catch-img

三つ子の魂百まで

新入社員研修と言えば、思い出しました。新入社員研修というしっかりした名前のものを受けていないことを。代わりに、新入社員の時にみっちりとOJTしてくださった方の言葉や当時の社訓を思い出したので、それについて少しお話したいと思います。

ものを磨くことは、心を磨くこと

新入社員として、入社した会社には社訓にあたるものがいくつもあり、その内の一つが「ものを磨くことは、心を磨くこと」です。

この言葉通り、その会社では毎日朝礼で社訓を交代で読み合わせをした後に、30~50分くらいかけて、環境整備という活動を行っていました。

環境整備とは、仕事をしやすい状態に身の回りを整理するだけでなく、オフィスを隅から隅まで掃除していくという5S活動です。

※5S:整理・整頓・清潔・清掃・躾


始めのうちは「どうして毎日、掃除ばっかりしているんだろう?」「もうキレイにするところないよ」などと考えてばかりいました。

しかし不思議なもので、半年も続けていると、環境が整っていることが自身にとっての当たり前になっていることに気づきました。


この環境整備は物理的な環境であるオフィスのデスク・椅子・棚などをキレイにしていたのですが、PC内のフォルダも自然と整理するようになっていました。

作業の効率が上がるだけでなく、整理されていることで、とても気持ちよく仕事ができます。

オフィスにしろ、PCにしろ、環境が整備されているのはとても気持ちいいので、今でもできる限り続けています。

 

上司や先輩に言われたことは、先ずやってみる

新入社員の時は、根拠のない自信家でした。
今となっては恥ずかしい話ではありますが、「自分はすごくできる」「こんなことは、カンタンだ」などと思っている節がありました。

何の根拠もありません。


こんな私にとっては非常にやっかいな社訓がありました。
これが、「上司や先輩に言われたことは、先ずやってみる」という社訓です。


根拠ない自信家という姿勢で仕事をしていたので、仕事をしている際に上司や先輩から指摘を受けると「何でそんなこと指摘するんだろう?」「そんなこと全然関係ないじゃないか」と思っていました。言われたことを渋々やっているので、当然やりながらも「こんなことやっても、意味ねぇよ」と思っていました。

浅はかでした。穴があったら入りたいです。


「上司や先輩に言われたことは、先ずやってみる」という裏には、実はこんな意図があったのです。
社会人として経験が豊富な上司や先輩は過去に似たような失敗や苦労をしており、それを踏まえた経験から私がより良くなるためにアドバイスをしている、ということです。

こんな簡単なことにも気づかずに、意固地になっていました。
非常に勉強になりました。


今は、上司や先輩だけでなく、自身の専門領域でないことについては、素直に話が聞けるようになった気がします。

 

“憶える” のではなく ”理解” する

当時、非常にプログラミングが苦手でした。(今、得意という訳ではありません…… )
Webデザイナーとして仕事を始めたこともあり、多少のプログラムを組むことはありましたが、少し複雑になるとすぐにお手上げでした。


「変数?関数?オブジェクトって何?」と、頭の中が?マークで一杯です。
その様子を見ていた上司から頂いたアドバイスが「”憶える” のではなく “理解” する」でした。

その言葉の意味さえも理解できない状態でしたが、少しずつ言っている意味が分かってきました。

具体的には、分解していくことでした。
「Aが、XXXになっているから、AとBとがつながるのか。AとBがつながると、Cが▼▼になって、結果、●●ができるようになるのか」
といった具合に、細かく分解することでした。

繰り返していくことで、言葉を単に丸暗記をするのではなく、「どのような仕組みや関連性があるのか、なぜそれが必要なのか、それがあるとどう便利になるのか」などを意識していくことで、“憶える”ではなく“理解”するということができるようになってきた気がします。

今もこの言葉は大切にしています。


私自身は理解できているか・できていないかを、このように測ります。
それは、「自分の言葉で説明できるか」です。

自分の言葉で人に説明できると、理解できている証だと思います。一方で、曖昧に理解していると、人に説明しようとした時に、途中で詰まったり、曖昧になったりします。

一つの目安ではありますが、よかったら、自分がどれだけ理解できているかの判断基準として「自分の言葉で説明できるか」を活用してみてください。

 

三つ子の魂百まで

・ものを磨くことは心を磨くこと
・上司や先輩に言われたことは、先ずやってみる
・“憶える” のではなく “理解” する

どれも新入社員の頃に教わって、今も実践していることです。
社会人になって20年以上経ちますが、今も大切なことだと思います。


​​​​​​​今年も新入社員研修を担当させて頂きますが、三つ子の魂百までとはいかずとも、新入社員の皆さんにとって少しでもお役に立てるような時間にしたいと思います。

 

トレノケートの新入社員研修

社会人へのマインドシフトを促すビジネス研修、ITエンジニアの素地を作るIT研修を提供しています。知識の修得だけでなく現場力を養成する実践的な研修を行います。

トレノケートの新入社員研修 詳細はこちらから

 

トレノケート公式ブログ 編集部

人材育成・スキルアップに役立つ情報をお届けします。

無料ダウンロード

オススメコンテンツ

オススメ記事

AWS プロジェクトマネジメント PMP 人材育成 田中淳子 Microsoft ビジネススキル PMBOKⓇ IT資格 ITスキル 山下光洋 人材育成応援ラジオ クラウド AMA コミュニケーション Azure 人材開発用語集 PMBOK®ガイド入門 新入社員 横山哲也 AWS認定トレーニング DX re:Invent セキュリティ AI(人工知能) PMP試験問題に挑戦 Cisco PMBOKⓇガイド 第6版 イベント・セミナー 試験体験記 キャリア PMBOK®ガイド第6版の変更点 人材開発 CCIE CCNA 生成AI 研修 AI人材 DX人材育成 IT人材 スキルアップ テレワーク ネットワーク リモートワーク 人材トレンド GCP PMP(R)試験問題 第6版対応 PMP合格体験記 Windows Server voicy リーダーシップ AWS_Q&A Active Directory IT資格解説 アセスメント デジタルビジネス ヒューマンスキル 人気コースランキング 大喜利 部下の育成 PMの心得 reinvent2023 グローバル人材 リスキリング 新入社員研修といえば IoT OJT reinvent2022 プログラミング 1on1 AWS_DiscoveryDay CCNP Security Windows PowerShell クリエイティビティ コーチング AWSトレーニングイベント Google Cloud ITインフラ ITエンジニア PMP試験対策一問一答 ダイバーシティ プロジェクト プロトタイプビルダー 試験対策問題 GCP無料セミナー Google Cloud Platform G検定 Linux Power Platform oVice アワード クリティカルシンキング サンプル問題 ステークホルダー ディープラーニング リーダー ワーケーション 女性活躍 新入社員研修