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【現資格ホルダー向けQ&Aを追記】 Cisco認定資格試験の変更点まとめ(2020年2月24日~)

作成者: 日鷹 仁司 (ひだか ひとし)|2019-06-11

(最終更新:2020.04.15 - 継続教育プログラム対応コース案内を掲載)

2020年の2月24日より、シスコ技術者認定の体系が変更となります。
各所からの情報をまとめました。

【COVID-19の流行に伴う認定への影響】

全認定の有効期限が6ヶ月(180日)延長 (2020年3月16日現在)

https://learningnetwork.cisco.com/s/blogs/a0D3i0000036cZNEAY/%E5%85%A8%E8%AA%8D%E5%AE%9A%E3%81%AE%E6%9C%89%E5%8A%B9%E6%9C%9F%E9%99%90%E3%82%92%E5%BB%B6%E9%95%B7

CCIEのラボ東京試験会場がオープンしました(2020年9月23日現在)
最新情報は下記URLをご確認下さい。

英文サイト(更新済み):
https://learningnetwork.cisco.com/s/blogs/a0D3i000002SKPQEA4/update-ccie-lab-exam-testing-facilities-closed-until-further-notice

日本語サイト(まだ更新されていません):
https://learningnetwork.cisco.com/s/blogs/a0D3i000002FbKVEA0/%E6%9B%B4%E6%96%B0ccie-%E3%83%A9%E3%83%9C%E8%A9%A6%E9%A8%93%E4%BC%9A%E5%A0%B4%E3%81%AF%E8%BF%BD%E3%81%A3%E3%81%A6%E9%80%9A%E7%9F%A5%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%BE%E3%81%A7%E9%96%89%E9%8E%96%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%99

 

【新認定対応コースを開始しました】

Cisco認定トレーニング総合ページ

https://www.trainocate.co.jp/reference/cisco/index.html

Cisco集合研修一覧

https://www.trainocate.co.jp/reference/cisco/ciscolist/course.html

コースフロー

https://www.trainocate.co.jp/reference/flow/index.html#cisco

Cisco継続教育プログラム

https://www.trainocate.co.jp/reference/cisco/ce-program.html

 

 

目次[非表示]

  1. 1.【お知らせ】7/28 無料セミナー開催
    1. 1.1.CCNA、CCNPへの近道 ~新認定のポイントを解説~
    2. 1.2.RESTful API概要とCisco DevNet
  2. 2.主な変更点
    1. 2.1.1.Cisco DevNet資格の新設
    2. 2.2.2.従来の各種CCNA試験が1つに統一
    3. 2.3.3.従来のProfessional資格(CCNPなど)の変更
    4. 2.4.4.CCIE試験の変更
  3. 3.認定取得済の方へのQ&A
    1. 3.1.Q1:チャレンジ途中の資格はどうなるのか
      1. 3.1.1.CCENT
      2. 3.1.2.CCNP受験途中
    2. 3.2.Q2:取得済の資格はどうなるのか
      1. 3.2.1.アソシエイトレベル (CCNA)
      2. 3.2.2.プロフェッショナルレベル (CCNP, CCDP)
      3. 3.2.3.エキスパートレベル (CCIE, CCDE)
    3. 3.3.Q3:今後の更新はどうすればいいのか

 

 

【お知らせ】7/28 無料セミナー開催

CCNA、CCNPへの近道 ~新認定のポイントを解説~

https://globalknowledge.smktg.jp/public/seminar/view/899

新しい技術者認定で、どのような知識・スキルが必要とされるかを解説します。2020年2月3日に開催したセミナーに最新情報を加えました。
※セミナーレポートはこちら

【セミナ―内容】

  1. 新シスコ技術者認定の体系
  2. 新コースの内容紹介(CCNA CCNP Enterprise)

RESTful API概要とCisco DevNet

https://globalknowledge.smktg.jp/public/seminar/view/900

Cisco DevNetを基に今後のネットワークエンジニアに求められるスキルや、CLIに代わってWebシステムで多く使われているREST APIについて解説します。

 

※新試験全体像について、詳しくはシスコ社のWebをご確認ください。

 

主な変更点

大きくは下記4点です。 (目次をクリックでジャンプします)

  1. Cisco DevNet資格の新設
  2. 従来の各種CCNA試験が1つに統一
  3. 従来のProfessional資格(CCNPなど)の変更
  4. CCIE試験の変更

 

1.Cisco DevNet資格の新設


以下の資格が新設されます。


DevNet認定プログラムは、プロレベルのソフトウェア開発者、DevOpsのエンジニア、オートメーションスペシャリスト、およびその他のソフトウェア専門家のスキルを検証します。 このプログラムは、新しい種類のITプロフェッショナルのための重要な技術スキルを認定し、ネットワーク、モノのインターネット(IoT)、DevOps、およびWebexのためのアプリケーション、自動化、およびインフラストラクチャの可能性を組織に取り入れます。


2.従来の各種CCNA試験が1つに統一

現在のエントリレベルの資格であるCCENT (Cisco Certified Entry Networking Technician) と各カテゴリごとに分かれているCCNA(Cisco Certified Network Associate)は、CCNA Cyber Ops を除き、2020年2月24日から、CCNA(200-301)というただひとつの試験に統一される予定です。
https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications/associate/ccna.html

下記のようにカテゴリ毎に分割して存在しているAssociate資格、およびCCENTは廃止となります。

  • CCDA
  • CCNA Cloud
  • CCNA Collaboration
  • CCNA Data Center
  • CCNA Industrial
  • CCNA Routing & Switching
  • CCNA Security
  • CCNA Service Provider
  • CCNA Wireless

 

*  2019/7/24 修正:「すべてのカテゴリのCCNAが1つに統一」と表記していましたが、ただしくは、CCNA Cyber Ops のみ現状維持となります。

 

3.従来のProfessional資格(CCNPなど)の変更

Professional資格は以下3点が変更点です。
https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications/professional.html

  1. カテゴリの変更:Professional資格は、2月24日からは次の5種類に変更
  2. 前提資格の廃止:CCNA未取得者でも該当試験に合格することで、CCNPとして認定
  3. 対応試験の変更:DevNet以外の各CCNP資格は、2種類の試験に合格することで取得 (現在は3種類)

<新しい資格の種類>

  • CCNP Enterprise
  • CCNP Data Center
  • CCNP Security
  • CCNP Service Provider
  • CCNP Collaboration
  • Cisco Certified DevNet Professional


<新しい試験>
1. コアテクノロジー試験(各カテゴリ毎に1種類のみ存在)
2. Concentration試験(※)のうち1つ
※各カテゴリ内の専門分野試験。複数種類用意される中の1つに合格すれば良い。またConcentration試験に合格することで、その専門分野のSpecialistとしても認定される。

例えば、CCNP Enterpriseの試験では、次のような試験があります。
https://www.cisco.com/c/en/us/training-events/training-certifications/certifications/professional/ccnp-enterprise.html

この中で、例えば下記2つの試験に合格することで、以下として認定されます。

<試験>
● 350-401 ENCOR (コア試験)
● 300-410 ENARSI (Concentration試験)

<取得できる資格>
◎CCNP Enterprise
◎ENARSI Specialist(名称は未確定。concentration試験のSpecialistとしても認定されます。)


4.CCIE試験の変更


参考:https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications/expert.html

原則、CCNPと同じカテゴリのCCIE試験となります。
ただしEnterpriseだけはEnterprise InfrastructureとEnterprise Wirelessに分割されます。


取得要件の詳細はそれぞれのCCIE資格名にリンクしている試験説明のページをご覧ください。
一例として、従来のCCIE Routing & Switchingに相当する、CCIE Enterprise Infrastructureについて記載します。

筆記試験:CCNP Enterprise のコア試験、350-401 ENCOR

ラボ試験:CCIE Enterprise Infrastructure v1.0 (8時間のラボ試験) 
設計、実装、オートメーション、最適化のすべてのライフサイクルが問われます。
3時間:設計試験(コンフィグはしない、多岐選択などの問題)
5時間:設定試験(CCNP EnterpriseのすべてのConcentration内容を実践できる能力が問われます)

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認定取得済の方へのQ&A

今回の認定制度の変更でもっとも影響を受けるのは、資格にチャレンジしている途中の方とCCENT認定のみを受けている方です。次に影響を受ける方は、現在すでに資格を取得済みの方で、その現在の認定の期限が迫っており2019年~2020年中に更新が必要である方です。
そこで、現在チャレンジ途中の認定や、認定を更新するときにどうすればよいのかをまとめました。

 

Q1:チャレンジ途中の資格はどうなるのか

CCNA認定を目指しCCENTの試験に合格された方、CCNP認定を目指してROUTEあるいはSWITCHなどの試験を受験途中(一部に合格されている方)は、以下の対応が必要です。

CCENT

この認定は廃止されるため、CCENTのみお持ちの方は以降認定の更新が出来ません。
そのため取得済のCCENTの認定期限が過ぎた場合、Cisco認定技術者ではなくなります。
新しい制度でCCNAを取得したい場合は、CCNA(200-301)の受験が必要です。

CCNA対応コース
200-301 Implementing and Administering Cisco Solutions (CCNA) v1

 

CCNP受験途中

新試験とのミックスが許可されています。ただし、その場合は新しい技術内容試験となるため、現在の試験体系である2020/2/23までに各技術カテゴリでCCNP認定を取得しておくことをお勧めします。
なお、CCNPで新旧試験のミックスをお考えの方は、下記マイグレーションツールを使って詳細を確認できます
https://www.cisco.com/c/en/us/training-events/training-certifications/certifications/professional/ccnp-migration-tools.html

 

Q2:取得済の資格はどうなるのか

以下の新規技術カテゴリにマッチする2020/2/24時点で有効なCCNA/CCNP/CCIE認定をお持ちの方は、以下のように新しい資格に移行されます。

なお、有効期限は現在の資格の認定日から3年間となります。(移行したタイミングから3年間ではありません)
例)認定日: 2019/2/1  → 認定失効日: 2022/2/1

 

アソシエイトレベル (CCNA)

1つのCCNAに統合されるため、現在CCNA R&Sなどを取得している場合は、技術分野に関わらず、全て新しいCCNAに移行します

 

プロフェッショナルレベル (CCNP, CCDP)

新しいCCNPは5種類となります。現在の認定に対応したCCNPへの移行になります。例えば、CCNP R&Sの場合はCCNP Enterpriseとなります。

 

現在の資格
新しい資格

CCNP Routing Switching

CCNP Enterprise
CCNP Data Center
CCNP Data Center
CCNP Security
CCNP Security
CCNP Service Provider
CCNP Service Provider
CCNP Collaboration
CCNP Collaboration

エキスパートレベル (CCIE, CCDE)

プロフェッショナルと同様、現在の認定に対応したCCIEへ移行します。CCIE R&Sの場合は、CCIE Enterprise Infrastructure になります。

 

Q3:今後の更新はどうすればいいのか

大きくは3パターンの方法があります。

  1. 対応する試験に合格する
  2. 上位の試験に合格する (下位の認定は自動で更新になります)
  3.  継続教育プログラムを利用する

 

3について補足します。試験を受けずに資格を更新できる「継続教育プログラム」は、これまでCCIE、CCDEしか利用できませんでしたが、2/24以降はCCNA、CCNPも対象になります。

 

 

現在の制度
2020/2/24以降
CCIE

100クレジットで更新

120クレジットで更新

CCNP
対象外
80クレジットで更新
CCNA
対象外
30クレジットで更新
費用
$300
$0
有効期限
2年
3年

*継続教育プログラムについての概要はこちら*

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*情報のアップデートおよび対応する研修コースのお知らせは随時本記事に追加予定です。*

★トレノケートのCisco認定研修の一覧はこちら★

トレノケートのCisco関連トレーニング

シスコ認定トレーニング
https://www.trainocate.co.jp/reference/cisco/index.html
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シスコ継続教育プログラム
https://www.trainocate.co.jp/reference/cisco/ce-program.html
シスコ継続教育プログラムは、シスコ技術者認定保有者向けのプログラムです。
シスコが定めたCE(Continuing Education)クレジットを満たすことで、試験を受けることなくシスコ技術者認定を更新できます。

CCNA 試験対策コース CCNA BOOT CAMP®
https://www.trainocate.co.jp/reference/cisco/ciscotopics/ccna/index.html
Cisco Certified Network Associate(CCNA)とは、シスコシステムズ社が実施するシスコ技術者認定です。
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