【PMBOKⓇガイド入門】では、グローバルナレッジの講師が「PMP® BOOT CAMP(弊社のPMP®試験対策講座)」の中でお話ししている内容を、少しずつご紹介してまいります。
PMP®試験対策、PMBOK®ガイドに関する知識の修得、プロジェクトの現場でご活用頂けますと幸いです。
前回のコラムでは、10個のプロジェクトマネジメント・知識エリアのうち、前半5個についてお伝えしました。今回は後半5個についてお伝えします。
【PMBOK®ガイド入門】第21回:プロジェクトマネジメント・知識エリア (その1)はこちら
プロジェクト・チームを組織し、マネジメントし、リードするためのプロセスから成ります。たとえば、プロジェクトの計画段階で組織体制(組織図)を明確にし、実際にプロジェクトの成果物を作成していく段階になったら、チームとして機能するよう、「モチベーションをキープする」「コンフリクトを解消する」といった対応が必要になります。
プロジェクト情報の生成、収集、配布、保管、検索、最終的な廃棄等を適切かつ確実に行うプロセスからなります。たとえば、「会議体の運営ルールや情報の伝達ルールを決める」というのはこの知識エリアで実施すべき事項になります。それだけでなく、情報の伝達が上手くいかないのであれば、伝達の仕方を変える、たとえば「メールベースではなく対面での情報伝達をメインにする」といった対応が必要になります。
リスクとは、「もし発生すれば、プロジェクト目標にプラスやマイナスの影響を与える不確実な事象あるいは状態のこと」と定義されています。このリスクをマネジメントする、すなわちリスクの洗出し、分析、対応計画の立案、状況の監視等を実施するプロセスからなります。もう少し具体的に言うと、リスクを洗い出し、対応の優先順位を決め、発生しても困らないように対策を立てておく必要があります。そして「起こるかどうかは分からない」のがリスクなので、プロジェクト期間中は「発現の兆候がないか」等、監視を続ける必要があります。
作業の実行に必要なプロダクト、サービス、所産を外部から購入または取得するプロセスからなります。もう少し具体的に言うと、プロジェクトの遂行に必要な人、物を「どこから」「どのように」調達するかを決定し、必要なものが納品されるよう、外部のパートナーを適切にリードしていく必要があります。
ステークホルダーを特定、分析し、効果的に関与させるよう、適切にマネジメントするプロセスからなります。ステークホルダーにどう相対していくかは、プロジェクトの成否を決める重要なファクターの1つです。この知識エリアは、PMBOK(R)Guide第5版で新たに追加されました。ステークホルダー・マネジメントの重要性が高まっていることを示しています。
【PMBOK®ガイド入門】第18回:プロジェクトマネジメント・プロセス(その1)
【PMBOK®ガイド入門】第19回:プロジェクトマネジメント・プロセス(その2)
【PMBOK®ガイド入門】第20回:プロジェクトマネジメント・プロセス群
【PMBOK®ガイド入門】第21回:プロジェクトマネジメント・知識エリア (その1)
【PMBOK®ガイド入門】第22回:プロジェクトマネジメント・知識エリア(その2)
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