とある新人インストラクターの修行の日々
はじめまして。ラーニングサービス本部テクニカルトレーニング第1部に2019年11月にジョインした髙山です。髙は、はしごです。いまは、AWS の公認インストラクターとしてデビューするべく日々精進しています。
趣味は釣りと料理です。頭を空にしたいときには、何も考えずにキャベツの千切りをひたすら切っていたり、包丁研いでいたりします。
↑ひたすら切ったキャベツ
さて、入社して1ヶ月半ほど経ったところで、入社エントリーを書いてみます。どうぞよろしくおねがいします。
目次[非表示]
- 1. トレノケートに来るまでのたかやま
- 2. なぜ IT インストラクターに?
- 3. ただいま、インストラクター修行中
- 3.1. トレーナー育成講座を受講する
- 3.2. 自分の担当分野のコースを受講する
- 3.3. レビューを受ける
- 3.4. AWS認定講師になるために
- 4. これからのたかやま
- 5. 合わせて読みたい
- 6. インストラクター大募集中
トレノケートに来るまでのたかやま
前職では、Movable Typeというコンテンツ管理システム (CMS) のプロダクトマネージャー兼リードエンジニアをやっていて、日々コードを書いたり、仕様を考えたり、ユーザーコミュニティでワイワイしたり、全国津々浦々のイベントにてプレゼンしたり、ハンズオンをやったりの日々でした。バリバリのソフトウェアエンジニアですが、実はもともと IT 業界にいたわけではなく、社会人デビューは飲食業界でした。
19歳のころ、池袋のとある喫茶店でアルバイトをしていたときに、当時の店長に「社員になっちゃえよ」と言われたこともあり、大手ドリンクメーカー系で飲食店を幅広く展開している会社に中途入社をしたのが社会人のスタートでした。はい。デビューからして中途入社です。
その後、ふとしたときに「プログラミングをしたいという夢はどうした?」と我に返り、自前でノートPCとVisual C++、Visual Basic (当時はまだ箱で売っていて、大量のフロッピーでインストールしていた)を購入して独学で学びつつ IT 業界の門を叩いたのでした。
IT 業界に飛び込んでからは、ベンチャー系の SIer をいくつか渡り歩いて今に至っています。それなりにいろいろと波乱万丈です。
なぜ IT インストラクターに?
喫茶店のにいちゃんからソフトウェアエンジニアになるというクラスチェンジを経験しているので、ソフトウェアエンジニアから IT インストラクターへのクラスチェンジも一大決心的なものは特になかったりします。今回の転職活動で最初からインストラクターを目指していたわけではありませんでした(エンジニアかプロダクト関係の仕事で探していましたし)。
そんなある日、とあるエージェントの方から、「AWS関連のお仕事がありますが、興味はありますか?」というお話をいただいたのが、トレノケートとの出会いでした。
トレノケートでの面談の中でお話を伺っているうちに、AWSのインストラクターは、受講者の方々に「AWS とはなんぞや」を教えるだけではなく、AWS を使うメリットや、面白いことができるということを伝えられるお仕事であること。そして、常に最新情報を追いかけ続けることができる、ということに気が付きました。もちろん、AWS 以外のクラウドのコースも弊社では取り扱っていますが、同じことが言えると思います。
ただいま、インストラクター修行中
さて、入社してからはインストラクターとしてデビューするための修行の日々です。
トレーナー育成講座を受講する
まず、トレイン・ザ・トレーナーという弊社のトレーナー育成講座を受講します。人前で話す経験はこれまでもありましたが、インストラクターはただ話すのではなく理解してもらうように伝える必要があります。このコースはそのための技術について学べるので非常にいい経験になります。
そして、自分のプレゼンをビデオに撮り後から振り返ってみます。これは、正直恥ずかしくてしんどいのですが、プレゼン中には気が付かなかった自分自身の「クセ」が丸わかりになります。
自分の担当分野のコースを受講する
その後は、自身が担当することになるコース を実際に受講します。受講中は、講義の内容はもとより、講師がどのように伝えているのかを学びながら、「自分ならどのように伝えられるのか」を考えながら聞きます。また、受講者の視点でコース雰囲気を肌で感じることができます。
僕の場合は、以下のコースの受講をしました。
●AWS Technical Essentials 1 ~ Amazon Web Services 機能概要 ~ (※)
●AWS Technical Essentials 2 ~Amazon Web Services 演習ワークショップ~ (※)
※2021年4月より、両コースはそれぞれ「AWS Cloud Practitioner Essentials」、「AWS Practical Startup Workshop」に変更となりました。
レビューを受ける
ここまで来たら、あとは自分なりに考えたシナリオを元に「小レビュー」と呼ばれる30分程度のプレゼン演習を何度も行ないながら、諸先輩方からフィードバックをいただく日々です。良いところ、もっと良くなるところ、気をつけたほうがいいところを的確にフィードバックしてもらいます。AWS の各サービスについて使い慣れているからこそ気にしていなかった点などもしっかり意識して伝えるように心掛けます。また、第三者の作ったテキストで話をするので、「話すべきポイントは何か」「話さなくてよいポイントは何か」といったところも注意しながら取り組みます(多くの場合、書いてある内容を読んでいて話し過ぎたりする……)。
AWS認定講師になるために
さて、AWSの認定講師になるためには、2つの試練が待っています。ひとつは、AWS 認定の「ソリューションアーキテクト-アソシエイト」の取得です。この資格は2013年頃から色々と AWS のサービスを触っていたのと、事前に関連コースを受講していたこともあり無事に取得できました。
ふたつ目は、AWS の定める認定プロセスに従って各プロセスに取り組むことです。具体的なプロセスについては書けませんが、AWS の方にレビューをしていただき AWS に限らない IT 知識全般の質問に答えることや、実際に担当するコースのテキストを深いところまで読み込んでいきます。Architecting on AWS は、3日間のコースでテキスト量が多く読み応えがあります。
また、認定プロセスの中にはグローバル共通のプロセスというものがあり、英語でのやり取りがあったり、視聴が必要な講義ビデオが英語であったりします。IT と英語は切っても切れない関係ですね。
これからのたかやま
まだ修行中の身ですが、今後は AWS の残りの認定プロセスに取り組みつつ、「大レビュー」と呼ばれるトレノケート社内での大型リハーサルを行う予定です(大レビューとは、講師デビュー前に講師のみならず他部門の方にも参加していただくレビュー大会のことです)。そのすべてをクリアして、一日も早くインストラクターとして活躍できるように頑張ります。来年の re:Invent は行ってみたいなあと思っています。
そしていま、この記事を読んで「インストラクター、ちょっと面白いかも?」と思った方は是非一緒にやってみませんか?
講師デビューまでのお話はWantedlyにまとまった記事があります。併せてお読みください。
未経験からITインストラクターになるには?~インストラクターデビューへの道のり~(外部リンク)