
問題10:プロジェクトと契約形態の関係性【PMP(R)試験対策問題 一問一答】
トレノケートオリジナルのPMP(R)試験対策問題を一部公開しています。
新傾向問題を踏まえた内容にしていますので、試験対策にぜひご活用ください。
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※この【PMP(R)試験対策問題 一問一答】シリーズは、5問のみの限定公開とさせていただいております。各記事は一定期間を過ぎると非公開になりますので、ご注意ください。
問題
プロジェクトの特徴から、どの契約を採用すべきか、適切な組合せを選択してください。
<契約タイプ>
- A:タイム・アンド・マテリアル契約
- B:経済価格調整付き定額契約
- C:コスト・プラス・インセンティブ・フィー契約
- D:定額インセンティブ・フィー契約
<プロジェクトの特徴>
- a:不動産デベロッパーが土地を取得し、オフィスビルを建設するプロジェクトを進めている。大手建設会社に発注したが、建設資材や人件費の高騰など、プロジェクトに影響を及ぼす外部要因が存在している。
- b:スマートフォン上で稼働するアプリケーションを開発するプロジェクトにおいて、まだプロジェクトの初期段階にあるため、顧客の要望も揺れ動いている状況にあり、作業範囲を明確にすることができない。そのため、その分野に詳しい専門家を雇用することにした。
- c:老朽化した工作機器の入れ替えが完了し、旧機器の設定を、新機器に移し替えるプロジェクトを外部業者に発注した。このプロジェクトにおいては、発注先のサービスメニューで規定された金額を支払えばよいが、上層部は可能な限り早くプロジェクトを完了することで、会社の財務状況にプラスの影響を及ぼすことを強く望んでおり、そのための原資も確保できている。
- d:外部の委託先に新製品のキャンペーンを行うプロジェクトを依頼している。業界内の商慣行として、キャンペーンに要した実費は確実に支払う必要があるが、キャンペーンで期待した効果がもたらされるかは不透明なので、基準となるパフォーマンスを定め、それを超えた場合には、予め合意しておいた比率で、発注者側と受注者側で利益分配することにした。
正解
- A:タイム・アンド・マテリアル契約
-b:スマートフォン上で稼働するアプリケーションを開発するプロジェクトにおいて、まだプロジェクトの初期段階にあるため、顧客の要望も揺れ動いている状況にあり、作業範囲を明確にすることができない。そのため、その分野に詳しい専門家を雇用することにした。
- B:経済価格調整付き定額契約
-a:不動産デベロッパーが土地を取得し、オフィスビルを建設するプロジェクトを進めている。大手建設会社に発注したが、建設資材や人件費の高騰など、プロジェクトに影響を及ぼす外部要因が存在している。
- C:コスト・プラス・インセンティブ・フィー契約
-d:外部の委託先に新製品のキャンペーンを行うプロジェクトを依頼している。業界内の商慣行として、キャンペーンに要した実費は確実に支払う必要があるが、キャンペーンで期待した効果がもたらされるかは不透明なので、基準となるパフォーマンスを定め、それを超えた場合には、予め合意しておいた比率で、発注者側と受注者側で利益分配することにした。
- D:定額インセンティブ・フィー契約
-c:老朽化した工作機器の入れ替えが完了し、旧機器の設定を、新機器に移し替えるプロジェクトを外部業者に発注した。このプロジェクトにおいては、発注先のサービスメニューで規定された金額を支払えばよいが、上層部は可能な限り早くプロジェクトを完了することで、会社の財務状況にプラスの影響を及ぼすことを強く望んでおり、そのための原資も確保できている。
解説
納入者と購入者のどちらからもコントロールが及ばない要因がある場合、両者を保護することを目的として、事前に定義した調整を契約価格に加えることができる特別条項を含む、経済価格調整付き定額契約を採用します。
正確な作業範囲を規定することができない状況で、要員補強、専門家の調達などを行う場合には、タイム・アンド・マテリアル契約を採用します。
作業内容とそれに要する費用が明確であり、選択肢で述べているように「可能な限り早くプロジェクトを完了する」ことを臨むのであれば、そこにインセンティブを設けた定額インセンティブ・フィー契約を採用します。
プロジェクトに要した実費を支払う必要があり、選択肢で述べているように「基準となるパフォーマンス」を定めることが可能であり、また両社でその基準に合意することができるのであれば、実費にインセンティブを加算するコスト・プラス・インセンティブ・フィー契約を採用します。
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