Cybozu Circus 2021 大阪参加レポート
ラーニングサービス部テクニカルトレーニング1チームの山下です。
12/7(火)にグランフロント大阪で開催されたCybozu Circus 2021のレポートを報告します。
Cybozu Circus 2021
Cybozu Circus 2021はサイボウズ社が提供するオフラインカンファレンスです。
展示ブースではサイボウズ製品とパートナーソリューションを体感できる展示や、書籍、同人誌、グッズが販売されているショップなどがあります。
セッションではユーザーによるユーザー事例や、サイボウズ社によるセッションがありました。
参加した感想
トレノケートでもkintoneのトレーニングコースをご案内しています。
kintoneそのものがローコード、ノーコードで課題を解決できるソリューションでもあり、カスタマイズや他システムと連携することでより柔軟に課題対応できるサービスです。
そのカスタマイズや他システムとの連携もパートナーソリューション(カスタマイン、CDataなど)により、ノーコードで実現できる世界になっていました。
ここで重要になってくるのはサービスやツールの使い方もそうですが、何をどう解決していくかではないかと考えます。
ビジネストレーニング(例えば課題+解決で検索)を組み合わせることで、より問題の解決に近づくことができる選択肢があるのであれば、それらを効率よくご利用いただけるようにご案内することも必要と考えました。
「 社長・青野のテレワーク術を大公開! 組織の一体感を高める「プロセス公開型マネジメント」って?」
セッションを1つ拝聴しましたのでレポートを以下に報告します。
サイボウズ社長の青野さんが考えるテレワークの良さは、移動時間が削減されて、個人として働きやすくなった点だったそうです。
個人は働きやすくなって、チームとしてはどうかと考えていたときに、中途入社の社員より「サイボウズってチームワーク感が思ったよりない」という声があがったそうです。
オフィスにみんなが集まって仕事をすると他の人が見えます。
他の人が見えると仕事そのもののやりやすさもあり、モチベーションなどのきっかけにつながることもあります。
リレーで他の走者のがんばりが見えて自分ががんばって走るように、と例えておられました。
プロセスが共有され、仕事以外の雑談により、話が飛び火する。
これがチーム感だとすると、テレワークによってプロセス共有が失われやすくなってしまった。
これをどう対応してこられたかについて社長青野さん自身が取り組まれたテレワーク術を公開されていました。
それが、分報、オンラインランチ会、事業戦略/企業理念のブレスト公開の3つです。
分報
その名のとおり分単位に近いレベルで細かく報告というか、つぶやくようにチャットに書きながら仕事をすること。
そうすることで今何をやっているのか見えやすくします。
トレノケートではTeamsを使っていますが、そこに何人かが「最近どう?」というチャンネルで小さな単位で思ったことや行動を書いています。
これが分報に近いイメージです。
これは、マイクロマネジメント的にメンバーがやってることを知りたいわけではなく、今何しているのかを見るのではなく、見える場所に書かれていることで、交通事故的なものが起こりにくくなるかと思います。
方向指示器が見えないどころか誰がどこを走っているかわからない道路は走りにくいものです。
みなさんがつぶやきながら仕事していることで、見えやすくなります。
何を考えてるかわからない人と仕事することは、疑心暗鬼を生むこともありますし誤解も生まれやすくなります。
そして課題の早期解決のヒントにもなります。
オンラインランチ会
誰でも自由に参加できるランチミーティングを公開されているそうです。
オンラインになり人数制限が要らなくなったとのことで40名ぐらいの方が青野社長と他の方とのミーティングを見学されています。
これもどんな話がされていて、どんなことを考えているか、ミーティング相手の社員はどう考えているのかが見えるようになって透明性があり安心感が生まれ、見学している方もコメントできるので相互理解につながりやすいです。
事業戦略/企業理念のブレスト公開
オンラインで企業理念について議論できるスペースを作られて、思いついたことをライトに書いていかれているそうです。
思いつきで書くことによって議論が生まれやすくなっています。
経営層だけでは思いもよらなかった意見が手に入ることもあり、議論に参加しているので納得感も生まれやすくなっています。
しかし、すべてをオープンにしていると進まないこともあるので、オープンにやるフェイズとクローズでやるフェイズで分けておられました。
そして、これで終わりではなくてこのフェイズを繰り返しまわしていかれています。
質問コーナー
質問に答えていただけました。
「分報にネガティブな書き込みがあった場合、どんなアクションが起こっていますか?」
全社的に「想像してから書き込む」というメッセージを出されたそうです。
書き込むときにそれを見た人がどう思うか、どう感じるか、それから書き込もうというメッセージを出されたそうです。
書き込みやすくしてもらうために心理的安全性を保つことも全社的に意識されているそうです。
メインで参加したのは青野さんのセッションでしたが、展示ブースも多くの人が来場されていて、現場や会社の課題の解決を真剣にみなさん取り組まれているということをひしひしと感じた一日でした。
私もトレーニング現場の課題に技術やその他の方法で向き合いつつ、その取り組みや結果を受講される皆さまにお伝えし続けます。