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プロジェクトの成否を左右するステークホルダーとの関わり

ステークホルダーとは

プロジェクトマネジメントの教科書であり、グローバルスタンダードでもあるPMBOK🄬Guideには、プロジェクトに関わる人を総称して「ステークホルダー」と呼んでいます。

具体的には、ステークホルダーとは「プロジェクト、プログラム、またはポートフォリオの意思決定、活動、もしくは成果に影響したり、影響されたり、あるいは自ら影響されると感じる個人、グループ、または組織」と定義されています。短く表現すると「プロジェクトに影響を与える、受ける、自ら感じる人や組織」です。

 

プロジェクトの成否

このステークホルダーとの関わりがうまくできるかどうかが、プロジェクトの成否を大きく左右します。

例えば、プロジェクトにおける重要な意思決定を行う人であったり、要求事項の詳細を押さえているエンドユーザーであったり、チームのムードメーカーなどの人達に協力してもらえるかどうかです。

協力してもらえれば、プロジェクトの成功確率は高くなりますし、協力してもらえなければ、失敗確率が高くなります。プロジェクトの成否を左右するステークホルダーとの関わりにおいて大切なことは、ステークホルダーに協力してもらえるように関わることです。

そこで何をするべきかというと、プロジェクトに関わる「ステークホルダーを特定すること」と「協力してもらうための戦略を立てること」の2つです。

 

ステークホルダーを特定すること

先ずは「ステークホルダーを特定すること」です。

特定というと、「どこの誰がステークホルダーなのか?」という問いに答えることになるように考えてしまいがちですが、実はこれだけでは足りません。

大切なことは「どのような人なのか?」という問いに対する答えです。

この「どのような人なのか?」という問いの答えが、次に行う「協力をしてもらうための戦略を立てること」につながります。ここで言う戦略とは、「協力してもらうために、ステークホルダーとどのようなコミュニケーションをとるか」を指します。

例えば、「〇〇会社のA部長」という情報だけ分かっても、このA部長に協力してもらえるようにはなりません。これは「どこの誰なのか?」の答えだけがある状態です。

 

協力してもらうための戦略を立てること

協力してもらうためには、「どのような人なのか?」の答えが必要です。

このA部長が、プロジェクトに対してどのような影響力をもっているのか、権限があるのか、プロジェクトについてどの程度知っているのか、関連する知識を有しているのか、性格はどのようなタイプなのか、などを分析する必要があります。

A部長は、「プロジェクトに対して大きな影響力と権限はあるが、知識はあまりない、性格は温厚で、細かいことまで把握したい人」という分析結果を得て、はじめて戦略を考えることができます。

「細かいことまで把握したい人」であるならば、進捗報告の際には結果だけではなく、細かい状況も意識的に報告する必要がありますし、「知識はあまりない」のであれば、専門用語を出来るだけ使わずに平易な言葉で話す必要があります。

分析結果に合わせた戦略を立て、実行することで、ステークホルダーに協力してもらえるようになります。

まとめ

このように、プロジェクトに関わる 「ステークホルダーを特定すること」 「協力してもらうための戦略を立てること」 の2つにより、プロジェクトの成功確率を高くすることができるのです。

ステークホルダーに振り回されて、プロジェクトがうまくいかないようでしたら、ステークホルダーに協力してもらうためにも、先ずはこの2つを実施してみてはいかがでしょうか。

 

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山内 翼(やまうち たすく)

トレノケート株式会社 講師。人材教育コンサルタント / PMI®認定PMP® / CPCC(CertifiedProffesionalCoactiveCoach:CTI認定コーアクティブ・コーチ)。 2002年よりIT系企業にて15年間、Webデザイナー、プログラマ、システムエンジニア、プロジェクトマネージャ(PM)、 プロジェクト・マネジメント・オフィス(PMO)にて業務系システム開発を中心に活動。 その他、社内人材育成を推進。社内教育の企画立案/運営/講師を担当。 2017年より現職。プロジェクトマネジメントおよびヒューマン・スキル講師としてIT業界に限らず幅広く人材育成支援に当たっている。

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