プロジェクト・マネジャー育成に熱心に取り組む企業は少なくありません。PMP®資格取得の奨励や研修の実施など、育成施策を整えている企業も多いでしょう。
しかし、育成の取り組みが途中でうまくいかなくなったり、最初は会社や部門で取り組んでいたはずが、結果的に現場任せに戻ってしまったりすることもあります。
本記事では、プロジェクト・マネジャー育成を単発の施策で終わらせず、組織として継続していくために必要な、現実的な目標設定とマイルストーン設計の考え方を紹介します。
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目次
プロジェクト・マネジャー育成に熱心な企業ほど、
継続の設計が問われる
プロジェクト・マネジャー育成に取り組む企業では、資格取得の奨励や研修の受講など、さまざまな施策が行われています。今回も前回に引き続き、プロジェクト・マネジャーの育成についてお話したいと考えています。
日々研修の講師を担当していて感じるのは、「どの企業様も非常に熱心にプロジェクト・マネジャーの育成に取り組んでいらっしゃるのだな」ということです。
7月にPMP試験の改訂があり、弊社内では私が中心となってその対応を行っていたという都合上、私は最近PMP試験対策講座を受け持つことが多いのですが、受講される皆様は、以前にも増して資格取得への意欲が高まっているように感じます。
それも「派遣される企業様の熱心な後押しがあればこそのことである」と考えております。
プロジェクト・マネジャー育成が途中で頓挫してしまう
2つの理由
ただ、残念なことにPMP資格取得の奨励をはじめとして、体系的にプロジェクト・マネジャーを育成しようとしているにも関わらず、途中で上手くいかなくなってしまったり、頓挫してしまったり、ということも多いのではないでしょうか。
または、最初は会社や部門が一丸となって育成に取り組もうとしていたのに、徐々に尻すぼみになり、結果的には元の木阿弥になって、「育成は現場任せ」になってしまう、といったこともあると聞きます。
完全に私見なのですが、これには大きく2つの原因があるのではないかと推察しています。
- あまりに目標が高すぎる
- 適切なマイルストーンが設定されていない
高すぎる目標は、プロジェクト・マネジャー育成の継続を難しくする
まず、一点目「あまりに目標が高すぎる」についてお伝えします。
これは育成に限った話ではありませんが、どう考えても実現不可能な目標を設定しているとしたら、その時点で破綻しています。
確かに「高い目標を掲げる」「ストレッチ性のある目標を掲げて成長を促す」というのは非常に重要なことです。しかし、そもそも実現の見込みがないのだとしたら、その時点で「終わっている」と言っても良いのではないでしょうか。
少し話は変わりますが、日本の企業環境においても、「チャレンジ」「高みに挑む」といった美辞麗句のもと、実現不可能な目標を設定して、不正に手を染めたり、組織そのものを崩壊させてしまったり、という事例は枚挙にいとまがありません。
若干話が大きくなりすぎた感はありますが、プロジェクト・マネジャーの育成もそれと同じだと私は考えます。
高すぎる目標は人からモチベーションを奪うばかりではなく、「何とかしなければ」という過度のプレッシャーから、(育成が)できていないのに「できました」と上層部に報告してその場を取り繕う、という一歩間違えば組織の崩壊につながるような事態まで引き起こしかねません。
「無理が通れば道理が引っ込む」という言葉が昔からあるという点からも、こういった失敗が起こるのは「当然と言えば当然」のことと考えます。まずは自分たちの立ち位置を見つめ直し、現実的な目標を設定するところから始める必要があるのではないでしょうか。
育成のマイルストーンがなければ、成長の手応えを保ちにくい
続いて二点目「適切なマイルストーンが設定されていない」についてです。
これは一点目とも深く関係するのですが、たとえ実現可能な目標であったとしても、あまりにハードルが高かったり、実現まで長期間に及ぶものであったりすると、どうしてもモチベーションの維持は難しくなります。
これもプロジェクト・マネジャーの育成に限った話ではありませんが、「最終的にはここに到達してほしい」ということを明確にするのと同時に、「直近Xか月でここまではできるようになろう」というマイルストーンがなければ、モチベーションを保つのは困難です。
ぜひこういったところまでしっかりとケアして頂きたいのです。
プロジェクト・マネジャー育成にも、自社に合わせたテーラリングが必要になる
これはこのコラムで何度かお伝えしてきたことですが、プロジェクトにテーラリングが必要であるのと同様、プロジェクト・マネジャーの育成においてもテーラリングが必須です。
会社や部門が置かれている環境、頻繁に実施しているプロジェクトの特性、育成対象となるプロジェクト・マネジャー候補等々、様々な要素をしっかりと勘案して、目標を設定し、マイルストーンを明確にすることが重要なのではないでしょうか。
自社のプロジェクト・マネジャー育成に合わせた一社向けカスタマイズ研修
プロジェクト・マネジャー育成は、資格取得の奨励や研修の実施だけで完結するものではありません。会社や部門が置かれている環境、実施しているプロジェクトの特性、育成対象者の経験や役割に応じて、目標やマイルストーンを設計することが重要です。
トレノケートでは、企業ごとの課題や人材育成の目的に応じて、一社向けのカスタマイズ研修をご提供しています。ご相談内容によっては、本記事で取り上げたようなプロジェクト・マネジャー育成の目標設定や、育成段階に応じた学習内容の設計に関連する内容を研修に取り入れられる場合もあります。
プロジェクト・マネジャー育成を単発の施策で終わらせず、自社に合った形で体系化したい方は、ぜひ以下よりお問い合わせください。
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