3ヶ月でPMP®に合格!?
プロジェクトマネジメントのコースを担当している講師が、PMP®に合格するまでの道のりを綴ります。
前回までのコラムでは、PMP®試験の受験に関する情報を中心にお伝えしてきました。
今回は、晴れて合格した後の資格維持に関してお話をさせて頂きます。
前回の記事はこちら≫【PMP合格体験記】第8回:PMP®試験の受験
PMP®資格は「取得したらそれで終わり」というわけではなく、資格維持のために学習を続けていく必要があります。
このコラムを執筆している時点での資格維持条件について要点を申しますと、以下の通りです。
※条件が変わる可能性がありますので、必ずPMI®のホームページでご確認ください。
仕事をしながら、3年間で60PDUの取得が必要というのは、結構ハードルが高いですよね。
「PMP®は、資格を取った後の更新が大変」というお話をよく耳にします。忙しいビジネスパーソンにとって、3年間で「60PDU」を取得する(時間を作り出す)ことは確かに大変だと思います。
これまでのコラムで書かせて頂いた通り、PMP®資格を取得するには結構な労力を要します。せっかく取得した資格を失わないためにも、ぜひ計画的にPDUを取得されることをおすすめします。
弊社はPMI®の認定を受けている研修機関ですので、PDUが取得できるコースを多数ご用意しています。PMP®資格を維持するためのPDU取得対策として研修のご受講をご検討ください。
研修に参加頂くことで、忘れかけていたPMBOK®ガイドや概要を復習して新たな気づきを得る事ができます。
たとえば、
すっかり忘れていたけど、多基準意思決定分析なんてものがあったな。最近部下の○○さんを案件のプログラマにアサインしたけど、モチベーションが上がらないみたいだ。もしかしたら、そろそろリーダー業務をやりたいのかもしれないな
といった現場で役立つ気付きを得ることもできます。
また、PMBOK®ガイドは、ここしばらく4年に1度改定されています。
改定されれば、当然新しいエッセンスが盛り込まれます。PMBOK®ガイドは全世界のPMI®会員からのフィードバックを受けて改定されるので、ご自分のプロジェクトにとって新しい有益な情報が増えている可能性もあります。
ぜひ、資格取得後も折に触れて、PMBOK®ガイドには目を通して頂きたいです。
記事中のPMP®用語を解説します。
PMBOK®ガイドでは、プロジェクト・チーム編成プロセスのツールと技法で登場します。また、要求事項収集プロセスのツールと技法の中のグループ発送技法の1つとしても紹介されています。文字通り1つの基準軸からだけではなく、複数の基準軸から物事を決定する技法のことです。本文では、部下の能力だけではなく、興味や志向も考慮しようとしています。
PMBOK®ガイドは1996年以降、4年に1回のペースでオリンピックイヤーに改定されています。従って、次回も4年後に改定があると仮定した場合、第6版が2016年に刊行されることになります。
次回は最終回です。
最終回はプロジェクト・マネージャーを目指す皆様のためのお話です。
次の記事はこちら≫ 【PMP®合格体験記】第10回:プロジェクト・マネジャーを目指す皆様へ