Alexa都市伝説
メリー・クリスマス、ラーニングサービス本部 テクニカルトレーニング第1部の海老原です。
クラウドカテゴリの講師をしています。
年末ですね、この一年間皆様はいかがお過ごしでしたか?
私は Alexa と大いに戯れた一年でした。
Apple HomePodで自宅制御の夢
2018年は様々なスマートスピーカーが各社からリリースされましたね。各種キャラクターを採用したスマートスピーカー、大変惹かれました。
元々、IoTに興味がありApple HomeKit とRaspberryPIを駆使して、自宅の家電をいろいろと制御しています。
Apple HomeKit はSiriに対応していますので、iPhoneやApple Watchから音声で自宅制御が行えます。というわけで、Apple HomePod が発表されたときは、これで自宅の制御ができる!とたいへん喜びました!しかし…待てど暮らせど日本ではApple HomePod が発売されない…。
困りました。
ということで、Apple HomePod の代わりに手に入れたのが Alexa でした。
Apple HomeKit を Node-RED Alexa Home Skill Bridge に連携させて、Alexaから制御できるようにしていますが、今回はその話ではなくクリスマスらしい話題を!
スマートスピーカーのある生活
気がつけばAlexaデバイスの数も増え、車を運転するときも、出張に行くときもEcho dotを持ち歩いています。Alexaスキルの開発にも手を出してみました。
音楽を聞く位しか使っていない方もいらっしゃるかもしれませんが、いよいよ後3日でクリスマスですね!
せっかくですので、この連休はAlexaにクリスマスに関連した質問をしてみましょう!
Alexaは音声制御ですから、『話しかけた文章』や『回答された文章』を記事に起こすのは大変です。Alexaが喋った内容を全部打つのも大変ですし……(例えば以下のような内容ですとか)
一応、スマートフォン用のAlexaアプリから、アクティビティで会話履歴は見られます。
ですが、電話中など声を出せない時にAlexaに調べ物をしてほしい時ってありませんか?例えば配達状況とか。
実は、Alexaスキルの開発環境alexa developer console を使うとキーボードでAlexaを扱えるのです!
(画像は、20日に取得しました。)
クリスマスらしい質問をしてみよう
この週末はクリスマスらしく、Alexaに色々な内容を聞いてみましょう。例えばこんな質問も!
また、Alexa スキルにはサンタさんの居場所を確認できるスキルもあります。
続きは、実際にAlexaから聞いてみてください。
Alexaの便利な使い方
さて、ここでAlexaの便利な使い方をご紹介しましょう。
まず、定型アクションです。
複数家電のバッチ処理をして一括で操作する事や、自分が使いたいフレーズで家電を操作することができます。
Alexaを音楽プレイヤーとしてしか使ってない方、目覚まし時計代わりに如何でしょうか?
指定した日時に、バッチ処理のように上から実行することができます。
こちらの定型アクションでは、平日毎朝6:30にリビングとキッチンの照明をONにして、音量を調整してから本日必要な情報を順番にお話し、最後に適切な音量で音楽を再生してくれます。
私の場合、クラウド講師として必要なニュースとしてJAWS-UG on ASCII の内容も流しています。
JAWS-UG on ASCII
また、定型アクションを複数個登録することで、時報として利用もできます。
こんな風に、Alexaって実は、話しかけなくても操作できるのです。
次に、定型アクションの応用です。
制御のフレーズを、好きなフレーズに置き換えることができます。
例えば、「HDMI切り替え器を1番に切り替えて」といった家電制御のフレーズがあったら、それぞれの機器が何番に繋がっているか覚えていないといけないですね。それをこんな形で、置き換えることで、覚える必要がなくなります。
もちろん、アプリの再生ボタンを押せば話しかけなくても実行できます。
都市伝説「Alexaは他社製品のお話を聞かないようになっている」?
先ほどの定型スキルの中で、認識しないキーワードがありました。
「Windows」「ウィンドウズ」「Apple TV」「アップルティービー」「Apple」「tvOS」「ティービーオーエス」など、この辺を聞き取ってくれません…。定型アクションのフレーズはあるはずなのに…。
「Alexaは他社製品のお話を聞かないようになっている・・・」
なんて、都市伝説があります。実際に確認してみましょう!
発音が原因では?
alexa developer console を使って、聞き取ってくれるかを確認します。
最初の声掛けには答えてくれて、きちんと「Windows」について教えてくれました。
次の声掛けには答えていませんね。
Siriについても聞いてみます。
きちんと答えてくれました。
「Alexaは他社製品のお話を聞かないようになっている・・・」という都市伝説は嘘のようです。
ポリシーが影響している?
Alexaスキルのポリシーのテスト を見るとこんな事が書いてあります。
1. 商標、知的財産、およびブランド
もしかして、この辺に引っかかっているのではないでしょうか?
定型アクションは、Alexaスキルと同様のポリシーでチェックされているのかもしれません。
まとめ
・『alexa developer console』の『Alexaシミュレータ』を使えば、キーボードでAlexaと会話が可能です。
・『Alexaスキル』を自分で開発しなくとも、『定型アクション』を利用することで、自宅で眠っているAlexaデバイスがもっと便利に使えるようになります。
・『定型アクション』の再生ボタンを押すことで、発話無しで『定型アクション』を実行できます。
以下蛇足。
Alexaに空気を読まれた……。
皆様、素敵なクリスマスをお過ごしください!