
【育成担当も必見】新卒・第二新卒のITエンジニアが「辞めたい」と思う前にすべきこと
IT業界に足を踏み入れた新入社員や若手ITエンジニアの多くが、配属後に直面するのは「学んできた知識」と「現場で求められるスキル」との大きなギャップです。入社前の研修や自己学習で基礎知識を身につけても、実際の現場では業務スピード、プロジェクト内で必要とされる固有のスキル、周囲との協働、そして即戦力としての対応力が求められ、不安を抱く方も少なくありません。
ある調査によると、新卒ITエンジニアの3年以内の離職率は30%を超え、その理由の多くは「スキルが身につかない」「成長を実感できない」といったものです。若手ITエンジニアが抱えるこれらの不安は、やがて早期離職や組織全体のパフォーマンス低下につながります。
本記事では、新卒・第二新卒などの若手ITエンジニアが現場で直面する課題を深く掘り下げ、その不安を解消し、自信を持って業務に取り組むための実践的トレーニングについて解説します。
新卒・第二新卒エンジニアが直面する3つの壁
新入社員研修・新人研修をしっかり受講したものの実際の配属先・現場でつまずいてしまう若手ITエンジニアは少なくありません。その原因は大きく分けて3つあるといえるでしょう。
1. 知識と現場スキルのギャップ
大学や入社後の研修で学んだ基礎知識と、実際の現場で必要とされるスキルに隔たりがある。
- 「コマンドは覚えたけれど、トラブル対応になると手が止まってしまう」
- 「学んだことと現場のシステム環境が違い、どう応用すればいいかわからない」
こうした声は、若手が抱える共通の悩みです。特に「トラブルシューティング」「システム構築の手順」「セキュリティ運用」といった、現場特有の実務は経験を通してしか身につきません。座学だけでは対応できない「生きた知識」が求められるのです。
2. 先輩・周囲との差に生じる焦り
配属直後は、周囲の先輩エンジニアが当たり前のように使いこなすツールや手順に圧倒されることも多いです。
- 「周囲の先輩が速すぎて、自分だけついていけない」
- 「自分だけが理解できていない、作業が遅い」
特に現場に自社の先輩社員がいない・少ないようなケースは周りに頼ることができず、こうした劣等感からモチベーションが下がってしまい孤立してしまうケースもあります。
新卒のITエンジニアにとって最初の現場・配属先に不安はつきもの。そこで”社会人になり一生懸命学んだ知識を生かすことができなかった”とあっては「この仕事は自分に向いていない」とネガティブに考えてしまうのも無理はありません。
3. 成長支援、技術的フォローの少なさへの懸念
配属後のITエンジニアたちの近況を把握するために面談を実施する人事担当の方も多いのではないでしょうか。しかし、 定期的な面談だけでは、彼らの技術的な課題は解決できません。
新卒・第二新卒などの若手ITエンジニアは、自分の技術的な課題を言語化することが難しかったり、評価を気にして正直に話せなかったりすることがあります。また、面談の場では「どうすればできるようになるか」という具体的な解決策まで踏み込めないケースがほとんどです。
「みんなが苦労する道だから安心して」といったメンタル面だけのケアでは、社会人として自分の将来に期待を持つ若手にとって十分なフォローにはなかなかなり得ないのです。
ITエンジニアとして不足しているスキルを補うにはどうしたらいいのか、先輩エンジニアから好評の参考書や現場でのコミュニケーションの図り方、配属先での仕事に役立つ資格など、より実務に沿ったフォローをすることで会社への懸念を払拭することにもつながるでしょう。
実践的な研修で得られる効果
では、どうすればこれらのギャップを埋められるのでしょうか?
その答えは、現場に近い環境で「実践力」を鍛えることです。実践的研修を受けることで得られる効果は以下の通りです。
若手ITエンジニアが得られる効果
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知識を“使える力”に変えられる
実機演習やシミュレーションを通して、知識を「手を動かして使う」体験に変えられます。 -
トラブル対応力が身につく
想定外のエラーや障害を解決する力を演習で養うことで、現場でも慌てず対応できるようになります。 -
安心して相談できる
講師や仲間とともに課題に取り組むことで、配属先では聞きにくい疑問も解消できます。 -
自信がつく
実践を積み重ねることで、「現場でもやれる」という手応えを得られます。不安を成長の原動力へと変えることができます。
人事・育成担当者が得られるメリット
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早期離職の防止と定着率向上
若手が早期に成長を実感できるため、モチベーションが維持され、定着率が高まります。 -
OJT担当者の負担軽減と業務効率化
外部研修で基礎をしっかり固めることで、現場の先輩はより高度な指導に専念できます。 -
組織全体の技術力底上げ
若手が即戦力として活躍することで、チーム全体のパフォーマンスが向上し、企業の競争力強化につながります。
「現場で役立つ」ITインフラ研修プログラムを紹介
トレノケートは、「知識と実務のギャップを埋める」ことに特化した、実践的なITインフラ研修を提供しています。現場に配属されてからスキルに悩むITエンジニアの方、1年目~3年目のITエンジニアの定着率に課題を感じる人事育成担当の方は必見の研修プログラムになります。
ここでは、サーバ/ネットワーク/Cisco/Linuxなど、様々な配属先で活躍するインフラエンジニアにお勧めしたい内容を取り揃えました。
1. ITインフラ運用実践1・2
ITインフラ運用は、単なる監視や障害対応だけではありません。本研修では、運用管理の全体像を学びながら、IaC(Infrastructure as Code)の概念やAnsible、Zabbixといったツールの活用法を習得します。現場の運用業務を効率化し、自ら改善を提案できる力を養います。
※そのほかのITインフラ研修が気になる方はこちらをご覧ください
2. ネットワーク設計の応用 ~体系的に学ぶネットワークソリューションの設計手法~
システム障害の多くはネットワークに起因しています。この研修では、TCP/IPの基礎から、ルーティング、スイッチ設定、トラブルシューティングまでを網羅。演習を通じて、現場で必要とされる“止まらないネットワーク”を支える力を養います。
※そのほかのネットワーク研修が気になる方はこちらをご覧ください
3. Linuxネットワーク管理
ITインフラの根幹を支えるLinuxによるイントラネットサーバの構築および運用管理のスキルを学べます。実習を通して各自でサーバ・クライアントの構成を行います。
※そのほかのLinux研修が気になる方はこちらをご覧ください
4. ルータ/スイッチ構築実践1 ~実機演習で構築スキルを徹底強化~
ネットワークエンジニアにとって必須の、ルータ・スイッチ(Cisco製品)の構築スキルを実機演習で徹底的に鍛えます。座学で学んだ理論を、実際の機器を触って確かめることで、自信を持って現場の業務に取り組めるようになります。
※そのほかのCisco研修が気になる方はこちらをご覧ください
まとめ:不安を自信に変える第一歩
新入社員や若手エンジニアが抱える「知識と実務のギャップ」や「成長への不安」は、実際に誰もが通る道ではあります。大切なのは、その不安を放置せず、実践的な学びによって自信に変えていくことです。
人事育成担当にとって若手育成に投資することは、単なるコストではなく、企業の未来を築くための最も確実な投資です。トレノケートの研修は、単なる知識習得にとどまらず“現場で通用する力”を育成することを目的としています。
配属直後に不安を感じている方も、これからITエンジニアとして大きく成長したい方も、ぜひ実践的なトレーニングを通じて一歩先の自分を目指してください。そして、人事・育成担当者の皆様、企業を支える若手ITエンジニアのために、成長支援に注力してみませんか?
企業のお悩みに合わせた1社向け研修も実施しています。ITエンジニアの育成について、ぜひ一度ご相談ください。
