【PMBOKⓇガイド入門】では、グローバルナレッジの講師が「PMP® BOOT CAMP(弊社のPMP®試験対策講座)」の中でお話ししている内容を、少しずつご紹介してまいります。
PMP®試験対策、PMBOK®ガイドに関する知識の修得、プロジェクトの現場でご活用頂けますと幸いです。
前回、前々回のコラムではPMBOK®ガイドで規定されているプロセスの概観に関して述べてきました。
【PMBOK®ガイド入門】第18回:プロジェクトマネジメント・プロセス(その1)
【PMBOK®ガイド入門】第19回:プロジェクトマネジメント・プロセス(その2)
その中でお伝えしてきたように、PMBOK®ガイド第5版では47のプロセスが規定されています。
そして、それらのプロセスは5個のプロジェクトマネジメント・プロセス群と10個のプロジェクトマネジメント・知識エリアに区分けされます。もう少し具体的に言えば、横5列(プロセス群)×縦10行(知識エリア)のマス目の中に、47のプロセスが配置されています。
今回は、プロジェクトマネジメント・プロセス群についてお話しします。
プロジェクトマネジメント・プロセス群とは、「立上げプロセス群」「計画プロセス群」「実行プロセス群」「監視・コントロール・プロセス群」「終結プロセス群」から成ります。それぞれのプロセス群の位置付けを以下に記述します。
プロジェクトの初期段階、主としてプロジェクトの承認を得るプロセス群です。2個のプロセスがあります。
プロジェクトで実施することを計画するプロセス群です。たとえば「WBSを作成し、それを元にスケジュールを立て、コスト見積りを行う」のはこのプロセス群で実施する内容です。全部で24個のプロセスがあります。
計画に従って実作業を行っていくプロセス群です。全部で8個のプロセスがあります。
主として、計画通りに実施できているかを「見張っている」プロセス群です。たとえば「進捗状況を確認するため、進捗会議を実施する」というのは、このプロセス群の中にある「スケジュール・コントロール」で実施すべき内容です。全部で11個のプロセスがあります。
プロジェクトの最終局面です。主に成果物の移管が行われます。全部で2個のプロセスがあります。移管は、システム開発等のIT分野においては、本番移行、本番稼働、本番カットオーバー・・・といった言葉で呼ばれることが多いです。
次回はプロジェクトマネジメント・知識エリアについて解説します。
【PMBOK®ガイド入門】第21回:プロジェクトマネジメント・知識エリア (その1)はこちら
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