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AZ-103 Microsoft Azure Administrator 合格のための方法序説

マイクロソフト認定プロフェッショナル(MCP)資格試験「AZ-103 Microsoft Azure Administrator」は、過去のMCP試験に比べて最大級の難易度とされています。

実際に受験した経験を元に、何が難しいのかを説明し、合格可能性を上げる方法についての序説を披露します。


目次[非表示]

  1. 1.この世でもっとも公平に分け与えられているもの
  2. 2.AZ-103の何が難しいのか
  3. 3.出題傾向と対策 その1:基礎力
  4. 4.出題傾向と対策 その2:応用力
  5. 5.出題傾向と対策 その3:実践力
  6. 6.ラボ試験のために覚えておきたいこと
  7. 7.ラボ試験の準備
  8. 8.結果発表
  9. 9.合格のための方法序説
  10. 10.NEW! オンラインでもご受講できます!(2020年4月7日追記)
  11. 11.合わせて読みたい:Microsoft Azure「新資格」関連記事
    1. 11.1.▼Microsoft Azure「新資格」についてまとめました
    2. 11.2.▼トレノケートのMicrosoft Azureトレーニング



この世でもっとも公平に分け与えられているもの


フランスの哲学者・数学者ルネ・デカルト(1596-1650)は、著書『方法序説』の冒頭で「良識はこの世でもっとも公平に分け与えられているものである」と書いた(谷川多佳子訳)。

ここでの「良識(bon sense)」は、理性とほぼ同じ意味を持つ。理性を持っていれば、普遍的な真実にたどり着く。

MCP試験「AZ-103 Microsoft Azure Administrator」は難しい試験だが、理性を持って知識を習得し、応用力を付け、操作スキルを身に付ければ合格できる。

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AZ-103の何が難しいのか


過去に50を超えるMCP試験を受けてきたが、AZ-103はもっとも難しい試験だと言える。実際に出題される問題の種類を見ていただれば分かるだろう。

  • Azureに関する知識を問う基礎力
  • Azureの機能をどのように使うかという応用力
  • Azureの操作を実際に行う実践力

基本的な知識があれば、基礎力はカバーできる。しかし、各機能をどのように使うかを学ぶのは難しいし、「ラボ試験」はさらに難しい。

ラボ試験では実際にAzureの管理画面が表示され、提示されたアカウント情報でアクセスし、指示に従って操作を行う

たとえば「与えられた仮想ネットワークに、99.95%の可用性を実現する仮想マシンを作りなさい」という具合である。

では、これら3つの種類について、もう少し詳しく見ていこう。


出題傾向と対策 その1:基礎力


基礎力を問う問題はそれほど難しくない。妙なひねりもないので、素直に回答すればよい。マイクロソフト認定トレーニング「Microsoft Azure Administrator (AZ-103T00)」 のテキストを読めば十分だろう。


試験はいくつかのセクションに分かれており、セクション内では回答をあとで見直すこともできる一部、後戻りできないものもあるが、それは以下のような問題が続く場合である。

Q1: 「トレノケート」の旧社名は「クインテグラル」である(YesまたはNoで回答)
Q2: 「トレノケート」の旧社名は「グローバルナレッジネットワーク」である(YesまたはNoで回答)

このような場合、Q2を見た後Q1に戻ることはできない

以下のような1問にすれば良いと思うのだが、1つずつ正誤を判定する方が正確な知識を判定できるのだろうか。

Q:「トレノケート」の旧社名として正しいものを選びなさい

  1. クインテグラル
  2. クリスク
  3. グローバルナレッジネットワーク
  4. TLS Learning


(ちなみに正解は3)


出題傾向と対策 その2:応用力


難しくなるのは応用力を要求する問題からである。

Azureの各機能の実際の使い方や、実環境での注意点をマニュアルだけで知るのは難しい。

マイクロソフト認定トレーニング「Microsoft Azure Administrator (AZ-103T00)」  のテキストには書いてあるのだが、機能紹介に埋もれてしまい、印象に残りにくいかもしれない。

認定トレーニングで、講師が強調する部分は必ずチェックしておきたい

ただし、MCP試験の問題は随時入れ替わるので、担当講師が試験問題のすべてを知っているわけではない。仮に問題を知っていても、その情報を漏らすことは絶対にない。

テキストに含まれるすべての機能の応用例を詳しく話す時間もない。受講者の興味や要求に合わせて取捨選択しながら講義を行う。マイクロソフトが出しているトレーナー向けガイドにも「受講者にあわせて話を変えろ、そうでないと講義が終わらない」と書いてある。

日常的にAzureと接する機会がない場合は、技術コミュニティなどで「生きた情報」に触れたいところである。

実際の試験では、最初に状況設定(ケース)があり、そのケースを前提とした複数の問題が続く。ケース内での回答の見直しは可能だが、1つのケースの回答を完了すると元には戻れない

1つのケースに含まれるすべての問題が完了すると、見直しの有無を確認してからケースを終了させる。その後はケースに戻れない。間違えて次に進んでしまうことはないと思うが十分注意したい。


出題傾向と対策 その3:実践力


もっとも難しいのが、実践力を調べる「ラボ試験」である。

最初に、Azureのアカウント情報が提示されるので、その通りにユーザー名とパスワードを入力してサインインするところからスタートする。

サインインを含め、時間のかかる操作を行っても試験時間はそのまま経過して、タイマーは停止しない。Azureのリソースは、削除するのに長い時間がかかるものもあるので、試行錯誤せず、1回で完了したいところである。

途中まで構成したものをリセットして最初からやり直す機能があるかどうかは確認していない(気付かなかった)。おそらく存在しないのではないかと思う。

基本的には指示通りに構成していくのだが、詳細な手順が書いてあるはずがない。また、一部のリソースは作成済みなので、それをうまく使う必要がある。たとえば、作成済みのリソースグループや仮想ネットワークを使って仮想マシンを構成する。

条件を満たさない操作はエラーになることもあるし、ならないこともある

たとえば、指定された仮想ネットワークを使うことはできるが、新規に仮想ネットワークを作成するとエラーになる場合がある。また、新規に仮想ネットワーク作れる場合もある。このあたりは問題によって違う。

ときには、指示通りに構成するための条件を満たさない環境が用意されている場合もある

当然、条件を満たすように設定を変更してから構成する必要がある。たとえば仮想マシンの構成を変更するのに割り当て解除が必要な場合がある。

また、「コマンドで実装しろ」という制約が含まれている場合もある

コマンドという指示があるのにGUI操作をしたらどうなるかは分からない。おそらく部分点はあると思うのだが、採点基準は公開されていない。


ラボ試験のために覚えておきたいこと


ラボ試験は本物のAzureを使っているためインターネットに接続されているが、管理ポータル以外の利用は禁止されているようだ。解答の検索はもちろん、ヘルプも参照できない。

閉口したのは、ラボ環境が英語キーボードになっていることだ。Azureのサインインパスワードには記号が含まれるので、最初からつまずく可能性もある。

私は、PowerShellで $vms = GetAzVM のように入力したかったのに、=が打てないという事態になってしまった(だいたいは覚えているので試行錯誤して何とかなった)。

以下の記号はひんぱんに使う上、英語と日本語でキーの位置が違うので特に注意したい。

  • "" (ダブルクォート)
  • ' (シングルクォート)
  • = (イコール)
  • @ (アットマーク)
  • () (括弧)

その他の記号も、だいたいでもいいので英語キーボード配列を覚えておきたい。

また、回答中に作成したリソース名は試験中に利用可能なメモ用紙(多くはホワイトボード)に転記しておいた方がよい。

操作の途中で、自分が作ったリソースなのか、試験環境に元からあるリソースなのか分からなくて困ったことがあった。作成すべきリソース名は問題に含まれるが、見返すのはかなり面倒である。


ラボ試験の準備


普段からAzureを利用していても、日常的に使う機能は限られている。

試験範囲を網羅するには、マイクロソフト認定トレーニング「Microsoft Azure Administrator (AZ-103T00)」 に含まれる演習を一通りこなしておきたい。

演習ガイドはテキストとは別に以下のサイトで一般公開されているが、英語版のみである。

そこで、トレノケートでは独自に翻訳した日本語手順を配布し、日本語環境で演習を行っている。

ラボ試験も日本語環境で行われるので、試験準備にも役立つだろう。

Microsoft社のページにジャンプします。


AZ-103-MicrosoftAzureAdministrator
https://microsoftlearning.github.io/AZ-103-MicrosoftAzureAdministrator/


MicrosoftLearning/AZ-103-MicrosoftAzureAdministrator
https://github.com/MicrosoftLearning/AZ-103-MicrosoftAzureAdministrator


結果発表


ラボ試験の採点は、Azureの操作ログから行うようだが、その場では判定されない。その結果、試験の合否判定もその場ではできない。試験終了時の画面には「結果は後日」というメッセージが表示される。

AZ-103は1科目の合格で「Azure 管理者アソシエイツ」 資格 (図1)として認定され、合格するとメールが送られてくるはずである。ただし、メールの文面に試験得点は含まれない


(図1) AZ-103に合格すると「Azure Administrator Assosiate」として認定される。


数日してもメールが送られてこない場合は試験実施業者であるピアソンVUE社のサイト で、試験の得点とともに確認する。(図2)

(図2)試験結果は、後日ピアソンVUEのサイトから各自でダウンロードする。



合格のための方法序説


このようにAZ-103試験は、知識力、応用力、実践力のすべてが要求される難しい試験である。しかし、出題の意図は正しく伝わったし、実際に使わないような特殊な機能も含まれなかった。しばしば指摘される翻訳品質も気になるところはなかった。

普段からマイクロソフトのドキュメントに慣れていれば戸惑うことはないだろう。難しい試験ではあるが、悪い試験ではない。Azureの管理を担当する人にはぜひお勧めしたい

合格のためにはマイクロソフト認定トレーニング「Microsoft Azure Administrator (AZ-103T00)」の受講を強くお勧めする。テキストで基礎知識を習得し、講師から応用力を学び、演習で実践力を身に付けることができる


デカルトは、大量の本を読んだがそれでも満足できず旅に出た。「書を捨てて旅に出よう」というわけだ(寺山修司がこれを知っていたかどうかは分からない)。一方で、経験だけに依存する危険性も指摘している。

知識と経験はどちらも重要である。テキストを読み、講師と対話し、演習を通して深く学べるマイクロソフト認定トレーニングは、理想的な学習プログラムである。「結局宣伝か」と言われそうだが、その通り宣伝である。企業のブログだから当然である。


NEW! オンラインでもご受講できます!(2020年4月7日追記)

COVID-19の影響で外出が制限される中、ご受講を断念していらっしゃる方も多いと思います。トレノケートでは、オンラインで受講いただける環境を整備しております。

下記のコースは、オンラインでご受講できる日程が公開されています。ぜひご受講をご検討ください。会場名が「オンラインLive」または「教室Live配信」になっている日程にお申込みいただくと、オンラインでご受講できます。

Microsoft Azure Administrator (AZ-103T00)

ご受講に必要な環境など、オンラインLiveトレーニングの詳細はこちらをご覧ください。


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▼トレノケートのMicrosoft Azureトレーニング

Microsoft Azureエンジニアを早期に育成するトレーニングです。


横山 哲也(よこやま てつや)

横山 哲也(よこやま てつや)

トレノケート株式会社 講師。Microsoft Certified Trainer/Microsoft Certified: Azure Solutions Architect Expert/Microsoft Certified: Azure Administrator Associate/ Microsoft Certified: Azure Fundamentals/Microsoft MVP: Cloud and Datacenter Management(2003年-2018年)/EXIN Cloud Computing Foundation/ AWS 認定クラウドプラクティショナー。1994年から現在まで、Windows Serverの全てのバージョンでコースを担当。2005年からはサーバー仮想化、2014年からMicrosoft Azure関連コースを担当。現在は、AzureとWindows Server 2016を中心に教育コースを実施しているほか、新規コースの企画・開発も担当している。趣味は写真、好きなサービスは「Active Directoryドメインサービス」、好きなアイドルは「まなみのりさ」。

   

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