
人材育成担当者のためのeラーニング選び方ガイド:コンテンツとサービスの2軸で考える
社員の自律的な学びを支援する手段として、eラーニングの導入を検討する企業が増えています。この時、選び方が分からないままだと、「とりあえずコース数が多いもの」や「コストが安かったから」といった理由だけで決めてしまいがちです。しかし、自社の目的や対象者との整合性や、導入後の社内定着も合わせて考慮しておかないと、「導入しても学習が進まない」「期待した効果が得られない」といった結果につながりかねません。
本記事では、法人向けeラーニング導入を検討中の人材育成担当者向けに、学習内容とサービス面の2軸から選定ポイントを解説します。目的に合った選び方で、費用対効果の最大化を目指します。
eラーニング選定の2つの軸
eラーニングの導入を検討する際には、次の2つの軸で評価・選定を行いましょう。
- コンテンツ面 (目的に合った内容が揃っているか)
- サービス面 (学習・管理が継続しやすいか)
1. コンテンツ面のチェックポイント:学習内容や最新性、信頼性
1つ目は、当然のことではありますが、「学習内容」です。集合研修と同様に、対象となる社員の育成目標とカリキュラムに整合性がある必要があります。同じ分野のeラーニングでも、想定する対象者や難易度、学習範囲が異なるため、学習者の現在のレベルや達成したい方向性と合っているeラーニングを選ぶことが重要です。特にITなど、専門的かつ変化が速い分野では、コンテンツの更新頻度や監修体制もチェックしておきたいポイントの1つです。
また、企業での導入の場合は、対象者が多岐にわたります。社内ニーズの高い分野や必要なレベルのeラーニングが含まれているかを確認しましょう。
さらに、eラーニングは動画視聴がメインとなるものが多いですので、演習や小テストなど、学習者が能動的に学ぶことができる工夫や仕掛けのあるコンテンツであると、学習効率が上がり実務にもつながりやすいためベターです。
2. サービス面のチェックポイント:学び続けやすい仕組みかどうか
良い教材が揃っていても、社員が継続して学習できなければせっかく導入したeラーニングも有効活用されません。学習者と管理する立場の人、両方にとって「続けやすい仕組み」が備わっているかを確認しましょう。
まず学習者にとっては、学習プラットフォームの操作性が重要です。直感的に使えるUI(ユーザーインターフェース)や学習開始までのステップが短く簡単である方が学習へのハードルは下がります。また、PCだけでなくスマートフォンやタブレットなど多様な機器で利用できると、スキマ時間に取り組みやすくなります。
管理者にとっての使いやすさも同じくらい重要です。社員の受講状況など学習の進捗を管理できる仕組みはマストと言えるでしょう。進捗状況を可視化することは、学習者にとっても利便性となります。そのほか、受講者数や利用期間に応じた柔軟なプランがあるか、契約や運用に大きな手間がかからないか、導入後のサポート体制があるかも確認しておきたいところです。
まとめ
このように、成果につながるeラーニングを選ぶ際は、「目的に合った内容が揃っているか」のコンテンツ面、「社員が学び続けやすく、管理もしやすい仕組みかどうか」のサービス面の2軸で評価・検討することが重要です。
自社の学習目標や戦略にマッチした選定ができれば、eラーニングの費用対効果を高めることにつながります。
- 各コースのカリキュラムは、対象とする職種・レベルに合っているか
- 提供分野の幅と深さは、自社の目的をカバーできるか
- 最新の情報が提供されているか
- 監修や制作を信頼できる専門家が行っているか
- 効果的な学習を促す工夫が盛り込まれているか
- UIの操作性が高く、学習を妨げないか
- PC・スマホ・タブレットなど、複数の学習スタイルに対応しているか
- 学習状況の管理・可視化ができるか
- 料金体系は柔軟に対応してもらえるか
- 導入後、運用負荷を低くすることができるか
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