
PMP®取得と現場のPM力のギャップをどう埋める?学びを実務に活かす考え方
PMP®(Project Management Professional)資格の取得を推進している企業の中には、「資格取得はしたものの、実務でどう活かせばよいのかわからない」「学習内容と自社のプロジェクト現場にギャップを感じる」といった課題を抱えるケースがあります。
しかし、PMP®の学習は、現場のやり方を否定するためのものではありません。むしろ、プロジェクトマネジャー(PM)としての考え方や判断の引き出しを増やし、複雑な現場でよりよい選択肢を持つための機会とも言えます。
本記事では、PMP®取得と現場のPM力の間にギャップを感じやすい場面を踏まえながら、資格学習を実務に活かすための考え方を整理します。
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目次
PMP®取得をPM育成に活かすうえで感じやすいギャップ
前回
はプロジェクトマネジャーの育成の難しさに関してお伝えしました。その中で、「育成の属人化を抑止する」ために考えて頂きたいことの1つとして、「標準化の推進」を挙げました。
その標準化を推進するための人材育成の一環として、「PMP®資格の取得」を奨励している企業様もいらっしゃるかと思います。しかし残念なことに「PMP®資格を取得したのは良いが、実務では使えない(どう使ったらいいのかわからない)」といった声が多く聞かれるのも事実です。
その標準化を推進するための人材育成の一環として、「PMP®資格の取得」を奨励している企業様もいらっしゃるかと思います。しかし残念なことに「PMP®資格を取得したのは良いが、実務では使えない(どう使ったらいいのかわからない)」といった声が多く聞かれるのも事実です。
▼併せて読みたい記事(第2回コラム)
PMP®の学びと現場のやり方にギャップを感じる場面
PMP®の学習内容と実際のプロジェクト現場との間に、ギャップを感じる方は少なくありません。ここでは、PMP®資格対策講座の中で寄せられた声をもとに、どのような場面でギャップを感じやすいのかを見ていきます。
自社のプロジェクト運営とPMP®で学ぶ内容に違いを感じるケース
まず挙げられるのは、自社で行っているプロジェクト運営と、PMP®で学ぶ考え方との違いに戸惑うケースです。
私はPMP®資格対策講座の実施を担当しているのですが、ある企業様で講座を実施していた時に、受講されていた方から、このような疑問を投げかけられたことがあります。
その方は「うちの会社でやっていることと、資格対策講座で語られていることには相当乖離がある。うちの会社のやり方が間違っているということなのか?」とストレートに投げかけてきました。
その際、私は大まかにこのようにお答えしました。
「決してそのようなことはありません。ただ、PMP®試験の教材は、試験の実施母体である PMI®(Project Management Institute)が様々な事例をもとに作っているので、『そういった考えもあるのか』とご自身の中に落とし込んで頂き、仕事をする上での引き出しを増やして頂きたいのです。」
私はPMP®資格対策講座の実施を担当しているのですが、ある企業様で講座を実施していた時に、受講されていた方から、このような疑問を投げかけられたことがあります。
その方は「うちの会社でやっていることと、資格対策講座で語られていることには相当乖離がある。うちの会社のやり方が間違っているということなのか?」とストレートに投げかけてきました。
その際、私は大まかにこのようにお答えしました。
「決してそのようなことはありません。ただ、PMP®試験の教材は、試験の実施母体である PMI®(Project Management Institute)が様々な事例をもとに作っているので、『そういった考えもあるのか』とご自身の中に落とし込んで頂き、仕事をする上での引き出しを増やして頂きたいのです。」
PMP®試験で問われる状況判断に納得しにくさを感じるケース
もう一つ挙げられるのは、PMP®試験で問われる内容が、単なるツールや技法の知識ではなく、状況判断に関するものが多い点です。
このようなご意見を頂いたこともあります。
「PMP®試験の学習をすることで、様々なツールや技法を知ることができると考えていた。しかし、そういったものよりも、『こういった状況でどうすべきか』といった類の問題が多く、正直がっかりした。」
確かにPMP®試験では、具体的なプロジェクトのシチュエーションを提示した上で、「プロジェクトマネジャーとしてどうすべきか?」といった内容を問う問題が出題されます。
その方は、「実際のプロジェクトの現場は様々に複雑な要素が絡み合っているので、紙面の上で『この選択肢が正解だ』と説明されても、到底納得ができない」というご意見をお持ちだったのだと推察しています。
確かにPMP®試験では、具体的なプロジェクトのシチュエーションを提示した上で、「プロジェクトマネジャーとしてどうすべきか?」といった内容を問う問題が出題されます。
その方は、「実際のプロジェクトの現場は様々に複雑な要素が絡み合っているので、紙面の上で『この選択肢が正解だ』と説明されても、到底納得ができない」というご意見をお持ちだったのだと推察しています。
私もそのご意見はよく分かります。私自身もPMP®の試験勉強をする中で、「それはPMIの理論であって、現場は違う」と反発を感じたこともあります。しかし、これについても、ひとつ前の例と同様に「そういった考え方もあるのか」と、ご自身の中に落とし込んで頂きたいのです。
そのように対応することで、仕事の引き出しが増え、様々な解決策を考えた上で、最善の策を選ぶことができるようになるのではないか、と考えるのです。
そのように対応することで、仕事の引き出しが増え、様々な解決策を考えた上で、最善の策を選ぶことができるようになるのではないか、と考えるのです。
PMP®の学習を現場のPM力につなげるために大切な姿勢
PMP®の学習を現場のPM力につなげるためには、試験に合格するための知識として捉えるだけでなく、自分のプロジェクトや業務に置き換えて考える姿勢が大切です。
「自分なら業務でどう使うか」と考える
私はPMP®試験対策講座を実施する際に、受講される皆様に必ずお伝えしていることがあります。
「分からない概念や、考えたこともないような解決手法、使ったこともないようなツールが出てきたら、『自分なら業務でどう使うか』を考えてみてください」とお伝えしています。
納得できない内容も、仕事の引き出しを増やす機会になる
試験である以上、どうしても納得できないもの(例えば、選択肢Aが正解ということになっているが、何度解説を読んでも自分にはCが正解に思える)が出てくるのは、ある程度は致し方ありません。
しかし、それだけの理由で受験を投げ出してしまったり、学習意欲を失ったりしてしまうのは、あまりにも、もったいないことだと考えます。
そうではなくて「そういった考え方もあるのか、自分のプロジェクトでも使えないか」「このままでは無理だが、ちょっとリバイズすれば使えるのではないか」「即効性はないかもしれないが、これだけ変化の激しい時代なので、いつか使う時が来るかもしれない」というスタンスでいて頂きたいのです。
そういったスタンスでPMP®の資格取得に取り組んで頂くことで、「結果的に記憶への定着も良くなり、合格に近づけることができる」というのはもちろんですが、前述の通り「仕事をする上での引き出しを増やす」こともできるのではないでしょうか。
PMP®の学びを自社のPM育成に活かすには
PMP®の学習内容を現場のPM力につなげるには、個人が学びを実務に置き換えるだけでなく、組織としてどのようなPM人材を育てたいのか、どのような研修や支援が必要なのかを整理することも重要です。
自社に合った育成の進め方を整理したい場合は、トレノケートの専門スタッフが現状を伺いながらご支援することも可能です。
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横山 昇(よこやま のぼる)
トレノケート株式会社 講師。PMI®認定PMP® (Project Management Professional)。大手物流企業の社内SEを皮切りに、大手SIer、ITベンチャー企業数社を経て、現職に至る。 現在は、若手向けのプロジェクト入門コースから、プロジェクトマネジメントの基礎コース、応用コースまで対応。 「楽しくなければ、身につくはずのものも身につかない」をモットーに、日々明るく楽しい研修になるよう心掛けている。 趣味は旅行。「きれいな景色と温泉とトレッキングとローカル線」を求める渋い旅が好き。




