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AWS豆本制作秘話~その1 迷ったらWell-Architectedな選択肢を選ぶべし!~

こんにちは!AWS認定インストラクターの山下光洋です。

2024年6月20日のAWS Summit Japan 2024に、弊社はAWS Training Partnerとして参加をしてきました。
会場では、100部限定で制作した"AWS豆本"を配布をし、大好評!!

ブログでは、その豆本の制作秘話を全7回に渡ってお届けします。
今回は豆本を制作することになったきっかけと、その1の制作秘話です。

目次[非表示]

  1. AWS豆本とは
  2. AWS豆本制作のきっかけ
  3. その1 迷ったらWell-Architectedな選択肢を選ぶべし
    1. Well-Architected Framework
  4. トレノケートのAWS研修(AWS認定トレーニング)

AWS豆本とは

AWS豆本とは、弊社が制作したAWS認定試験の受験に役立つ7カ条をまとめたミニブックの総称です。

豆本とは、掌に収まる程度の小さな本の総称である。

引用:ピクシブ百科事典

ということで、掌(手のひら)サイズにぎゅっと必要な情報が集約されています。

実際に制作したAWS豆本がこちら↓
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弊社のAWS認定インストラクターが、豪華に表紙(右)も裏表紙(左)も飾っています。

豆本用表紙裏表紙

表紙(右 グリーン):左より髙山、山下
裏表紙(左 白×ピンク):左上より、小池、金井、海老原、難波、三浦

 

それでは、以下よりどういう流れで豆本が制作されたのか、そのきっかけとなったエピソードと7カ条の制作秘話をご覧ください。

AWS豆本制作のきっかけ

社内のメッセージングアプリであるTeamsのやり取りを検索してみますと、AWS Summit Japan 2024の開催が決定され昨年2023年11月に雑談レベルでTeamsのスレッドを立ち上げて会話をはじめていました。

この時には呼び出しダッシュボタンやAlexaなどまだまだ案出しという感じでした。

年が明けて2月の打ち合わせで、「用語集折本」というキーワードが出てきました。
この頃に案として口頭で言い始めたようです。

それでそのまま「表紙に顔使いたいけど良いですか?」と社内のAWS認定インストラクターに確認を取り始めました。

2024年の5/24がAWSのコンテンツレビューの受付終了でしたので、それまでに印刷物を用意しておく必要があります。

4/10にコストを調査したところ、1,000部で10万円ぐらいというのがわかってきて、費用が意外と高く「なくてもいいと思いました。」と私は早々にネガティブな発言をしていました。
しかし、「ならば数を限定しては?」というみんなの意見もあって案として再浮上していきます。

4/12に原案として7カ条を書き出しています。
さらに「表紙はファッション誌みたいな感じで、中身は某マンガの某書房みたいなイメージがいいですね」などと無責任な発言もしていました。

そうこうしているうちにみんなが予算取りに動いてくれていたり、なんやかんやの調整を進めてくれていたりして、私は本職であるAWSトレーニングの実施に邁進していました。

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そんなある日(5/8)に、デジタルマーケティングチームのメンバーから、表紙と中身のラフが出てきました。

もうすでに完全に私のイメージどおりです。

詳細は何も伝えていませんし、伝える言葉も持っていません。Teamsに無責任に書いていた「表紙はファッション誌みたいな感じで、中身は某マンガの某書房みたいなイメージ」これだけを拾って作ってくれました。

もしも社外にデザインを発注していたら、「表紙はファッション誌みたいな感じで、中身は某マンガの某書房みたいなイメージ」だけじゃやっていただけません。

きっといろいろ細かい要件やヒアリングなどがあったり、もしかしたら伝えても意図したものと違うものが出てきたり、とかそういうこともあるかもしれません。

デザインを担当してくれたデジタルマーケティングチームのメンバーは、昨年私と一緒にバンドを組んでTech Rock Festival 2023というイベントでライブをしたメンバーでした。バンドTシャツも「こんなのがいいなあ」と口頭で言ったことを汲み取ってデザインしてくれました。お酒もスタジオ練習の後に何度も交わしました。

もしかしたら私が好きそうなものを肌で理解していただけてるのかもしれません。

最初に豆本のデザインを見た時に、私の頭の中がすべて実現されていることに驚きすぎてどうにかなってしまいそうでした。

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そこからはAWSのコンテンツチェック、製本の発注、会場への発送、みんな手分けして着々と準備が進みまして、無事AWS Summitにて、当日配布することができました。

私の思いつきからの発言や丁寧さを欠いた伝達にも、嫌な顔をするどころか率先して作り上げていただいた仲間に心から感謝します。

迷ったらWell-Architectedな選択肢を選ぶべし

それではAWS認定試験の7カ条を1つずつ背景や意図などを説明します。

1つ目は「迷ったらWell-Architectedな選択肢を選ぶべし」です。

認定試験の選択肢でも、実際の設計業務においても、いくつかの実現可能な選択で迷った場合は、よりWell-Architected(よりよい設計)の選択肢を選びます。

Well-Architected Framework

AWSにはWell-Architected Frameworkというよりよい設計のためのベストプラクティスなガイドラインがあります。
私たちユーザーはWell-Architected Frameworkを学び参考にしながら、要件に応じて最適な設計を追い求めます。

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Well-Architeced Framworkにはセキュリティ、コスト、運用、信頼性、パフォーマンス、持続可能性という6本の柱があります。
それぞれの柱にはそれぞれを軸としたベストプラクティスのガイダンスとチェック項目が用意されています。

Well-Architected Frameworkはよく健康診断のチェックリストのように例えられます。
私であれば毎回γ-GTPの値がしきい値を越えているので、お酒の量を減らすようにお医者さんからアドバイスを受けます。
お酒の量を減らせられるケースでは減らしますが、そうも言ってられない場合は言うことを聞きません。

これと同じように、Well-Architectedなチェックリストに基づいて今の設計とベストプラクティスの差分や乖離を確認します。
ですが、ベストプラクティスはいつでもどの組織にとってもベストプラクティスというわけでもなく、要件や優先するべき考慮事項や経営判断によって選択しない場合もあります。
ただし、知らずに選択しない、肌感覚でなんとなく選択しないのではなく、知ってる上でこのケースでは採用しないと判断することが重要です。

AWSはこれまでのお客様事例や課題に対しての解決策などを参考にして、このWell-Architected Frameworkをアップデートしています。

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私たちがセルフレビューする際にはWell-Architeced ToolというマネジメントコンソールのGUIツールも使ってチェックができて、結果をレポートとして残すことができ、それを元に今後のロードマップの検討のベースにもなります。

私たちは認定試験の選択肢でも、実際の設計業務においても、いくつかの実現可能な選択で迷った場合は、よりWell-Architected(よりよい設計)な選択肢を選べるように、Well-Architected Frameworkを勉強します。

ドキュメントを読むのももちろん良いですが、具体的に何らかのシステムにおいてセルフレビューしてみることをお勧めします。

私も個人で運用しているブログの設計をWell-Architected Frameworkで継続的にセルフレビューしたことにより、コストを下げ、セキュリティが向上し、パフォーマンスが高まり、信頼性が向上し安定した運用ができています。

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AWS Well-Architected フレームワークによるクラウド ベスト プラクティスのセッションを聞いたので自アカウントの環境を確認してみる

各AWS認定クラスルームトレーニングもWell-Architected Frameworkに沿ったものになっていますので、特定の柱を深堀りしたり、質問して理解を深めたり、実際の環境を改善するのにお役立てください。

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山下 光洋(やました みつひろ)

トレノケート株式会社 講師。AWS Authorized Instructor Champion / AWS認定インストラクター(AAI) / AWS 認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル /AWS認定DevOpsエンジニア - プロフェッショナル / AWS 認定デベロッパー - アソシエイト / AWS 認定 SysOps アドミニストレーター - アソシエイト / AWS 認定クラウドプラクティショナー / kintone認定 カスタマイズスペシャリスト他。AWS認定インストラクターとしてAWS認定コースを実施。毎年1,500名以上に受講いただいている。AWS 認定インストラクターアワード2018, 2019を日本で唯一受賞。著書『AWSではじめるLinux入門ガイド』(マイナビ出版社)。共著書『AWS認定試験対策 AWS クラウドプラクティショナー』(SBクリエイティブ社)。前職では2016年にAWS Summitにパネラーとして参加。その前はLotus Technical Award 2009 for Best Architectとして表彰されている。また、各コミュニティの運営にも個人的に関わり、勉強会にてスピーカーや参加をしている。

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