標準の各項目とその重要度ごとに、対応する知識・スキルを習得可能なコースを整理して可視化しました。
無料でダウンロード可能ですので、研修の企画・計画にご利用ください。
また人材育成の専門企業として、5の「研修実施」、6の「モニタリング」を含め、研修計画作成の支援から実施・運営まで、様々なサポートが可能です。
DX人材育成にお悩みの際は、ぜひトレノケートまでご相談ください。