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講師力向上!最後のチャンスで国際資格(CTT+)に挑戦

入社して8年目、様々な業務をしてきましたが、一貫して続けているのは講師業務です。

トレノケートの講師はAIやクラウド、セキュリティといった最新技術からプログラミングやネットワーク、ビジネススキルなどの分野で受講者に対し講義や実習を提供する職種です。

IT技術講師は、ITの最新動向や技術を常に学び、自分の知識をアップデートしながら、わかりやすく伝える能力が求められます。

そのため、講師は入社後、社内で模擬講義を行い、先輩講師などからレビューを受け、講師品質にお墨付きを頂いた後、デビューします。

私も同様のプロセスを経て講師デビューしたのですが、近年、講義がオンラインになったこともあり、再度自分の技量の過不足を確認したくなりました。

そこでこの機会に講師の国際資格として実績のあるCompTIA CTT+ (Certified Technical Trainer) Virtual Classroom Trainer 試験を受けてみることにしました。

残念ながら、 CTT+ 202310月末で提供が終了してしまいました。しかし合格するとCompTIA CTT+認定者として生涯認定されますので今回は私にとっても最後のチャンスでした。

 

CompTIA CTT+とは

CompTIA CTT+ についてご存じない方に簡単に説明致します。

CompTIA CTT+は、教育やトレーニングの分野で、教える技術や必要とされる知識やスキルを取得していることを証明できるベンダーニュートラルな認定資格の一つです。

CompTIA CTT+は、以下の2つの試験に合格する必要があります。

 

CTT+ Essentials (TK0-201): 教える技術や方法論に関する知識を問う試験(コンピューターベースのテスト(CBT))

90分間で95問の選択問題に答えます。合格点は655点で、最高点は900点です。

CTT+ Classroom Trainer (TK0-202)/CTT+ Virtual Classroom Trainer (TK0-203): 実技試験で、教育やトレーニングの実際の場面でのパフォーマンスを評価する試験です。

自分で作成した教材を使って、教室での講義やオンラインでの講義を実施し、録画したビデオと提出資料をCompTIAに送付し審査を受けます。

合格点は36点で、最高点は48点です。

CTT+ Virtual Classroom Trainer 受験準備とその結果

既に私はCBT試験のTK0-201の合格をしていたので、今回はオンライン講義の実技試験にあたる Virtual Classroom Trainer (TK0-203)の準備、受験をしました。

講義はなるべく多くの方に興味を持って頂く話題が良いと考え、フェイクニュース対策を題材にした教材を作成しました。

つくりはじめるとなかなか大変で、特にITに明るくない方にもわかりやすい表現を心掛け、オンラインでも見やすいようスライドを工夫して約20分間の講義を行えるように仕上げました。

スライドを作成した後、何回か社内外の方向けに講義を行い、受講頂いた方からのフィードバックをもとに改善しました。また、録画データを自分でも確認し、声や表情、動きをセルフチェックしました。

こうしたチェックは今まで気づいていなかった悪癖や課題がわかり、大変有意義なものでした。

最後に録画の中からもっとも出来がよいと思われた動画と提出資料を提出し、無事合格することが出来ました。

現役講師の立場としては、絶対に不合格になるわけにはいかないといったプレッシャーがありましたが、合格の連絡メールが来た時は素直に嬉しく感じました。

CompTIA からの CTT+ の提供は終了してしまいましたが、CompTIA にはこれまで講師認定資格を提供頂き、講師品質の向上に寄与頂いたことを改めて感謝致します。

本当に有難うございました。

 

講師を目指す方はどうすればいい?
「トレイン・ザ・トレーナー」がある!

これから講師を目指す方にとって、どのようなスキルアップを行うべきか悩みどころです。

トレノケートでは研修講師を目指す方向けの養成講座「トレイン・ザ・トレーナー」を提供しています。

「トレイン・ザ・トレーナー」は4日間で研修講師として必要なスキルやノウハウを学ぶコースで、成人学習の原理原則、研修の企画・設計・実施・評価の方法、研修講師のコミュニケーションスキル、研修講師のフィードバックスキル、アクションプランなど、研修講師が陥りがちな課題をひとつひとつ理解していきます。

「トレイン・ザ・トレーナー」はマイクロソフト認定トレーナー(MCT)の前提講習でもあり、MCTを目指す方は勿論、これからはじめて研修講師も前提知識は不要で受講頂けますので、リスキリングとして受講を検討してみてはいかがでしょうか?

202312月現在、CompTIA CTT+ 認定資格は MCTの前提資格から外れてしまったため、「トレイン・ザ・トレーナー」受講がMCTを目指す方にはお勧めです。

 

トレイン・ザ・トレーナー ~研修講師養成講座~

MCT プログラムへの登録の要件(外部リンク)

 

おわりに

今回はCTT+受験記と「トレイン・ザ・トレーナー」をご紹介致しました。年が変わるこの時期に来年の目標を立てる際の参考になれば幸いです。

井田 潤(いだ じゅん)

トレノケート株式会社 プロダクト開発室。ISC2 Certified Information Systems Security Professional (CISSP) / EC-Council Certified EC-Council Instructor (CEI) / EC-Council Certified Ethical Hacker (CEH) / CompTIA Certified Technical Trainer (CTT+)他。 通信プロトコルに興味を持ち、ネットワーク系SIerからキャリアをスタート。 外資系セキュリティベンダ等にて数多くのセキュリティ関連プロジェクトに参画後、2016年にグローバルナレッジネットワーク株式会社(現トレノケート株式会社)に入社。新規事業開発、DX、デザイン思考、セキュリティ関連コースの企画・開発、実施などを手掛ける。 一般財団法人日本サイバーセキュリティ人材キャリア支援協会(JTAG財団)企画運営統括委員、日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)教育部会産学連携プロジェクトメンバー 、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)CYNEX アライアンス CYROP ボードメンバー。著書に「ポケットスタディ 情報セキュリティマネジメント 頻出・合格用語 キーワードマップ法 テキスト&問題集258題(秀和システム)」がある。

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