【PMP®試験問題に挑戦!】問題106:品質マネジメント
【PMP®試験問題に挑戦!】はPMBOK®Guide第5版、2013年1月1日に出版された試験内容に対応しています。 |
【PMP®試験問題に挑戦!】では、[ASP]PMP(R)試験対策問題集から毎回1問をご紹介します。
問題
あなたの所属する組織では、様々なプロジェクトを実施しています。それぞれのプロジェクトで品質マネジメントに取組んでいるのですが、多くのプロジェクトで十分な品質が実現できていません。
次の活動は、既に実行しています。
- 品質を向上させるためのメンバーのスキルアップを図るトレーニングを実施する
- 品質確保のために必要な作業時間を確保する
- 作業手順の計画や設計などの上流の工程にコストや時間を割く
しかし、プロジェクト・マネジャーとプロジェクト・スポンサー、プロジェクト・メンバー、作業委託先などとの間で、試験項目数や不具合の発生数の評価を巡って論争が起きており、結果として品質が不十分な事態となっています。
品質マネジメントのどんな点が不足しているのでしょうか。最適なものを1つ選びなさい。
A. 品質マネジメント責任者の選定と合意
B. 検査より予防という品質マネジメントの基本理念の周知徹底
C. QC七つ道具の活用
D. 品質基準の策定と合意
正解
D. 品質基準の策定と合意
解説
「試験項目数や不具合の発生数の評価を巡って論争が起きている」ということは、「品質基準の策定と合意」ができていないということを意味します。プロジェクトでどんな品質を目指すのかを内容とする「品質基準」あるいは品質目標が不明確なままでは、どんな取組みをしても、十分な成果を得ることは期待できません。
また、問題文中の1~3も品質マネジメントにとっての重要事項です。合わせて覚えておくとPMP®受験対策として有効です。
< PMBOK®Guide第5版第8章参照>
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中村 正明(なかむら まさあき)
トレノケート株式会社 / ラーニングサービス本部