心の健康(メンタルヘルス)は 上司として欠かせないマネジメントスキル
年齢を重ねるにつれ体力の衰えを感じる機会が増え、新型コロナウィルスがなかなか落ち着かないことも相まって、ここ数年、身体の健康にとても気を遣うようになりました。
しかし、時折ふと思うのです。「心の健康、メンタルヘルスにはあまり気を遣っていないなあ」と。
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心の健康は気づきにくい
人がイキイキと過ごすためには、身体の健康と同じくらい心の健康も重要です。またこの2つは密接に相互作用があります。身体の調子を崩すと心も落ち込みやすくなり、心が疲弊すると身体の調子も悪くなる場合が多いです。
しかし、身体の健康を気にかける人、身体のメンテナンスは入念に行う人が多い一方、心の健康を気にかける人、心のメンテナンスを行っている人は少ないのではないでしょうか。
それは、熱が出た、痛みを感じる等、身体は不調を認識しやすいですが、心の不調は自分で気づきにくいという性質からかもしれません。
職場では上司のサポートが重要
改めてですが、人がイキイキと過ごすためには、身体の健康と心の健康の両方が重要です。いずれかが欠けることで、充実感を得ながら働くことが難しくなるためです。
職場のメンバーの身体と心が健康であれば、職場が活性化し、メンバーのモチベーションが上がり、
高い成果をあげられる可能性が高まります。メンバー自身では気づきにくい心の不調をいち早く察知、対処してもらうためには、まわりの人、特に上司の観察や適切な働きかけが重要です。あわせて、上司自身も心の健康を保つことが重要です。
心の健康(メンタルヘルス)について、正しい認識やかかわり方を知ることは、これからの上司には欠かせないスキルとなってきています。
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特集ページ「新任管理職研修」
都川 信和(みやこがわ のぶかず)
トレノケート株式会社 講師。国家資格キャリアコンサルタント/BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ。SIerにて、システムの開発・運用、データセンター・クラウドサービスの企画・設計、運用コンサルティング、サービス部門・運用部門のマネジメント等、20年間で数多くの現場に幅広い立場で携わってきた経験を持つ。現在は、ビジネススキル研修、ITスキル研修、新入社員研修を担当。 研修では、「受講者の方々が前向きに学ぶことができ、学ぶ意欲を高められるような場づくり」を第一に考え、対話の中で受講者の方が自ら気づき、考えるようなアプローチ、ファシリテーションを得意とする。著書に、トレノケート・田中淳子との共著『ITエンジニアとして生き残るための「対人力」の高め方』(日経BP社)がある。