情報セキュリティに関わる人材のスキル可視化
「情報セキュリティ人材に対するスキルの可視化を行うためのガイドライン」をご存知でしょうか?文字通り、セキュリティ業務に必要とされるスキルの可視化を行うガイドラインで、2019年2月にβ版が発表されました。私たちトレノケートも執筆に携っています。
情報セキュリティ人材に対するスキルの可視化を行うためのガイドライン(β版)とは
ガイドラインの作成は、特定非営利活動法人 日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)の中の、情報セキュリティ教育事業者連絡会(ISEPA:代表 持田啓司氏)内のワーキンググループ活動として行われました。
トレノケートは、JNSAに2018年から加入しています。
目的:
必要とされるセキュリティ業務への適材適所の配置・調達、育成に役立つこと
セキュリティ業務に携わる人材の地位向上への寄与
特長:
セキュリティ業務をメインで携わる人に加え、セキュリティ人材とはいわれない部門の人材も対象としている点
以下の図に示された範囲が評価の対象となる要素ですが、今回のβ版では赤枠内を対象としています。赤枠外の要素も欠かせないことから、今後も継続検討をしていく予定です。
※NSF2019資料より抜粋
どんなアウトプットを得られるの?
業務経験(内容と年数)、保持資格を入力するとテクニカルスキルの評価点に換算し、代表的なセキュリティ関連業務とのマッチ度が表示されます。
ロール毎に理想とするテクニカルスキルのバランスと記入した方のテクニカルスキルがレーダーチャートで確認できます。
不足スキルの学習など今後のスキルアップ計画や特定ロールでの適材適所に向けて社内人材の把握と育成に活用することができます。
※NSF2019資料より抜粋
スキル可視化のトライアル募集!
今回のβ版の検証を行い、初版に向けて精度を高めるためにトライアル実施中です。
β版は無料にてご利用いただけますので、沢山の方のご参加・ご意見をお待ちしています!
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スキル診断トライアルのサイトにアクセス
https://www.jnsa.org/isepa/outputs/research.html - 手順を確認
- 入力フォームをダウンロードし、データ入力
- JTAG事務局へメール送信
- JTAG事務局から報告書返送
- 結果について感想などフィードバック
今後の活動
2019年4月末頃の初版リリースにむけて活動していきます。可視化後の育成プランの連携や
スキルの可視化を制度化し、円滑に運営するための施策も模索していく予定です。